ドゥカティを代表するモデルのひとつ、モンスターが大きく進化して新世代へと生まれ変わった。最新技術を惜しみなく投入して生まれた新型は、ドゥカティらしさは継承しながら、驚くほどの素直さと軽快さを身に着けた。
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:柴田直行

ドゥカティ「モンスター/モンスター+」インプレ・解説(宮崎敬一郎)

画像: DUCATI Monster / Monster+ (写真はモンスター+) 総排気量:937cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒 シート高:775mm 車両重量:188kg 発売日:2021年6月26日 税込価格:144万5000円/149万5000円

DUCATI Monster / Monster+(写真はモンスター+)

総排気量:937cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒
シート高:775mm
車両重量:188kg

発売日:2021年6月26日
税込価格:144万5000円/149万5000円

自由自在に楽しめる万能スポーツに大変身

第4世代となる新型モンスターは大変身して登場した。エンジンはSSやムルティストラーダなどにも採用される、937ccのテスタストレッタ11°。フレームはパニガーレからヒントを得たアルミフロントフレームに変更。ドゥカティ伝統のトレリスフレームを辞めたわけだ。

しかし、モンスターらしいフォルムである「バッファローバック」と呼ばれるタンク上のグラマラスなラインは継承し「モンスターらしさ」を主張する。

画像: ▲デザインは一新されたが、抑揚の効いたボディラインはモンスターシリーズに代々伝わるDNA。

▲デザインは一新されたが、抑揚の効いたボディラインはモンスターシリーズに代々伝わるDNA。

車体レイアウトの刷新まで行ったこの大変革の狙いは、圧倒的な軽量化とこれまでのモンスターを越えた運動性能。そしてこれまでと変わらない、ライダーに対する扱いやすさの維持だという。

幅が広く絞りの弱い、独特な形状のハンドルも変わった。アクションパフォーマンスなどで威力を発揮する形状だが、日本では好き嫌いが分かれた。それを今回少し幅を狭め、絞りを少し入れた形状に変更している。

ある程度慣れの問題ではあるが、新型はかなり取っ付きやすくなったと思う。

大変化したのはその身軽さ。走った際の車体の印象も、従来のミドルモンスターより低く、前後も短くなった印象で、気軽に向きが変わる。旋回性云々というより、こういう方がモンスターのイメージに合う気がする。

前後サスはシンプルで、リアのプリロード調整があるだけというベーシックな仕様。日本仕様は少しバネレートを抑えたしなやかな設定で、おかげで乗り心地もいい。

1Gでの沈み込みが大きいから、車高がさらに低くなったりするが、運動性能に悪影響はない様子。大きめのギャップなどは苦手で、サーキットでスポーツ走行を楽しむようなことをすると、ちょっとしたギャップでラインをアウトに変えてしまうと思うが、深めの許容リーンアングルを活かして峠道を流したり、ちょっと駆け足する程度ならビックリするくらい路面を捉えてくれる。

画像: ▲日本国内に導入されるモデルの中心はこのモンスタープラス。メーターバイザーやシングルシートカバーが標準となるグレードだ。

▲日本国内に導入されるモデルの中心はこのモンスタープラス。メーターバイザーやシングルシートカバーが標準となるグレードだ。

エンジンはこのクラスにしてはメカノイズが少し大きいことを除けば、自由自在に使える使い勝手のいいもの。程よくピークを抑えて低中域のトルクを太らせたのも扱いやすさに貢献している。パワーモードをレスポンスを優先した「スポーツ」にしても、何の苦もなく街中の渋滞を走れる優しさがある。

100km/h・6速は約4100回転。車体の軽さと相まって強力な追越しダッシュができる。パワーバンドは7500〜1万回転といったところだが、上手く調教されていて滑らかにパワーが増幅するので、ビギナーでも身構える必要はないと思う。

スポーツ指向の強いドゥカティだが、新型モンスターは間口の広いスタンダードバイク。ドゥカティ初心者だけでなく、ちょっと粋なスポーツバイクを探しているライダーにも十分に応えるスポーツ性とストリートでの取り回しやすさを備えている。興味があるなら、まずは跨ってみて欲しい。

画像: ▲革新的な車体と937ccエンジンが爽快な走りを実現!

▲革新的な車体と937ccエンジンが爽快な走りを実現!

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