しっかり作り込まれた内容に好みのスタイルを
テクニカルガレージRUNが手がけるカスタム、バージョンアップコンプリート。現行スポーツモデルの新車を元にする場合は、足まわりやブレーキ系、排気系を見直してハイグレード化する。いわゆる人気旧車をベースにする場合は、今所有して走らせて満足できるよう、フルに手を入れる。ベース車こそ違っても、狙うポイントは変わらない。
このきGPZ900Rは後者の例で、’12年春に公開された映画“キリン”の主要劇中車のレプリカだ。アンダーカウルこそ追加されているが、それ以外は劇中車ほぼそのまま。TG-RUNの代表・杉本さんは、この映画でバイクパートのプロデュースを務めたから、それは当然か。
![画像1: しっかり作り込まれた内容に好みのスタイルを](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/21/aaafe3e6db663f40ff07174f686f6cfebf6083d8_xlarge.jpg)
ここで注目しておきたいのは、見本になった車両が「しっかり走って楽しめる」ことに重きを置いて作られたこと。劇中車とは言え、実走がストーリーの中心になる映画。そこで、普通のライダーが乗ってもきちんと走ること。もちろん、いつでも実走撮影できるように、ノントラブルである=完調ですぐ走れるし、壊れないこと。加えて、原作執筆当時から撮影までの約20年の隔たりがあった分を加味して、後のカスタムや交通事情に沿った進化も取り入れている。前後17インチホイール化などはその一環で、結果として劇中車は撮影の間の2000kmをノントラブルで走りきった。
この車両はその仕様と、製作過程をまんま受け継いだと言っていい作りを持つ。ニンジャに関しては杉本さんも自らの愛車として25年(2020年時点)乗り続けていて、その間に進化させ続けてきたノウハウもある。その中から積み上げたノウハウ=不安要素の徹底した取り除きや、実績のあるパーツ/作業の吟味と適用はここにも生きている。
![画像2: しっかり作り込まれた内容に好みのスタイルを](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/21/7dd75290422a3e0835e4dfc3722126e47bef84c2_xlarge.jpg)
形だけではない、性能をきっちり出してこそのカスタムという部分も作り込む。オーナーにとってはそんなエピソードもレプリカとして手に入るから、楽しみも倍加するはずだ。
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Detailed Description 詳細説明
![画像1: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/21/ef2255b8bcac7506c1fd7d3be8eb825d63509fa0_xlarge.jpg)
モチーフは映画“キリン”中の“チョースケ”が駆るニンジャ。撮影当時も彼が実在すると仮定した上で、その時点ならばこう作るだろうとして劇中車両は製作されていた。この車両はそのレプリカとして製作依頼されたもの。カーボンのアッパーカウル&カウルインナー、メーターカバーはマジカルレーシング製を装着。ハンドルはバータイプに換わっている。左右マスターはブレンボ・ラジアル。
![画像2: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/21/e27b29d3159c807c75a4c7f34191b7b8137a07d9_xlarge.jpg)
フューエルタンクはTG-RUN&ビーターによるオリジナルの耐久タイプアルミ。軽く、評価の高いパーツといい、ここも劇中車に同じ部分だ。
![画像3: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/21/06839b885e1d2750666dc5e7d05ce86bb1541431_xlarge.jpg)
エンジンはワイセコ製[純正サイズ:72.5→]φ75.5mmピストンでの[同:908→]972cc仕様で、ポート加工やヨシムラST-1カム等の組み込みも行われる。ラジエーターも大型化し、アクティブサブフレームも加えられた。カーボン製アンダーカウルはオーダーで追加されたものだ。
![画像4: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/21/134da880d212202eb04ba98231d34b6d68bfa4b6_xlarge.jpg)
キャブレターはFCRφ39mmブラックボディのMJN仕様で、マフラーはフルチタンを組み合わせている。ヘッドオイルバイパスもセットされる。
![画像5: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/21/b60bd2214150772d10aac3eb72f69cf10ddaa031_xlarge.jpg)
フロントフォークはオーリンズφ43mm正立タイプ。フォークブレースとカーボンフェンダーのキットは、ケイファクトリー製をマウントする。
![画像6: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/21/304170a42a5e7c273dcd1eb19bb2423321c36d45_xlarge.jpg)
スイングアームもケイファクトリー製アルミで、リヤショックはオーリンズのNinja17インチレース用改。ドライブチェーンはRKの530サイズをチョイス。
![画像7: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/21/8a67ff32802c7eb8d60f147a1b1bff9903bc1b9f_xlarge.jpg)
前後ホイールはマルケジーニM10Sで3.50-17/5.50-17サイズ。リヤブレーキはブレンボ・ビレットキャリパー+サンスタースリットディスクを組み合わせる。