伊藤真一さんにホンダのオートバイを思う存分乗り尽くしてもらい、新しい魅力を発見するロングラン研究所。今回は、ヨンヒャク・スポーツの雄、CBR400Rを大小のコーナーが連続で楽しめる蔵王エコーラインで試してもらった。(まとめ:宮崎 健太郎)

良く曲がることに加え、ラインの自由度も幅広い。どこからでも曲がれて修正も容易なのに驚き!

スーパースポーツで、ガッツリ荷重コントロールして走るのも楽しいですが、リーンウィズでビタ~っと峠の走りを楽しむ……そんなスポーツライディングにちょうど良い感じで、とても気分良かったです。

650㏄以下のCBRシリーズやCB-Rシリーズを評価するとき、それぞれのスチールフレームのフィーリングについていつも意識するのですが、新型CBR400Rはリアサス側から受ける印象は他のスチールフレーム車に比べると、剛性バランスが優れているためかスチールであることを意識させませんでした。

画像1: 良く曲がることに加え、ラインの自由度も幅広い。どこからでも曲がれて修正も容易なのに驚き!

ただ高剛性のアルミフレームのパツンパツンに張ったような剛性感ではなく、高速域でゆっくり左右に切り返したときにちょっと反応で遅れが出る……そのあたりはやっぱりスチールフレームのねっとり感があるのですが、それが嫌な感じではないんです。

ちょうど剛性のバランスが良い感じで、このあたりの造りが新型CBR400Rの乗りやすさを支えていると思いました。

先ほど、リーンウィズ主体で走ったときに、フロントフォークのイニシャルを少しいじってみようかと思ったと書きましたが、いろいろ走り方を試してみたら、基本セッティングのままで全然問題ないことを確認できました。

画像2: 良く曲がることに加え、ラインの自由度も幅広い。どこからでも曲がれて修正も容易なのに驚き!

新型はとてもよく曲がるバイクで、幅広いラインの自由度を持っています。

どこからでもコーナーに入れるし、どこからでも曲がれる、という感じです。

コーナリング中にちょっとはらんでしまったと思った瞬間にすぐ修正ができて、内側にグイグイ向き変えすることができます。

これだけコーナーで自由に扱えるのは、リーンアングルに依存しなくてもちょっと荷重を変えるだけで、イン側とアウト側どちらにも行けます。

画像3: 良く曲がることに加え、ラインの自由度も幅広い。どこからでも曲がれて修正も容易なのに驚き!

コーナーで粘っている感じがするという表現になりますが、これはちょっと他のバイクでは体験できない感覚でした。

ブレーキの出来が良いのも、コーナーでの楽しさに貢献してますね。

フロント側はシングルディスクですが、制動力的に問題は全然なく、指1本でコントロールできます。

そしてコーナーの奥までずっと引きずることができて、コーナーでブレーキを効かせていても全く不安感がありません。

画像4: 良く曲がることに加え、ラインの自由度も幅広い。どこからでも曲がれて修正も容易なのに驚き!

前の型より、ブレーキの安定感が良くなった印象ですね。

前の型はちょっとブレーキパッドが離れるのが早かった気がしますが、新型はレバー操作に対してリニアに離れていく感じでした。

リアブレーキのタッチも良好で、リア側を使いたいときに繊細な操作でもすぐに欲しいだけ効かせることができます。

エンジンの仕上がりの良さも、新型CBR400Rのコーナーでの楽しさにつながっていますね。

前の型より全域で力があるので、カタログ上の数値分の軽量化(2㎏)よりも車体が軽く感じます。

画像5: 良く曲がることに加え、ラインの自由度も幅広い。どこからでも曲がれて修正も容易なのに驚き!

またツインということも、素晴らしく軽快で、ニュートラルなハンドリングに感じることに影響しているのでしょうね。

前の型よりも高回転域での吹け上がりが良くなって、伸びるフィーリングになっているのも好印象です。

高い回転域で伸びやかなフィーリングが与えられて、スポーツバイクらしさが非常に増したエンジンに仕上がっていました。

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