「最強・最高の4気筒」にこだわったZX-25Rのエンジン
![画像: Kawasaki Ninja ZX-25R 総排気量:249cc エンジン:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 メーカー希望小売価格(税込):82万5,000円/SE、SE KRT EDITIONは、91万3,000円 発売予定日:2020年9月10日 ※写真のモデルは、Ninja ZX-25R SE KRT EDITION](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/11/e7a0bf30fb0323883da6f86a4a20950c8bc0b02c_xlarge.jpg)
Kawasaki Ninja ZX-25R
総排気量:249cc
エンジン:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
メーカー希望小売価格(税込):82万5,000円/SE、SE KRT EDITIONは、91万3,000円
発売予定日:2020年9月10日
※写真のモデルは、Ninja ZX-25R SE KRT EDITION
カワサキがこだわったのはシンプルに「最強の4気筒エンジン」。超高回転域での目を見張るようなパワー、胸のすくような吹け上がり、そしてエキサイティングな「4気筒らしい」サウンドを追求する一方で、単なるピーキーなエンジンとはならないよう、低中回転域でのトルクにもこだわり抜いた。
かつての名機・ZXR250より1㎜ボアを拡大した仕様とし、バルブ挟み角も狭くしてコンパクトな燃焼室を追求。燃焼室には精密加工が施され、吸排気ポートはポリッシュ仕上げ、排気バルブの素材には高負荷に強いインコネルを採用するなど、手間もコストも惜しまず、文字通り至高の4気筒エンジンを作り上げたのだ。
![画像: 優れたハンドリングの実現のため、エンジンの搭載位置をできるだけ高くして、重心の位置にも配慮している。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/11/b1a9ed18241e6e20bc6a372686881064bf7a5dc8_xlarge.jpg)
優れたハンドリングの実現のため、エンジンの搭載位置をできるだけ高くして、重心の位置にも配慮している。
正面から見ると、4気筒ながら非常にコンパクトだ。アルミダイキャストシリンダーはオープンデッキ設計で軽量化にも貢献。
![画像: シリンダーの傾斜角は少な目で、これによりエンジンの前後長も抑えている。バルブ挟み角は28度として、コンパクトな燃焼室による燃焼効率の向上を図っている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/11/4433a8a1b26161aea370a63440beffab67d605bb_xlarge.jpg)
シリンダーの傾斜角は少な目で、これによりエンジンの前後長も抑えている。バルブ挟み角は28度として、コンパクトな燃焼室による燃焼効率の向上を図っている。
![画像: プラグはロングリーチタイプ。ウォータージャケットの配置を効率的に行え、エンジンの冷却性能をアップさせている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/11/dc74a4477f5e39082bffab37fe68153d00081cad_xlarge.jpg)
プラグはロングリーチタイプ。ウォータージャケットの配置を効率的に行え、エンジンの冷却性能をアップさせている。
![画像: エキパイを接続する排気ポートが大きめなことに注目。これはエキパイが太いことを示しており、高回転型の証なのだ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/11/aa8fdfa22593ada18e645e9537fa0f841177402e_xlarge.jpg)
エキパイを接続する排気ポートが大きめなことに注目。これはエキパイが太いことを示しており、高回転型の証なのだ。
![画像: オイルパンに冷却フィンを設けるなど、冷却効率も入念に工夫。アシスト&スリッパークラッチも標準装備している。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/11/ad0f0536e1cadc21050d8c9b04a4bee16d2460a6_xlarge.jpg)
オイルパンに冷却フィンを設けるなど、冷却効率も入念に工夫。アシスト&スリッパークラッチも標準装備している。
![画像: 吸気ポートは吸入効率に優れるダウンドラフト方式を採用。ラムエアシステムで加圧された空気をスムーズに取り込む。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/11/3e05d76b15e38a1a606389a0b198d8d134998dc7_xlarge.jpg)
吸気ポートは吸入効率に優れるダウンドラフト方式を採用。ラムエアシステムで加圧された空気をスムーズに取り込む。
![画像: スロットルボアは30φ。電子制御スロットルバルブを採用することにより、スムーズで自然なレスポンスを実現している。ECUはZH2と同タイプのものを採用する。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/11/2dc7e062e643ceee2384bbb3ac053f1d5a618891_xlarge.jpg)
スロットルボアは30φ。電子制御スロットルバルブを採用することにより、スムーズで自然なレスポンスを実現している。ECUはZH2と同タイプのものを採用する。
2気筒のニンジャ250とのパワーグラフ比較図。ZX-25Rはパワー、トルクともに超高回転域でピークを迎えていることが見て取れる。
![画像: ラムエアダクトはH2と同じ左回りレイアウトを採用。雨天時の走行における、エアクリーナーボックスへの水の進入を防ぐ「水切り性能」を高めている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/11/e2446e2a01016744683638b5f2b9a8718a5e3d94_xlarge.jpg)
ラムエアダクトはH2と同じ左回りレイアウトを採用。雨天時の走行における、エアクリーナーボックスへの水の進入を防ぐ「水切り性能」を高めている。
![画像: 精密な構造のバルブ回り。カムシャフトの駆動方式はサイドカムチェーン。カワサキの高性能エンジンが代々採用してきた方式だ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/11/aa416bf77f7e171d9196a2737f391fb17995f7da_xlarge.jpg)
精密な構造のバルブ回り。カムシャフトの駆動方式はサイドカムチェーン。カワサキの高性能エンジンが代々採用してきた方式だ。
ピストンは高回転型エンジンに有利な、軽量アルミ鋳造。バルブスプリングは3段レートで、排気バルブは高負荷に強いインコネル製。
![画像: 独特な構造のエキゾースト。4.5リットルという大容量の二重構造デュアルチャンバーを採用し、出力特性を向上させつつ、マスの集中化と低重心化も実現。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/11/c79be7b4603887cf19c209f76a7ae60d0aaf94df_xlarge.jpg)
独特な構造のエキゾースト。4.5リットルという大容量の二重構造デュアルチャンバーを採用し、出力特性を向上させつつ、マスの集中化と低重心化も実現。
ヘッダーパイプとコレクターパイプのレイアウトはZX-6Rでのノウハウを生かしたもの。ジョイントパイプが低回転時のトルクを強化する。
![画像: 大容量チャンバーの採用でサイレンサーを小型化。すっきりした外観と車体のスリム化に大きく貢献している。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/11/00e9fab3446fca08f1685b4250d03912250f82da_xlarge.jpg)
大容量チャンバーの採用でサイレンサーを小型化。すっきりした外観と車体のスリム化に大きく貢献している。
カワサキ「Ninja ZX-25R」主なスペックと価格
全長×全幅×全高 | 1980mm×750mm×1110mm |
ホイールベース | 1380mm |
最低地上高 | 125mm |
シート高 | 785mm |
車両重量 | 183kg(SE・SE KRTは184kg) |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 50.0×31.8mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 33kW(45PS)/15500rpm ラムエア加圧時:34kW(46PS)/15500rpm |
最大トルク | 21N・m(2.1kgf・m)/13000rpm |
燃料タンク容量 | 15L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24.2゜ |
トレール量 | 99mm |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70R17M/C 54H・150/60R17M/C 66H |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク 310mm (外径)・シングルディスク 220mm (外径) |
メーカー希望小売価格 | 税込82万5000円(SE・SE KRTは税込91万3000円) |
文:オートバイ編集部/写真:鶴身 健