18インチラジアルや現代パーツで走行性能を高める
ライトカスタムからショーモデル級まで、カスタムの世界の楽しみを幅広く見せるように多くの車両を手がけてきた、しゃぼん玉。このカタナはその近作で、同社取締役・滝川さんによれば「今、当店でお勧めしているメニューの見本的なカスタム車両のひとつなんですよ」のこと。いわば提案見本ともなる車両ということだ。
その提案は“今のうちに、バイクすべての土台となるフレームをしっかり仕立て直す”(滝川さん)というものだった。オーバーホールやチューニングでエンジンを降ろすならばその時に。フレームから大物が外されて全部が見える機会はそうないから、ここのタイミングでフレームも見直した上で修正と補強を行い、パウダーコート等の仕上げで外観もきれいにする。
そうすれば以後長く乗れるバイクになる。そのための提案だ。そこでこの車両だが、スイングアームピボットの上とシートレールをつなぐようにパイプを渡して補強。これが左右で2カ所。必要にして最小限だが、有効な部分に補強を加え、以後チューニングを行った際にも十分耐える設定だ。またノーマルではメインフレームと一体化している(ファイナルエディションはボルト着脱式)タンデムステップブラケットも残されている。
その上でパウダーコート仕上げも施され、見て分かるように、フレームは30年近く前の車両なのに、新車を思わせるような仕上がり。ほかに車体側はバランスの取れたカタナを作るのに向いている前後18インチホイール仕立てとし、制動力等も強化。エンジンもオーバーホールと外観再塗装を行って、ここでもリフレッシュを施している。
しゃぼん玉ではこのフレーム提案は同店でカスタム人気のある’80~’90年代車両=ゼファー1100やZ系にGPZ-Rニンジャ、それからZRXシリーズ(この提案では1100が対象)などにも行っているが、この車両例のように空冷カタナには特に勧めたいとのこと。その新提案の見本的な作りを得ているのだ。
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