製作窓口にもなり、後のメンテナンスにも安心感がある

2021年現在、本店のほかに5店舗のフランチャイズ店を持つ、サンクチュアリーグループ。各店舗ともコンプリートカスタム・RCM(Real Complete Machine)の製作やメンテナンスに対応し、もちろん一般的なカスタムも行う。その中で、RCMのメンテナンスについては製作したグループ店舗に関わらず、どの店舗でも行えるようになっている。

それは、各店舗の代表者がいずれも本店で長くRCM製作ほかの作業に携わり、車両製作の意味を理解していること、またその経験値も十分持っているからだ。ユーザーにとっては製作店から離れた場所でも、近くにサンクチュアリーのフランチャイズショップがあれば安心という要素にもなる。

そこでこのカワサキZ1-Rだが、そうしたグループの利点を別の角度から適用した1台となっているのだ。

画像1: 製作窓口にもなり、後のメンテナンスにも安心感がある

「オーナーさんの最寄りが滋賀にあるKOUGA店なんです。当初はRCMクラフトマンシップ車(完成車として販売される車両)として製作されたRCM-504を購入してアップハンドル化を計画したのですが、それならカラーリングやパーツ選択も含めて新規製作が有利としてこのRCM-512を本店製作で依頼されたんです。

今ではベース車の高騰もあり、製作時に車両調達する場合では、数十万円単位で高くなるくらいなんです。それで本店では少し前からストック車両を用意して、価格を抑えています。それによって費用をパーツなどに回せます。

生産力の大きい本店を工場と見立てて車両を製作、あとの面倒は最寄り店で見るという、ある意味で効率よく理想的な方法かも知れません」

画像2: 製作窓口にもなり、後のメンテナンスにも安心感がある

こう言うサンクチュアリー・中村さんの言葉の裏には、前述したような各店の経験値、市販車で言うならばメーカーの技術講習もきちんと受けて理解した上で車両の販売や整備に当たるという内容も込められている。もちろんこのZ1-R含め、車両内容はRCMの水準を十分にクリアしたもの。バックアップ体制もこのように万全と言えるものになっている。RCMの安心感は、そんなトータルでの視点にも支えられているわけだ。

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特徴的なビキニカウルはZ1-Rのノーマルで外装は純正パターンでリペイント。マスターシリンダーは左右ともにブレンボRCSを装着する。

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メーターは'05Z1000用でステムはスカルプチャーφ43 SPステムキットZ1-Rタイプ1、ハンドルバーはPOSHスーパーローをセット。

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ダブルタイプのシートはRCMに最適化されたデイトナ・RCMコンセプトシート。ウインカーも小型化され、グラブサポートも装備する。

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エンジンはワイセコ鍛造ピストンによりφ[純正値:69→]71×66mm、1045cc仕様化され、クランクシャフトもフルリビルド。ケースはポンピングロス加工、ミッションは精密シム調整済みで、ヘッドまわりもPAMS HFバルブやバルブガイド入れ替え等を行うことで、ライフもパワーも睨んだパッケージに仕立てられている。

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吸気系はRCM標準のTMRのオプションとして設定される、TMR-MJNφ38mmのデュアルスタックファンネル仕様。点火はウオタニSP-2をチョイスした。

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一方の排気系はナイトロレーシングチタン手曲げヒートポリッシュ。ステップはナイトロレーシングで、タンデムステップも装備する。

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フレームは各部補強やチェーンラインオフセット/インライン処理済み。ワイドレイダウン加工/ブラスト加工後にパウダーコーティングが施される。

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フロントフォークはオーリンズRWUで、サンクチュアリーオリジナルのE×Mパッケージによって天吊りフェンダー等もセットされる。フロントブレーキはラジアルマウントのブレンボGP4 RXキャリパー+サンスターRCMコンセプトφ320ホール&スリットディスクの組み合わせだ。

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スイングアームはスカルプチャー・RCM専用ワイド+ブロックピーススタビ、リヤショックはオーリンズ・ブラックラインをセットする。

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リヤブレーキはブレンボニッケルコート2Pキャリパー+サンスターφ250ホール&スリットディスク。ブレーキラインは前後ともにアレーグリ・ショルトシステム。前後ホイールはO・Zレーシングによるアルミ鍛造×6本スポークのGASS RS-Aで、3.50-17/5.50-17サイズを履く。

取材協力:ACサンクチュアリー(SANCTUARY本店)

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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