違和感ないローダウンで安心感も高めた快速車

テクニカルガレージRUN(TG-RUN)が手がけるバージョンアップ・コンプリート。今回の紹介は、その近作となるスズキGSX-R1000Rだ。バージョンアップ・コンプリートは、ベースも同店が得意とする車両(ここではL9)を選び、各部には同店が信頼を置き、かつ実績ある高質なパーツ群を使って構築している。

ざっと挙げればブレーキがブレンボ・ラジアルマスターに、全日本選手権でも使われる同レーシングモノブロックキャリパー+サンスター・オメガディスク。ホイールはあえて10本スポークデザインを選んだ上で特注したマルケジーニのマグネシウム鍛造品、M10R。フロントにはオーリンズFGR&Tフォーク、リヤは同じくオーリンズのTTX。さらにマフラーはケイファクトリーの最新チタン…。

画像1: 違和感ないローダウンで安心感も高めた快速車

とにかく上質なものを選ぶ一方、それだけでないポイントがある。リヤショックの内部加工&セットアップとフロントフォーク突き出しで約20mmのローダウンがされているのだ。

「足着きという要素を考えて、小柄なオーナーさんにもべた足仕様になって安心感が高まるようにしたんです。ただ下げるだけでなくきっちりセットアップ(これが車両としてのまとまりを作るには重要)することで、走行性も全く問題なく、安心感をプラスできました」(TG-RUN代表・杉本さん)

画像2: 違和感ないローダウンで安心感も高めた快速車

シンプルな形状のステップや上質な座り心地を提供するシート(これは「TG-RUNスポーツ&コンフォートシート」としてカラーオーダーも含めて製品化され、人気という)も相まって、足捌きも上々。“これならより安心してスーパースポーツが楽しめる”。跨がれば誰もがそう思える1台に仕上がったのだ。

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カーボントリム付きのスクリーン(クリアを選択)はマジカルレーシング製。ブラック×レッドのカラーリングは2019年型のノーマルカラーだ。

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トップブリッジはTG-RUNのGPタイプ。フロントマスターシリンダーはブレンボ、クラッチホルダーはゲイルスピードを装着する。

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シートはTG-RUNオリジナルで「TG-RUNスポーツ&コンフォートシート」として製品化したものの先駆け。新開発の低反発ウレタンを使い、形状を変えて座り心地やホールド性を高める。この車両の赤×黒や黒単色を設定、これ以外にもカラー変更も可能(購入には要純正シート持ち込み)だ。

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質感を高めつつ軽量化も可能にするサイドカバーやフロントフェンダー、リヤインナーフェンダー等のカーボンパーツはマジカルレーシング製をチョイスしている。左右のエンジンカバースライダーはGBレーシング製。

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前後をアルミ削り出しとしたヘキサゴナルサイレンサーとゴールドがまぶしいマフラーは、ケイファクトリーのレース対応チタンだ。

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リヤショックはオーリンズTTXで内部加工/セットアップを行っている。これとフロント突き出しとで20mmローダウンしたのだ。

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上下2段のラジエーター。ラジエーターコアガードはエッチングファクトリー製ステンレス。こうした見えにくい部分にも配慮する。

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3.50-17/6.00-17サイズの前後ホイールはマルケジーニのマグ鍛造品、M10R。GSX-R1000RとオーリンズFGR&Tフォークの組み合わせは、TG-RUNでは得意分野だ。フロントブレーキはブレンボ・モノブロック4P+サンスター・オメガディスクで、ブレーキまわりのボルトはすべてベータチタニウム64チタン。フォークスライダーはケイファクトリー製だ。

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ステップも剛性と操作性を大きく高めてスポーツライディングに向いた「TG-RUN ライディングステップキット GSX-R1000/R 2017~」を装着。後ろ×上で①20×20、②20×35、③30×28、④40×20、⑤40×35(いずれもmm)の⑤ポジションから、ライダーの好みで位置選択可能というもの。

取材協力:テクニカルガレージRUN

記事協力:ヘリテイジ&レジェンズ

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画像: handl-mag.com
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