ウイリーがカスタムしたカワサキ「Z900RS」
積み上げたノウハウも生かしてのパーツ展開
「Z900RSはスタイリングもいいし、乗りやすい。それで好きになる人も多いだろうから、そんな
魅力を引き出そうと思いました」。そう言うウイリーのパーツ開発／デモ用車両だ。
「車体がしなやかなので、それを生かしながら走りをよりシャープにスポーティにしていこうと（ウイリー／富永保光さん）考えて、早くから自社の代名詞的パーツであるオリジナルハンドメイドスイングアームを製作。独自の5角目の字断面7N01材で構成、高剛性／高精度で剛性バランスも最適化した。
リヤキャリパーを直付けとする仕様や、そのキャリパーをやや前に上げて装着しているのはホイー
ル着脱を容易にするためなど、長年のノウハウも取り込んだ最新仕様と言える作り。この車両で装着されるのはRXコート仕様の黒だ。
一方、NCマシニングによるビレットパーツも多く開発・販売されているが、こちらも3D測定機を導入して開発時の採寸や仕上がった製品の確認精度を上げるなど、工程も進化している。
独自性が高いパーツとしてはオーリンズ倒立用トリプルツリーがあるが、これも純正で倒立フロント
フォークのZ900RSのルックスをキープする形で上質化を図る考えから。ステップやエンジンカバー、ハンガー類などは削り目もあえて見せて立体感が感じ取れる3Dシリーズがラインナップされる。
この統一感、ひとつひとつ揃えてその過程を楽しむのもZ900RSならでは。そう思わせてくれるパーツ群と思えてくる。
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WHEELIE Z900RS 詳細説明
ステムはZ900RS オーリンズ倒立フォーク用トリプルツリーに変更。ステムキットとなっていてメーターステーやホーンステー、ビレットヘッドライトブラケット、クラッチワイヤ、φ25アクスルシャフトキットなどが同梱されて税別40万円。
純正ブレーキキャリパー/フォーク/ブレーキホースは使用不可となるため、ホイール/キャリパーの換装が前提のアイテムだ。テーパーハンドルバーはZETAをチョイスする。
前後ホイールはマルケジーニM10SでキャリパーはブレンボStylema、ブレーキディスクはサンスター。スイングアームはオリジナルの7N01アルミ目の字断面材ハンドメイドで写真の仕様は耐久スタンドフックやクロモリアクスルが付属（税別25万5000円/塗装別途）。
Z900RSはノーマルでも目の字材を使っているので、それに負けない性能をと作られた。カーボンリヤフェンダー（きの屋んCompany製で純正状態にも取り付けできる）や同チェーンガードもオプションで用意している。なお3Dリヤキャリパーブラケットは2月新作のノーマルスイングアーム対応品（税別2万5000～2万8000円）も同デザインを採用している。
マフラーはスパイラルコレクター4-1のノジマ･フルチタンを装着。
エンジンにはAP2000材削り出しの3Dパルサーカバー（右側装着、税別2万5000円。STDの320g×厚み30㎜に対して300g/35㎜となる）/3D acgカバー（左側装着品、税別7万8000円）/3Dエンジンハンガー（リヤ、税別5万円）/3Dスプロケットカバー（税別4万5000～5万2000円）を装着。
ステップは同軸ペダル式3Dステップ（税別10万円、ブラックアルマイトは別途+税別1万2000円）でナイフエッジペダルも含めてフル削り出し。
取材協力：ウイリー
記事協力：ヘリテイジ＆レジェンズ
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