安全性と簡単さを重視すると、おすすめの積載方法はたったひとつ!
先日、人気の250ccスポーツバイク・ヤマハYZF-R25とMT-25を比較検証することがありまして、その時思いました。この2台、荷物を積むのがけっこう大変そう……と。
![画像: 左がYZF-R25、右がMT-25。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/faad20332a98becd7cb4d0c344be94d5f17853d7_xlarge.jpg)
左がYZF-R25、右がMT-25。
リアシートの形状がご覧のとおり。荷掛フックと呼ばれる、積み荷に役立つ突起なども見る限り備わっていません。
![画像: 左がYZF-R25。右がMT-25。どちらもリアシート周りの形状は共通です。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/f9b77a293d9c7673c4763448ee888d8ea1243259_xlarge.jpg)
左がYZF-R25。右がMT-25。どちらもリアシート周りの形状は共通です。
ただ、これはYZF-R25・MT-25に限った話ではなく、CBR250RRもジクサーSF250もニンジャ250も同じような感じ。つまり、お尻すっきりスタイルはいまの流行りなんです。かっこいいですからね!
では、こういったバイクで例えば、泊まりがけのツーリングに出かけたいと思った場合、どうしたらいいでしょうか。
ひとつはカスタムしてリアキャリアやトップボックスなどを付ける! それもありでしょう。
もしくは、リュックで荷物を持っていく、それもありです。でもずっと背負っているは肩が凝ります。とくにセパレートハンドルの機種は前傾姿勢となるため、疲れます。
![画像: ノーマルの美しいスタイリング。キャリアを付けたくない! と思う人は僕だけじゃないはず。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/5e135e999a3d8f98a658a8afd12a4637bc032adc_xlarge.jpg)
ノーマルの美しいスタイリング。キャリアを付けたくない! と思う人は僕だけじゃないはず。
カスタムせず、リュックを背負わずに荷物を積む方法となると……やはりバイク用のシートバッグを使うのがおすすめです。
バイク用シートバッグは、おおまかに分けると2種類の取り付け方法があります。
ひとつはベルトを4本使って前後左右4カ所で留めるタイプ。
![画像: 前後の左右に4カ所の取付ベルトが備わっています。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/f272f36d867ef9650eb34581819460634a0f4c0d_xlarge.jpg)
前後の左右に4カ所の取付ベルトが備わっています。
ただこのタイプは後ろ側にベルトを引くことができないと使いにくい。
![画像: こういったバッグの場合、後ろにグラブバーなどベルトを留められる箇所がないと工夫が必要となります。逆にベルトを留められる場所があるのこのバイク(CB400SF)などの場合、超便利。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/52b357c5fa6e8bb269014126226ac2aff67cbbaf_xlarge.jpg)
こういったバッグの場合、後ろにグラブバーなどベルトを留められる箇所がないと工夫が必要となります。逆にベルトを留められる場所があるのこのバイク(CB400SF)などの場合、超便利。
そこでもうひとつのタイプがおすすめ。リアシートにベルトをくぐらせて固定するタイプのシートバッグです。
安全確実、簡単に荷物を積みたい方は、このタイプを利用するのをおすすめしたいと思います!
![画像: 取付ベルトをリアシートに留めるバッグの一例。これならグラブバーや荷掛フックが備わっていなくても、リアシートを外せるバイクなら安心して取り付けられます。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/204c65e2f3fb1166fb2da4d9dd628edde5c50546_xlarge.jpg)
取付ベルトをリアシートに留めるバッグの一例。これならグラブバーや荷掛フックが備わっていなくても、リアシートを外せるバイクなら安心して取り付けられます。
僕が最近使った中では、ゴールドウインとタナックスの製品が使いやすく感じました。
どちらも取り付けベルトが非常にシンプル。まずは、より簡単なゴールドウインの方から紹介します。
ゴールドウインの「マルチXベルト」は超簡単
![画像: ゴールドウインの「マルチXベルト」は超簡単](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/461385059e33f949d9cd94cac8124f2dcc4a7020_xlarge.jpg)
ゴールドウインは「マルチXベルト」という画期的な取付ベルトを開発。このベルトを採用したバッグはたちまち大人気となりました。
![画像: テスト車両はスズキ・ジクサー150](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/e26e23c2a4e44e830f6b8a56b7db78676c91dd84_xlarge.jpg)
テスト車両はスズキ・ジクサー150
外したリアシートの下にマルチXベルトを置き、リアシートをもとに戻す。で、シートから出ているバックルをバッグに固定するだけ。
![画像: シートをはめ戻してバックルを外に出します。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/de73b431a76c9a59db06e04cbb840fbcb65a0857_xlarge.jpg)
シートをはめ戻してバックルを外に出します。
![画像: あとはバッグの受け側とバックルをつなげば完成!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/25a7bec6c336915c11a565c525b66fa476ccefb2_xlarge.jpg)
あとはバッグの受け側とバックルをつなげば完成!
