好コンディションですぐ走り出せる状態を作り込む

空冷カタナというバイクをもっと身近にし、乗って楽しめるようにすることで、しっかり動き続けるカタナを減らさないようにしたい…と活動を続けるオオノスピード。折に触れてコンプリート車両を製作するのだが、それらは代表・大野さんがカタナを長く乗るために必要と考えるレストアやカスタム=大野さんが選んだ、あるいは開発したパーツを効果的に加えたものとして作られる。この車両はその例で、ベースはSY=ファイナルエディションだ。

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「部分部分で変わっているところはありますが、基本的にはノーマルですよ」と大野さんは言うが、それ以上に全体の美しさが目を引く。エンジン外観やキャブレター、フレームは保管していた新車でもここまでの状態のものはまず見当たらないほどきれい。

内容を聞くと、「エンジン内部以外、修理屋としての手を入れてリメイクしたものです。特別なことはしていません」と。

しかし、空冷カタナ生産終了から20年超となる今となってはこれだけのコンディション、かつすぐ乗り出せる車両を見つけるということさえ困難なはずだ。それがこの車両の場合は、カタナをよく知るショップによってひと通りの手が入っているから、普通に見かける中古車より安全と判断できる。それは大きなアドバンテージで、これを元に各部をカスタムしていくのもいいし、そのまま大事に乗るのにも向く。

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カタナが好き。きれいに手を入れるショップさんの作業に憧れてこの業務を始めたという自負もあり、出来るだけ長く、お客さんのカタナをサポートしないといけないという考えをもって作業に当たる大野さん。この車両はその大野さんの考えが明確に出て見える。オオノスピードの数少ないカタナ専門店としての活動は、空冷カタナという車両に興味があるなら注視し、支持してほしい。

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基本的にはノーマルベースで仕立てられた車両。フロントカウルはオオノスピードのオリジナル品を、ウインカー部穴埋め加工など施して装着している。

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シリアルプレートが埋め込まれていることからもファイナルエディションと分かるコクピットまわり。ワンボディのメーターやセパレートのハンドル、ダイヤルアジャスター付きのレバーを持ったフロントマスターやクラッチホルダー、スイッチなどもノーマルを保持している。

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エンジンは状態が良く、外観仕上げのみ施したという。キャブレターはノーマルのBS34、フレームも同じくファイナルエディションのノーマルだが、これも新車同様以上の美しさに仕上がる。こうした細部については同店で車両製作の際にfbページに細部写真がアップされ、確認することが出来る。フロントウインカーはシリンダーヘッド前側に小型のものがセットされている。

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φ37mmのフロントフォークや1.85-19インチの星型キャストホイール、TOKICO・4ピストンキャリパーもノーマルだが、エアバルブやベアリング、シールはしっかり見直されている。ブレーキラインはステンレスメッシュ+クリアスモーク被覆に変更し、確実性を高めてある。

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2.50-17インチのリヤホイール、スイングアームもノーマルベースで、スイングアームはブラック処理される。ドライブチェーンはRKで520化済みだ。

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マフラーはアサヒナレーシング製4-1チタンでリヤブレーキはノーマル、KYB製リヤショックもノーマルだ。ウインカーは小型化する。

取材協力:オオノスピード

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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