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<IQライディング>今日から始められる周囲の状況把握! メリット5:広い視野・視線
視野の広さは安全運転に直結する!
速度が上がるほどライダーの視界は狭くなる。呼吸が浅く、緊張した状態では目が開いていても認識すべきことが見えていないことになるのだ。脳へ入って行くべき情報が遮断されているからなのだが、逆説的にはわずかに速度を落とすだけで目に入る情報は一気に増大するとも言える。
これに加えて注意したいのが身体的な問題。広い視野を確保するには、昔から伝統の背中を丸めてアゴを引くというフォームは考え直したい。上目使いでは視界が広くならず、周囲の危険察知ができないか遅くなる。また、顔面の向きが狭く、目標物を目で追う形になるため正確な距離把握と状況認識にも不利になるからだ。
コーナ...
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<IQライディング>一生懸命走っているときこそ重要! メリット4:呼吸・脱力管理
5分もしくは5㎞に1回を目安に!
バイクは歯を食いしばるように、頑張って練習する方が上手くなると思いがちだが、それはまったくの誤解。かえって逆効果で転倒時には怪我が大きくなりやすい。常に呼吸を管理するブレスコントロールによって生まれるリラックスした状態こそ、脳が正しい情報を正確にインプットして早く上達していく合理的な方法なのだ。左の写真のように両肩を大きく上げながら鼻で息を吸って、上半身をガチガチにして、次に脱力しながらできるだけ長くゆっくりと口で息を吐ききる。スッと短く息を吐くよりもできるだけ長く吐くロングブレスの方が脳へのデータ蓄積に効果的となる。たとえば市街地走行では交差点の停止時...
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<IQライディング>ストリートでは安定性を優先!! メリット3:ピッチングモーション
まず「ピッチングモーション」ってなんだろう?
バイクの発進ではフロントフォークが伸びて、ブレーキをかけるとフロントフォークが縮む。こんな前後方向の姿勢変化をピッチングモーションという。この姿勢変化が速くて大きいと直線でもふらつきやすく、路地を曲がるときなどで思うように曲がれなくなる。
だから直線走行時から穏やかな加減速を心がけ、安定した車体姿勢を作ることが基本。アクセルによる穏やかな加減速、優しい前後ブレーキ操作による穏やかな減速を繰り返すことがストリートでの安定した走りに直結する。
では穏やかなアクセルとブレーキの操作とは何か。これは基本的にクラッチ操作と同じ。アクセルは最初に1ミリ開...
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<IQライディング>繊細な操作で習得しよう! メリット2:アイドリング発進
これから先、もしもバイクの大半がAT車になっても、電動式バイクでクラッチ操作不要になっても、基本となるアイドリング発進の考え方は大切だ。バイクが駆動力の変化でバランスを崩しやすい乗り物であることに変わりないからだ。
低速ターンやコーナリング時にふらつく大きな理由はアクセル操作がラフだから。車体バンク中に駆動力の増減で、車体が前後に揺れるピッチングを起こしているのだ。ラフな操作はバランスを崩しやすい。「車体垂直」で触れたアイスバーンに対応できる繊細な操作があってこそ直進や旋回の安全安心=滑らか走行の実現となる。
それはつまり駆動力の繊細な操作だが、クラッチを持つ一般的なバイクはクラッチ操作...
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<IQライディング>転ばないために出来ること! メリット1:車体垂直
安全に走るための第一歩!
車体垂直にこだわる理由は転ばないため。車体垂直なら急ブレーキで前輪や後輪タイヤがロックしてもバランス補正をする時間がある。両足を出したまま時速2㎞/h以下のUターンなら車体垂直が維持できるからエンストしてもラフなブレーキ操作でも転びにくいし、アイスバーンでも発進・加減速・停止が可能になる。車体の垂直維持には両足出しのままで肩、ヒジ、手の力を抜いて上半身をユルユルにして、わずかに車体を左右に振って垂直を引き出す。これをロールバランスという。
ハンドルを小刻みに左右に切ってバランスをとるのをステアバランスという。ステップに両足を乗せて重心移動すればステップバランスも...