とっても簡単。僕の知る限りでは、一番シンプルな取り付けベルトです。
![画像: 装着したバッグはゴールドウインの「GWM X-OVER(クロスオーバー)デイパック 30」(税込18,590円)。泊まりがけのツーリングにも役立つ容量30L。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/e57c984cfa3edaba03fd332912c73ce6b969b258_xlarge.jpg)
装着したバッグはゴールドウインの「GWM X-OVER(クロスオーバー)デイパック 30」(税込18,590円)。泊まりがけのツーリングにも役立つ容量30L。
タナックスの「Kシステムベルト」は簡単+固定力も魅力
![画像: タナックスの「Kシステムベルト」は簡単+固定力も魅力](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/7f490aa0fe9086821846507010c602df3a0e0a6c_xlarge.jpg)
対して、タナックスは簡単さをウリにしながら、固定力も求めたベルト「Kシステムベルト」を開発。
外したリアシートにベルトをまたがせて、シートをもとに戻す。あとは同じようにバックルをバッグと固定するだけです。
![画像: リアシートにKシステムベルトを装着。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/43c27a8b87632efee5033d8266680d56aaffd033_xlarge.jpg)
リアシートにKシステムベルトを装着。
![画像: そのままシートをはめ戻せばご覧のとおり。グレーのベルトでシートにまたがせている分、固定力があります。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/c8c171f740b3a1e8a590ffb52f9412afaad89293_xlarge.jpg)
そのままシートをはめ戻せばご覧のとおり。グレーのベルトでシートにまたがせている分、固定力があります。
シートに一度がっちり固定している分、バッグの揺れを軽減でき、がっちりと積載できるのがポイント。ゴールドウインのマルチXベルトに対し、1行程増える分、1段階固定力がアップするといった感じですね。
![画像: 装着したバッグはタナックス「シェルシートバッグMT」(税込14,300円)。容量は10~14Lで、日帰りツーリングにちょうどいいサイズ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/e8daaddd8af7ef5a4a586998514fb56dab99b863_xlarge.jpg)
装着したバッグはタナックス「シェルシートバッグMT」(税込14,300円)。容量は10~14Lで、日帰りツーリングにちょうどいいサイズ。
![画像: 装着車両はYZF-R25。このように荷物をしっかり固定できればワインディングも楽しめます。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/4658e9d8bc5ccd70a612061ed70a3496b3f25881_xlarge.jpg)
装着車両はYZF-R25。このように荷物をしっかり固定できればワインディングも楽しめます。
![画像: ちなみにタナックスのシェルシリーズは、サイドバッグもラインナップ。これがYZF-R25と相性がよく、この装備なら泊まりがけのツーリングも楽勝です。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/06/19/705d71f59c620ca0b58faa73ff53e6f1d8d05084_xlarge.jpg)
ちなみにタナックスのシェルシリーズは、サイドバッグもラインナップ。これがYZF-R25と相性がよく、この装備なら泊まりがけのツーリングも楽勝です。
以上、初心者の方へ向けた積載方法の紹介でした。スポーツバイクでもアイテムを選べば安心して快適に泊まりがけのツーリングだって楽しめます。
自分のバイクにはどうやってバッグを積めばいいんだろう、そんな風に悩んでいる方は二輪用品店でスタッフの方に相談するのがおすすめ。多種多様なバッグから、あなたにぴったりのものをきっと一緒に選んでくれるはずです!
まとめ:西野鉄兵