ドゥカティを代表するモデルのひとつ、モンスターが大きく進化して新世代へと生まれ変わった。最新技術を惜しみなく投入して生まれた新型は、ドゥカティらしさは継承しながら、驚くほどの素直さと軽快さを身に着けた。
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:柴田直行

ドゥカティ「モンスター/モンスター+」ライディングポジション・足つき性

シート高:775mm
ライダーの身長・体重:68kg

変更されたハンドルは取っ付きやすいが、775mmという日本仕様の低いシートの角が内股に当ってちょっと気になる。私の身長だとステップが近く、ヒザもやや窮屈。ちょっとバランスが特殊だが、足着きそのものはいい。

ドゥカティ「モンスター/モンスター+」各部装備・ディテール解説

画像: パニガーレ・コンセプトのフロントフレーム採用! 新型はパニガーレV4と同様のコンセプトに基づく、アルミキャストのフロントフレームを採用。リアのサブフレームは一体成型のGFRP製で、車重はモンスター821より18kgも軽くなっている。

パニガーレ・コンセプトのフロントフレーム採用! 新型はパニガーレV4と同様のコンセプトに基づく、アルミキャストのフロントフレームを採用。リアのサブフレームは一体成型のGFRP製で、車重はモンスター821より18kgも軽くなっている。

画像: このアングルから見るとフロントフレームのコンパクトさがよくわかる。スロットルボディ径は53mmでライド・バイ・ワイヤシステムを採用。

このアングルから見るとフロントフレームのコンパクトさがよくわかる。スロットルボディ径は53mmでライド・バイ・ワイヤシステムを採用。

画像: GFRP(ガラス繊維強化ポリマー)製サブフレームの採用で、剛性の最適化と省スペース化を実現。サイドにはハニカム風のテクスチャーも入る。

GFRP(ガラス繊維強化ポリマー)製サブフレームの採用で、剛性の最適化と省スペース化を実現。サイドにはハニカム風のテクスチャーも入る。

画像: 「テスタストレッタ11°」エンジンはクラッチやピストン、コンロッドなどが軽量化され、モンスター821より単体で2・6kg軽くなった。

「テスタストレッタ11°」エンジンはクラッチやピストン、コンロッドなどが軽量化され、モンスター821より単体で2・6kg軽くなった。

画像: マフラーは右2本出し。ステップ位置は821より10mm下がり、35mm前進。新形状のハンドルと合わせ、ポジションもよりアップライトに。

マフラーは右2本出し。ステップ位置は821より10mm下がり、35mm前進。新形状のハンドルと合わせ、ポジションもよりアップライトに。

画像: 43mm径の倒立フォークには調整機構はつかないが、日本向け専用セッティングが施され、しなやかな乗り味を実現。キャリパーはブレンボ製。

43mm径の倒立フォークには調整機構はつかないが、日本向け専用セッティングが施され、しなやかな乗り味を実現。キャリパーはブレンボ製。

画像: リアサスはエンジン後端のがっしりしたステーにマウントされる。ばねのセッティングは日本仕様専用で、調整機構はイニシャルのみ。

リアサスはエンジン後端のがっしりしたステーにマウントされる。ばねのセッティングは日本仕様専用で、調整機構はイニシャルのみ。

画像: ホイールは前後で821より1.7kg軽量。スイングアームも1.6kg軽くなり、バネ下重量を大きく低減。クイックシフターも標準装備される。

ホイールは前後で821より1.7kg軽量。スイングアームも1.6kg軽くなり、バネ下重量を大きく低減。クイックシフターも標準装備される。

画像: 今回から認可になったばかりのDRL(デイタイム・ランニング・ライト)を採用。中央のLEDヘッドライトの点灯はオート/マニュアルで制御可能。

今回から認可になったばかりのDRL(デイタイム・ランニング・ライト)を採用。中央のLEDヘッドライトの点灯はオート/マニュアルで制御可能。

画像: ライディングモードはスポーツ、ツーリング、アーバンの3種類で、トラコンやウイリーコントロール、ABSなどを統合制御する。

ライディングモードはスポーツ、ツーリング、アーバンの3種類で、トラコンやウイリーコントロール、ABSなどを統合制御する。

画像: 「バイソン・バックシェイプ」とよばれる、ボリューミーなタンクカバーが抑揚の効いたダイナミックなフォルムを実現している。

「バイソン・バックシェイプ」とよばれる、ボリューミーなタンクカバーが抑揚の効いたダイナミックなフォルムを実現している。

画像: 日本仕様のシート高は標準で775mm。前後サスペンションも専用セッティングとされ、乗り心地の良さと良好な足着き性を確保。

日本仕様のシート高は標準で775mm。前後サスペンションも専用セッティングとされ、乗り心地の良さと良好な足着き性を確保。

画像: テールランプはスッキリしたデザイン。今回からLEDウインカーは前後ともにシーケンシャルタイプが採用されている。

テールランプはスッキリしたデザイン。今回からLEDウインカーは前後ともにシーケンシャルタイプが採用されている。

ドゥカティ「モンスター/モンスター+」主なスペック・価格

ホイールベース1474mm
最低地上高mm
シート高775mm
車両重量188kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒
総排気量937cc
ボア×ストローク94×67.5mm
圧縮比13.3
最高出力82kW(111PS)/9250rpm
最大トルク93N・m(9.5kgf・m)/6500rpm
燃料タンク容量14L
変速機形式速リターン
キャスター角24°
トレール量93mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・180/55ZR17
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格
モンスター144万5000万円(消費税10%込)
モンスター+149万5000万円(消費税10%込)

文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:柴田直行

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