日本人にもちょうどいいジャストサイズの車格、欧州で鍛え抜かれた走りとリーズナブルな価格、多彩なラインアップによる選択肢の多さなど、非常にメリットの多い「通」なクラスが401cc~750ccの大型バイクだ。月刊オートバイ&webオートバイで投票を募った「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー 2021」の結果をお伝えする。
まとめ:オートバイ編集部

第1位

ホンダ「CBR600RR」

今年の当ランキングで鮮やかな王座奪回を果たしたのは、久々のモデルチェンジを果たした新型CBR600RR。いまやこのカテゴリーにでは希少となってしまった、サーキットユースを意識した本格スーパースポーツだ。

画像: Honda CBR600RR 総排気量:599cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:820mm 車両重量:194kg 税込価格:160万6000円

Honda CBR600RR

総排気量:599cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:820mm
車両重量:194kg

税込価格:160万6000円

本格的なハイスペックがライダーをその気にさせる

2016年に惜しまれつつ生産を終了しながら、2021年に久々のモデルチェンジを受けて復活した、本格600スーパースポーツのCBR600RRが見事王座に輝いた。

エンジンやフレームといった主要パーツは、従来モデルが優れた基本性能を備えていることもあって流用された。細部の改良で熟成が図られたのがこの新型だ。大きな改良ポイントは、急激に進歩したIMUやスロットルバイワイヤーを活かした、最新スペックの電子制御技術を取り入れたこと。そして、サーキットでの運動性能を追求し、ウイングレットなどで空力性能も追求した新デザインのフルカウルの採用だ。

これらの改良によって、元々の優れた基本性能を引き上げ、激戦の600ccクラスのレースでの戦闘力向上を目指した新型CBR600RR。そんなハイスペックぶりが読者の心をつかみ、堂々の1位獲得につながったのだろう。

画像: サーキットでの優れた運動性を追求した結果、マスの集中化を基本に、徹底した空力性能向上も追求したCBR600RRのスタイリング。

サーキットでの優れた運動性を追求した結果、マスの集中化を基本に、徹底した空力性能向上も追求したCBR600RRのスタイリング。

画像: レースで活躍してきた従来モデルのエンジンの、カムやバルブスプリング、クランクなど主要パーツの材質変更でさらなる高回転化を実現。

レースで活躍してきた従来モデルのエンジンの、カムやバルブスプリング、クランクなど主要パーツの材質変更でさらなる高回転化を実現。

画像: コンパクトなLEDヘッドライトを活かした新しいアッパーカウルは、フロントサイドにウイングレットを装備。

コンパクトなLEDヘッドライトを活かした新しいアッパーカウルは、フロントサイドにウイングレットを装備。

画像: 効果的にダウンフォースを発生させるウイングレットを装備。コーナーへの進入時や加速旋回中の車体の安定感が高まるという。

効果的にダウンフォースを発生させるウイングレットを装備。コーナーへの進入時や加速旋回中の車体の安定感が高まるという。

画像: 多機能な電子制御システムの状態を表示するTFTメーター。画面表示はストリート、サーキット、メカニックの3モードを選択可能。

多機能な電子制御システムの状態を表示するTFTメーター。画面表示はストリート、サーキット、メカニックの3モードを選択可能。

画像: 最近では珍しいセンターアップマフラー。テールカウルに埋め込まれたLEDテールランプによって軽快なイメージも強い。

最近では珍しいセンターアップマフラー。テールカウルに埋め込まれたLEDテールランプによって軽快なイメージも強い。

主なスペック・価格

全長×全幅×全高2030×685×1140mm
ホイールベース1375mm
最低地上高125mm
シート高820mm
車両重量194kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量599cc
ボア×ストローク67.0×42.5mm
圧縮比12.2
最高出力89kW(121PS)/14000rpm
最大トルク64N・m(6.5kgf・m)/11500rpm
燃料タンク容量18L
変速機形式6速リターン
キャスター角24°06′
トレール量100mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・180/55ZR17
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格160万6000円(消費税10%込)

【まとめ】

欧州を中心に大人気! おいしいモデルが勢揃い

排気量750ccあたりまでを中心とするミドルクラスには、欧州などで人気を博しているスタンダードスポーツが多くラインアップされている。

街乗りからワインディング、長距離ツーリングまで楽しくこなせる扱いやすさと、コンパクトなボディサイズによる取り回しのしやすさ、過不足のない必要十分な動力性能など、非常にバランスの取れた造りをしていて、価格も手頃という、コストパフォーマンスに優れたバイクたちだ。最近ではMT-07がモデルチェンジを果たしている。

海外メーカーも多く参入しているだけに、車種のカテゴリーが豊富なのも魅力。CBR600RRなどの本格スーパースポーツや、アドベンチャー、スクーターまでラインアップする。最近ではテネレ700のようなビッグオフも加わり、選択の幅もどんどん広がっている。いまが旬のおいしいクラスだ。

順位メーカー車名POINT
1HondaCBR600RR3760
2SUZUKIV-STROM650/XT2341
3YAMAHAMT-07 ABS2157
4YAMAHATénéré7002130
5SUZUKIGSX-S750 ABS2104
6HondaREBEL5001946
7HondaX-ADV1920
8HondaCBR650R1867
9SUZUKISV650 ABS1683
10KawasakiNinja ZX-6R1604

まとめ:オートバイ編集部

※このランキングは、月刊『オートバイ』2021年10月号で発表したものになります(投票期間は2021年6月1日~8月10日・月刊『オートバイ』およびwebオートバイで募集を行いました)。

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