それまでの流れでは、2年ほどで生産が打ち切られニューモデルに完全移行するのが一般的であったが、この頃から国内市場のカタナの相場が120万円前後まで下がり、逆輸入台数が増加。

87年までこのまま生産が続けられた。

画像: 1987 GSX1100S KATANA (SBE) SAEのカラーバリエーションとも言えるモデルで、レッドのフレームとフロントフェンダー、全面レッドのシートが特徴的。タンクエンブレムにも袋文字が使われ、マフラーエンドのデザインも異なっていた。シートベルトが装着されていることからも伺えるように、これも日本市場への逆輸入を想定したモデルで生産台数は3000台強とされている。

1987 GSX1100S KATANA (SBE)
SAEのカラーバリエーションとも言えるモデルで、レッドのフレームとフロントフェンダー、全面レッドのシートが特徴的。タンクエンブレムにも袋文字が使われ、マフラーエンドのデザインも異なっていた。シートベルトが装着されていることからも伺えるように、これも日本市場への逆輸入を想定したモデルで生産台数は3000台強とされている。

1990 GSX1100S KATANA (SL)

画像: 1990 GSX1100S KATANA (SL)

SAE、SBEを最後の生産が打ち切られるが、日本における中古車価格の急騰とファンの熱望を受け、スズキ創業70周年記念モデルとして1000台を限定生産。

日本市場への逆輸入を前提としてシートベルトが装着され、発表時から119万円の価格が付けられていた。基本的にはSAEと共通だが、ブレーキホースの一部がステンメッシュ化され、マスターシリンダーのメーカーをアイシンからニッシンに変更。

画像: 1992 GSX1100S KATANA (SSL) SSLに型式進行、レッド×シルバーカラーを追加。70周年記念モデルからSSLまでの3年間でトータル2000台以上が逆輸入されたと言われる。写真の個体はブレーキホースとオイルクーラーがノーマルと異なる。

1992 GSX1100S KATANA (SSL)
SSLに型式進行、レッド×シルバーカラーを追加。70周年記念モデルからSSLまでの3年間でトータル2000台以上が逆輸入されたと言われる。写真の個体はブレーキホースとオイルクーラーがノーマルと異なる。

ブレーキパッドが焼結メタルとなり、ブレーキレバーがアジャスタブルになるなど、細かな変更が加えられた。

70周年記念モデルは当初SM型と呼ばれたが、1000台完売後もタンク上に記念ステッカーのつかない仕様をSL型として継続販売。後にまとめてSL型と分類された。

1994 GSX1100S KATANA (SR)

画像: 1994 GSX1100S KATANA (SR)

衰えることのない国内におけるカタナ人気とオーバー750解禁の流れを受け、衝撃のデビューから13年の時を経て、ついに国内仕様が登場した。

1994年3月に当時価格89万9000円で販売が開始された。

最高出力は95馬力に削られたが、ANDFの廃止や、リザーバータンク付きリアショックの採用、デジタル点火やオイルクーラー、400㏄並みのレバー操作力を実現する電動パワーアシストクラッチ、サイドスタンド格納忘れ防止機能、常時点灯式ヘッドライトなどの装備によって、ハンドリングや操作性などが洗練されている。

2000 GSX1100S KATANA (SY)Final Edition

画像: 2000 GSX1100S KATANA (SY)Final Edition

衝撃のデビューから20年という、大型モデルとしては稀有なロングセラーを続けてきたGSX1100Sカタナもついにファイナルモデルが登場した。

2000年3月に、排気量にちなんで1100台が当時価格99万円で市販された。

ボディカラーに輝光感の高い2コートクリア仕上げのソニックシルバーメタリックを採用し、ブラック仕上げのエンジンや前後ホイールとの組み合わせで高級感を演出。

切削加工が施されたトップブリッジ上面には、シリアルナンバー入りプレートが貼り付けられた。フレーム各部に補強が加えられ、φ300㎜フローティングディスク+トキコ製対向4ピストンキャリパー、チューブレスタイヤ、ゴールドチェーン、ボルトオン式ステップブラケットなどを採用。

外観だけでなく、性能や整備性の面でも高いクオリティが与えられた。

”最後のカタナ”ということで、程度の良い個体は250〜300万円ほどのプレミア価格となっている。

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