上質で楽しさも増すコンプリートパッケージ
「カワサキZ900RSに関しては、車体全体に渡っての自社製パーツもおおむね出揃ったこともあって、それらを組み合わせたコンプリートカスタム車をHP(www.striker.co.jp)上で提案したんです。これに対する反響もあって、いくつかお問い合わせをいただいて、まず製作に至ったのがこの車両です」
ストライカーワークスの店長・鈴木さんがそう説明するのが、この「Z900RS SZ-019」と名付けられたコンプリート車、その1号車だ。
グリーンの火の玉カラーでペイントされたストライカーのデモ車がプロトタイプとも言えるこのSZ-019、まず「ベーシックパッケージ」を設定。これはG-ストライカー・セパレートハンドルキット(アンダーブラケット/Z2タイプショートミラー込み)またはG-ストライカースイングアーム(バフ仕様)のどちらかを選択。
その上でアルミビレットフェンダーレスキットにスポーツツーリングコンセプト“STC”ステップキット、タンデムステップバー、ストリートコンセプト・チタンフルEX(真円サイレンサー)、ラジエーターコアガードにガードスライダー。
あと表皮張り替えとロゴ入れによるオリジナルカスタムシート加工が備わって、コンプリートとして10%税込み198万円のプライス、納期は約1カ月半(オプションメニューが加わる場合、プラス1カ月程度)。
この“SZ-019 №001”ではベーシックパッケージにオプションメニューを追加(各メニューはそれぞれに追加料金が必要)しアップグレードを図ったもので、イエローボール塗装に前後フェンダーはSADカーボン、排気系はストライカー・チタンブラックラインに。
Fマスターはブレンボ、キャリパーも同ラジアルマウントでディスクはサンスター、前後サスもオクムラMEチューニングと、現在提示されているほとんどのメニューが追加されている。
またベーシックパッケージで選択制だったハンドルとスイングアームもこのオプションメニューによって双方が装着されているし、さらに前後ホイールもMAGTAN JB4に換装されて、カスタムらしさもより高められている。
跨がってみると少し低め/ほんの少し遠目のハンドルキットとシート/ステップが作り出すポジションが良好で車両をコンパクトに感じられ、ホイール変更もそれを強調してくれる。
乗ってもマフラーからの排気音はジェントルだし、足まわりの上質な仕上がりもあって、車両との一体感や操作感が気持ちよく感じられる。
これなら普段使いにも走行会にも、ノーマル以上に身近に楽しく活躍してくれそうな雰囲気。Z900RSをより好きになれる作りと言える。
2017年末の発売から2年近くが経ちつつも人気の衰えないZ900RS、そろそろ車両にも慣れて何か手を入れてみようか……。そう考える人にも勧めてみたいコンプリート。
それがこのZ900RS SZ-019なのだ。