ホンダ「CRF1100L AFRICA TWIN」誕生の歴史

HONDA CRF1100L AFRICA TWIN
エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒
総排気量:1082cc
最高出力:102PS/7500rpm
最大トルク:10.7kg・m/6250rpm
シート高:830/810mm
車両重量:226/238(DCT)kg
燃料タンク容量:18L
タイヤサイズ(前・後):90/90-21・150/70R18※諸元はSTD
メーカー希望小売価格:161万7000円~(消費税10%込)
ダカール用レーサーのレプリカがルーツ
1988年デビューの初代アフリカツインは、ホンダがパリ・ダカールラリーで1986年から4連勝したワークスマシン・NXR750のレプリカ的存在だった。そのオフロード性能は、パリダカの市販車クラスで1989・90年に連勝したことでもうかがえる。一般ライダーからも人気を集めたが、ホンダは1989年でパリダカ参戦を終了し、アフリカツインも2000年で販売を終了した。
しかし2013年、ホンダはダカールラリー参戦を再開すると、2015年にアフリカツインも復活させる。一から新開発された新生アフリカツイン・CRF1000Lは、かつてのようにダカール用マシンと直接の共通点はないものの、ダカールマシンのノウハウが活かされ、その名に恥じないオフロード性能を与えられた。昨年のモデルチェンジでは排気量アップや軽量化、電子制御など大きく進化。アドベンチャースポーツなど豊富なバリエーションも揃っている。

ツーリング性能を高めたアフリカツインの上級版・アドベンチャースポーツ。大容量タンクなどの装備を追加し、タフな雰囲気も強調。

1082cc水冷並列ツインの力強さは、長距離走行での余裕とエキサイティングな走りを両立。自動変速も選べるDCT仕様も用意されている。
ホンダ「AFRICA TWIN」のルーツ
水冷Vツインエンジンを搭載していた初代アフリカツインの排気量は650ccだったが、1990年に750ccに変更。1993年のモデルチェンジを経て2000年まで生産され、ここで一旦系譜は途絶える。
2015年に復活した新型アフリカツインでは、新たに1000ccの水冷並列ツインエンジンが採用され、もちろん車体も装備も一新。2019年のモデルチェンジで1100ccに排気量を拡大しパワーアップ。足回りや各種装備も最新のダカールでの経験を活かしてアップデートされた
1988年 AFRICA TWIN

まとめ:オートバイ編集部