ホンダ「CRF1100L AFRICA TWIN」誕生の歴史
ダカール用レーサーのレプリカがルーツ
1988年デビューの初代アフリカツインは、ホンダがパリ・ダカールラリーで1986年から4連勝したワークスマシン・NXR750のレプリカ的存在だった。そのオフロード性能は、パリダカの市販車クラスで1989・90年に連勝したことでもうかがえる。一般ライダーからも人気を集めたが、ホンダは1989年でパリダカ参戦を終了し、アフリカツインも2000年で販売を終了した。
しかし2013年、ホンダはダカールラリー参戦を再開すると、2015年にアフリカツインも復活させる。一から新開発された新生アフリカツイン・CRF1000Lは、かつてのようにダカール用マシンと直接の共通点はないものの、ダカールマシンのノウハウが活かされ、その名に恥じないオフロード性能を与えられた。昨年のモデルチェンジでは排気量アップや軽量化、電子制御など大きく進化。アドベンチャースポーツなど豊富なバリエーションも揃っている。
ホンダ「AFRICA TWIN」のルーツ
水冷Vツインエンジンを搭載していた初代アフリカツインの排気量は650ccだったが、1990年に750ccに変更。1993年のモデルチェンジを経て2000年まで生産され、ここで一旦系譜は途絶える。
2015年に復活した新型アフリカツインでは、新たに1000ccの水冷並列ツインエンジンが採用され、もちろん車体も装備も一新。2019年のモデルチェンジで1100ccに排気量を拡大しパワーアップ。足回りや各種装備も最新のダカールでの経験を活かしてアップデートされた
1988年 AFRICA TWIN
まとめ:オートバイ編集部