街で見かけるZ2を「そんなにイイと思わなかった」楠先生だが、その評価を一変させることが起こった。
 
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第3回「カワサキはヨシムラにもっと…」

画像: Z2のスタイル(集合管付き)と走りに惚れ込んでいる研二。はるかに高性能な他のマシン(RC30)に試乗しても、「すげー速くて乗りやすいんだけど…なんかイマイチ」。

Z2のスタイル(集合管付き)と走りに惚れ込んでいる研二。はるかに高性能な他のマシン(RC30)に試乗しても、「すげー速くて乗りやすいんだけど…なんかイマイチ」。

「Kゼロ最高だろ」と思っていた楠先生は街でZ2を見ても特に羨ましいとは思わなかった。だが、Z2が発売されて1年後の1974年、楠先生は衝撃を受ける。

「考え方が変わります。集合マフラーです。ヨシムラの集合マフラーを付けたZ2を見てブッ飛びですよ。あまりのカッコ良さに。集合マフラーは知っていました。でもそれはレース用でカウル付きのレーサーに付いていたモノだから特にカッコいいとも思わなかったんです。

市販車用ヨシムラ集合マフラー。これは画期的でしたね。ドレスダウン的なカッコ良さというか。パーツを装着したのに車両が小さくなる。その頃の日本の改造ってパーツを付け、大きくする感じだったんです」。

画像: ヨシムラ集合管を付けたZ2A。楠先生が見たものとは別の車両だが、21世紀の今日でもカッコいい。

ヨシムラ集合管を付けたZ2A。楠先生が見たものとは別の車両だが、21世紀の今日でもカッコいい。

「Z2に集合管を付けたら、チョッパーにも通じるアンバランスなカッコ良さ。大柄だと思ってた女のコがコートを脱いだらビックリするほどスレンダーだとわかったカッコ良さ。シビれましたね。

当時のZ2人気って結局、集合管人気なんですよ。集合管がなければZ2はあれほどヒットしてないですよ。コレ言うとZ2マニアの人は怒るんですけど、本当ですから。Z2神話のスタートはヨシムラ集合管ですよ。カワサキはヨシムラにもっと感謝しなきゃダメですよ」。

もっとも感謝しているのはスズキでしょうが、カワサキやホンダもヨシムラに感謝しているに違いないと信じています。

(続きは、第4回「楠青年、ついにZ2を手に入れる」をお楽しみに!)

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