いいとこ取りで加えた良さをノーマルとも比べる
キャンディレッド×パールホワイトの純正FCカラーがまぶしい、安田商会のCB750FCカスタム。聞けば、贅沢な楽しみ方をされている車両のようだ。
「オーナーさんはもう1台ノーマルのCB750FCを持ってらっしゃるんです。それでしばらくノーマルに乗っていたかと思うと、お店にやって来てメンテナンスで置いていく。その帰りはこのカスタムFCに乗って、またしばらくするとメンテや次のカスタムでノーマルFCと入れ替えて……という感じです。常にウチにどっちかが置いてあるわけですけど(笑)、いいですよね」と安田さん。
カスタムとしては安田さんが提案する“ちょうどいいCB-F”を反映した形となっている。
「元々は足まわりのオーバーホールで入庫して、その時に汚かったので思い切って交換してみましょうか、と足まわりを換えて、キャブレターもその時にFCRにしました。フロントマスターもゲイルスピードが入っていたのをブレンボに換えてみようかとしてたんですが、実際に触ってみてレバーのタッチが良いということでニッシンに。この辺で少し予算が浮いて、マフラーもウチのチタンにしてもらいました(笑)。
抑えるところは抑えて、こだわったところはきちんと入れて乗りやすさを優先したという、いいとこ取り仕様になっていますね。ノーマルの方の車両ともども点火系はウオタニSPⅡにしていて、その上で、キャブはノーマルよりもきちんとセッティングの出たFCRの方が乗りやすいと言ってくれるなど、こっちにもフィードバックはあります。足まわりも乗り心地を柔らかくしてくれるし、ブレーキも効きますし、いいパッケージだと思います」(安田さん)
ノーマル車もあるからこそ、カスタム箇所の比較もできる。要所を押さえて効果的に楽しむ部分を伸ばすこの仕様、これからのCB-Fにはとてもいい見本となるはずだ。
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