フレームを一生物としてまず見直しておくこと
しゃぼん玉が今カスタムユーザー、特に’80~’90年代鉄フレーム車に乗る人に勧めたいのが「今のうちに、すべての土台となるフレームをしっかり仕立て直す」(同社取締役・滝川さん)ということ。そしてこの、前後18インチホイール化を軸にしたすっきりとした仕立てが分かる同社近作のレッド×シルバーカタナも、そんな提案を受けての1台だ。
その提案通りに、エンジンオーバーホールのタイミングで単体となったフレームはリフレッシュされた。チェックとともにピボット上部等4カ所を補強、リやショックマウント取り付け部をレイダウン加工し、パウダーコート仕上げ。エンジンもO/Hとともに外観仕上げも行ったから、他の各部パーツとも合わせて全体により強いリフレッシュ感も持たせてくれた。
「派手には見えないとは思いますけど、このように中身はフルに手が入ってますし、今後を考えてもまず必要な部分に補強が入ることで、バイクが見た目にも、取り回ししても、それから乗ってもしゃきっとします。通好みというか、オーナーの満足心を満たす仕様になってます」とも滝川さん。
「長く乗ってきたからこのバイク(個体)が好き、ずっと乗りたいという方を始め、『一生物と決めたバイクだから』と、このフレームリフレッシュを行ってくださった方もめちゃくちゃ多いんですよ」とも続ける。このフレーム仕立て直し提案、それだけの覚悟が既に出来ている向きにも好評のようだ。そんな実績もあっての提案と取ってもいいだろう。
その上で、各部仕様は変えてもいい。足まわり=サスやブレーキのアップデートもあるだろうし、エンジンや吸排気系に改めて手を入れることもあるだろう。そんな時にも、ベースとなるフレームがきちんとしていれば、問題ない。その発展性も見据えての見直しだ。
もちろんしゃぼん玉には数々のカスタムノウハウがある。カタナの場合ならまず左右ピボット上の2カ所またはレイダウン加工部合わせた計4カ所のフレーム補強に、18インチ。もちろん17インチで行きたいと場合にも対応は可能だし、相談すればいい。
要はタイミング。カタナでエンジンオーバーホールやチューニングを考えたなら、フレームのリフレッシュとベース構築も合わせて考えては。しゃぼん玉のこの提案は、今後を考えればリーズナブルで長く楽しめることにつながりそうだ。