伊藤真一さんにホンダのバイクを思う存分乗り尽くしてもらい、新たな魅力を発見するロングラン研究所。2020年に印象に残ったというバイクを一台ずつ紹介していきます!
語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川忍
語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川忍
Rebel 500
ビギナーからベテランまで楽しめる軽快な取り回し
乗り方次第で、走りのテイストが変わる懐の深さ
レブル500は全体の完成度が高く、特にギアの精度は特筆もの。まるでスーパースポーツに乗っているのかと錯覚するくらいシフト操作の繋がりが良好。エンジンは輸出用のCBR500Rなどの2気筒がベースで、中低速域のパワーとトルクを増すセッティングが施され、全回転域に渡ってトルクの谷や急激な盛り上がりなどもなく、パワーとトルクのカーブが非常にフラットで扱いやすい特性を持っている。
上へ上へシフトアップして走るとNC750系のようなネイキッド感覚になり、忙しくシフトアップするのではなく、ギアチェンジしたらゆっくり目にスロットルを開けて走らせると、大型クルーザー的な低速のパルスを体感できる。レブル250に比べて、500はギア選択をシビアに考えず、大らかな走りを楽しめることも特徴となっている。