ブロックタイヤは、履いて良し、見た目も良しの万能タイヤ。
キャンプ場とかでの砂利道や、林道走行なんかで重宝するオフロードタイヤ。未舗装路での安心感は圧倒的なんですよね。しかもゴツさがたまらなくカッコ良いのよ。
カブに限らず、SR400やトライアンフなんかもブロックタイヤを装着したイカしたカスタムスタイルがありますよね。
というわけで、オフロードタイヤにもMXタイヤとかトレールタイヤとか色々な種類がありますが、ここではスタイルを大きくかえるカッコ良いブロックタイヤとして3本を紹介をしていこうと思います。
せっかくなら厳選したブロックタイヤでオフロードコースで実走、インプレッションなんかもしちゃおうかと。といっても、若林はタイヤの性能語るほどの腕前もないのでレビュワーとして3名の方に協力いただきました。
オフロード大好きライダー、林道ライダー、そしてモトクロス国際A級ライダーという個性あふれるメンバー。
メンバーについて、詳しくはのちほど。
厳選したイカついブロックタイヤはコレだ!
今回登場するブロックタイヤは、IRC GP-22、TIMSUN TS808、DEESTONE D982の3種。
期せずして、日本、中国、タイと国際色あふれるラインナップ。各タイヤ毎に想定シーンや設計思想は異なるものの、いずれもオンオフともに高い走行性を持ち、ビジュアルも素敵なごついブロックタイヤ。
IRC GP-22
ハードエンデューロ用タイヤのゲコタなど、意欲的なオフロードタイヤを提供し続けているIRC(井上ゴム工業株式会社)。ハンターカブの純正タイヤに採用されているGP-5よりさらにオフロード特性を高めたモデルがGP-22。ちなみにこのGP-22。HONDAのCRF250RALLY、CRF250L、CRF450Lなどに純正採用されるオールラウンドタイヤをベースに、クロスカブ&ハンターカブ向けに17インチ2.75幅として登場したもの。
オフロードモデルに純正採用される高バランスな性能と耐久性で、ハンターカブ&クロスカブにおけるブロックタイヤの決定版とも言える一本だ。
ちなみにCT125純正採用のGP5、そしてご先祖にあたるCT110に純正採用されているFB3もIRCによるもの。そのほかにもトライアルタイヤなどをラインナップ。その高次元なバランスと性能で、さまざまなジャンルに展開している。
TIMSUN TS808
オンからオフまで意欲的な高品質タイヤを提供し続けるTIMSUN(ティムソン)。躍進を続ける中国メーカーであり、品質の高さにはこだわりアリ。日本国内での流通量第四位という輝かしい実績からも凄さが伝わる。カブレーサーにも好評のオンロードタイヤTS692や本製品TS808など、オンからオフ、さらには競技用タイヤまでまで幅広くラインナップ。
TIMSONのブロックタイヤには他にもTS-802やTS-809もあるけど、今回はより見栄えのインパクトが高く、他社にない個性的なタイヤであるTS-808をチョイス。
DEESTONE D982
DEESTONE(ディーストーン)は、タイで高いシェア率を誇るタイヤメーカー。ゴム原木の産地ということもあり、タイヤ製造技術については長い歴史と経験を有している。タイの自然環境で鍛え上げられた本タイヤは、トライアルタイヤ的な雰囲気のパターンを採用。フラットなコースから林道、そして舗装路など、シーン選ばない。なによりも注目点は、2.25、2.5、2.75の3サイズがラインナップされていること。つまりクロスカブ/ハンターカブだけでなく、ほぼ全てのカブシリーズに装着可能なのだ。あと、圧倒的に安い。
DEESTONEからはほかにもD999もラインナップ。一般的なオフロードだけでなく、泥濘地や軟質ダートなどの過酷な状況にも対応する。
DEESTONE
D999
タイヤをインプレッションしてくれる三者三様のオフロードマン
鈴木友也さん
2010 FIM ASIAモトクロス選手権チャンピオンという経歴をもつ元モトクロス国際A級ライダー。
元KYB二輪サスペンション開発テストライダーという経歴もあり、ライディングの本質を言葉で語ることの出来る、希有な人材。
プロフェッショナルライダーとしての経験を活かしたレビューに期待。
nobさん
林道のすばらしさを教えてくれた林道メンターが、林道系ライダーとして参加。日々、林道を探求し続けた情報量と経験は半端ない。最近は、コマ図ラリーやびじばいぱにっくにも精力的。ちなみに美河ハムのナカノヒトでもある。
SKTさん
国内だけでなく世界に展開するオフロードパーツ、ダートフリーク勤務。今回のテスト車両であるクロスカブ110を提供してくれました。WR250、CRF250などを所有するガチのオフロードマン。レーサーではないピュアオフロード好きとしての意見を期待。
テストに使う車両はクロスカブ(JA45)。
インプレッションに使用したのはSKTさんの所有するクロスカブ110。
以前にハイカム、サブコン、ビッグスロットルボディを装着していたモデルです。
そのあたり、詳しくはコチラ。
そのほか、アーマーガードやデルタマフラー、ビッグペグなんかもついてる、オフロード指向の強いカスタムが施されてるぞ。
インプレッション会場は、オフの聖地「スラムパーク瀬戸」
複数のタイヤを比較するだけに、やはりクローズドコースでのテストがベスト。タイヤ交換大変だし。というわけでスラムパークさんにご協力いただきました。
取材協力:スラムパーク瀬戸
オフロードバイク、MTB、キックバイク、電動バイクに対応する本格オフロードコース。コンセプトは「これからオフロードを始める方が安全に練習できる場所」ということで、気軽に遊びに行ける敷居の低さも魅力。トレールコースやショートダウンヒル、トラッカーコース、さらにはMXビギナーコースなど、用途にあわせたさまざまなコースが用意される、まさにオフロードのテーマパーク。
住所/愛知県瀬戸市余床町618
TEL/090-6087-6747(管理者:波多野)
営業時間/8:30~17:00
定休日/毎週月・木曜日
タイヤ交換について
3種類のタイヤを試すということで、現場でタイヤ交換。前日にワンセット履いておいたとは言え、合計6本脱着するのはなかなか大変。というわけで、ガレージじゃなくても快適に作業できるよう、色々用意してみました。
自分みたいに、マンションの駐輪場で作業する人の参考にもなるかな、と。
で、今回すごく助かったのがレーシングフロアマット! 見た目が良いだけじゃなくて地面に膝をつくことができるのよ。これものすごいアドバンテージよ。
これで、いつでもどこでもガレージ気分だぜ!
というわけで揃えたアイテムはこんな感じ。フロアマットは大きいのと小さいのがあるぞ。
こんな感じでタイヤ交換。