1998年に、ワインディングロード最速のコーナリングマシンとして登場したR1。世界をリードし続けるR1の変遷史を当時の試乗記をもとに振り返ってみよう。この記事では2015年型を紹介する。

ヤマハ「YZF-R1」「YZF-R1M」(2015・RN65J)各部装備・ディテール解説

画像: スイッチ類の合理化によりコクピットはシンプル。

スイッチ類の合理化によりコクピットはシンプル。

液晶メーターは車両情報をほぼ表示するストリートモードとサーキット走行用のトラックモードから選べる。

R1、R1Mともタンクはアルミ製。R1Mではポリッシュ仕上げ+クリアコートで素材の美しさを表現。

レースユースを視野に入れ、エアボックスは23%も増量。

プロジェクター式LEDヘッドライトは小糸製作所のモノフォーカスライトを採用。

画像: カウルの隙間に収まるディマー機能付きプロジェクターライトもLED。

カウルの隙間に収まるディマー機能付きプロジェクターライトもLED。

シートレールにマグネシウムを用いるなど、軽量化のためにあらゆる工夫を凝らしたフレーム。縦剛性を確保しながらバランスのよい強度に仕上げたメインビームはMotoGPマシン、YZR-M1からのフィードバックだ。

新たに6軸センサーを採用。ピッチング、ロール、ヨーを検知するジャイロセンサーと前後、左右、上下の加速度を検知するGセンサーを組み合わせたもので、まさにMotoGPマシン直系の技術。これによりリフトコントロールやスライドコントロールなどが可能になっている。

画像2: ヤマハ8代目「YZF-R1」(2015年)|YZF-R1の歴代モデルを振り返る その8【2015・RN65J】

初めてバルブ駆動機構にロッカーアームを採用。従来よりも単体重量で4kg軽く、エンジン幅も34mm小さくなり、運動性能の向上にも大きく貢献。

R1Mの電子制御サスのオートマチックモードでは6軸センサーからの情報を元に最適な減衰力を自動で設定する。

R1Mはリアショックもオーリンズ製。走行中の状況に応じて自動で最適な姿勢制御のできるERSとセットで装着。

エキゾーストはオールチタン製で、レイアウトはアップタイプからオーソドックスなダウンタイプに変更された。

ヤマハ「YZF-R1」「YZF-R1M」(2015・RN65J)主なスペック

※《 》内はR1M

全長×全幅×全高2055×690×1150mm
ホイールベース1405mm
シート高855《860》mm
車両重量(装備)199《201》kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量998cc
ボア×ストローク79.0×50.9mm
圧縮比13.1
最高出力147.1kW(200PS)/13500rpm
最大トルク112.7N・m(11.5kgf・m)/11500rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・190/50ZR17《200/55ZR17》
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク

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