文:ゴーグル編集部/写真:岡本 渉
スズキ「ジクサーSF250」各部装備・ディテール解説

注目の油冷エンジンの最高出力は26PS。エンジンの燃焼室周りにオイルジャケットと呼ばれる冷却回路を作成、そこにオイルを通す事で冷却する方式。潤滑とは独立した回路とし、オイルクーラーで冷やしたオイルを直接オイルジャケットに速い速度で通すことでエンジンを冷却している。
また、ピストンスカート中心にシナジーサークルテクスチャコーティングを施すことで必要な油膜を保持すると同時に、スカートの左右端に縦溝を配置して余分なオイルを整流、排出することでフリクションロスの低減を実現。高効率でユニークな冷却システムにより、冷却フィンを不要とし、大幅なコンパクト化を達成している。ちなみにオイルクーラーは大きさを最適化すると同時に、渋滞などの無風状態における放熱を考慮し電動冷却ファンを装備している。

デュアルパイプを使用した2本出しデザインのサイレンサーが印象的。リアフェンダーはスイングアームマウントだ。

ワイドなデザインで個性に満ちたレンズ形状のLEDヘッドライトがインパクトあるマスクを演出。ウインカーは電球タイプだ。

多機能デジタルメーターを採用。バーグラフ式タコメーター、ツイントリップ、ギアポジション、時計、燃料計、などを表示する。表示メニューが多彩ながら、非常に薄くコンパクトなのも特徴だ。

フロントにΦ300mmのディスクを採用し、ABSを標準装備。タイヤはダンロップのラジアルタイヤが標準装備される。ホイールは切削加工を施した、高級感ある10本スポークのキャスト。

リアブレーキにはΦ220mmディスクを採用。リアタイヤはこのクラスでも太めの150サイズ。フェンダーはスイングアームマウントで、特徴的なリア周りのデザインを演出することにもひと役買う。

前後別体のセパレート式シートを採用。前後ともクッションは厚めで、座り心地も上々。左右にはアルミダイキャスト製の大型グラブバーも備える。握りやすい形状で、パッセンジャーにはうれしい。

V字型デザインがユニークなLEDテールランプは2段構成で、ポジションランプには面発光式のLEDを採用している。
スズキ「ジクサーSF250」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2010×740×1035mm |
ホイールベース | 1345mm |
最低地上高 | 165mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 158kg |
エンジン形式 | 水冷4ストOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 248cc |
ボア×ストローク | 76.0×54.9mm |
最高出力 | 19kW(26PS)/9000rpm |
最大トルク | 22N・m(2.2kgf・m)/7300rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24゜20' |
トレール量 | 96mm |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70R17M/C(54H)・150/60R17M/C(66H) |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 48万1800円(税込) |
文:ゴーグル編集部/写真:岡本 渉