ライター
日本のバイク遺産「ニンジャ伝」発売記念!【歴代GPZ900R大図鑑(A1)】
1984 GPZ900R(A1)
1000cccクラスがスーパースポーツの主流となっていた中、敢えて908ccで登場したGPZ900R。
カワサキとして初の水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒エンジンは、81kW(110ps)/9,500rpm、85N-m(8.7kg-m)/8,500rpmを発揮し、圧倒的な動力性能と運動性能を両立さた。
写真:バイカーズステーション
完全保存版のNinjaガイドブック! おかげ様で好評発売中!
日本のバイク遺産 ニンジャ伝 (Motor Magazine Mook)posted with amazlet at 18.03.01
Bikers St...
ライター
<新刊情報>あの名作が甦る!『F ファンブック』が発売開始に!
「なんぴとたりともオラの前を走らせねェッ!」
このセリフとともに、主人公の赤木軍馬が国内FJ1600からF3、国際F3000にチャレンジし、遂にはF1に登り詰めるレースコミック「F-エフ-」。連載当時は第2期ホンダF1の全盛期であり、日本人F1ドライバーのフル参戦、F1日本グランプリの定期開催など、空前のレースブームに湧いた時代でもあった。「漫画」というメディアを最大限に生かした緻密なメカニズム描写と迫力のレース展開は、今読んでも色褪せることなく4輪レースコミックの最高峰という評価に揺るぎない。
今回、この「F-エフ-」を作者の六田 登先生の全面的な協力と監修のもと、ファンブック化。単な...
ライター
日本のバイク遺産2サイクル250cc史(DX250~RD250・1970~1979)
1970年代の2スト250㏄ストリートバイクは、それまでのスポーツバイクの上位モデルではなくなり、4スト大排気量車を頂点とするピラミッドの中間をなすマシーンへと性格を変えていく。
が、しかし、そこは自他ともに認める"レースのヤマハ"ゆえ、250~350㏄の排気量を持つ2スト2気筒車の牙を抜くことは決してせず、むしろ4スト大排気量車をツーリングモデルとし、DX/RD250/350/400の各車ではライトウェイトスポーツとしての性能改善に取り組んでいた。
市販レーサーTD/TR~TZ系の250/350マシーンがDS~RD系のクランクケースを流用していたのは有名な話だが、基本レイアウトが同じエ...
ライター
日本のバイク遺産2サイクル250cc史(YDS以降の変遷を追う)
ヤマハ2サイクル250ccの歴史
ヤマハ初の250㏄車はYD-1。最高出力は14.5ps/6000rpm。出力を追うなら、YDS-1:20ps/7500rpm。YDS-2:23ps/7000rpm、YDS-3:24ps/7500rpm、DS5-E:27.5ps/8000rpm、DS6:27.5ps/7500rpm(DS6Cも同値)。また各モデルとも、営業呼称にマイナーが付くモデルは、初期型より出力が高いことが多い。YDS-1は当初より5段ミッションを装備。YDS-2ではブレーキを防塵防水にしている。1と2は混合ガソリンだったが、YDS-3からはオートルブ(ヤマハの分離給油方式名)を採用。...
ライター
日本のバイク遺産2サイクル250cc史(YDS 編)
いまこそ振り返ろう! 2スト250ccモデル。多くのユーザーに支持され続けたモデルたちの歴史を一冊に凝縮した「日本のバイク遺産2サイクル250cc史」が発売開始になりました。Webオートバイでは、その一部を連載でお届けしていきます!
YDS-1 1959〜1962
端正な美を見せるヤマハスポーツ250S。フロントフェンダーステーがフォーク下端でボルト締めされる、いわゆるヤマハ昌和製で、エンジン、ミッションとも対策された車である。全体の構成は、西独アドラーのワークスレーサーを範とし、スタイリングは、GKデザインがYDIで発揮したイタリア調を導入。半月形状のリアフェンダーが、そうしたことを強...
ライター
<ワイルド7>紅一点、ユキの愛機 その3 SUZUKI GT750
第9章「緑の墓」でシングルシート&シーシーバーで登場
4スト4気筒エンジンを搭載したCB750FOURに対抗して開発され、1971年にデビューしたスズキ初の750ccマシンであるGT750。堂々たる存在感を感じさせる200kgを越える巨体に、最高出力68PSを発揮し粘り強いパワー特性を備えた738cc2スト水冷3気筒エンジンを搭載。安定感の高さと力強い走りを両立させた大排気量2ストGTスポーツとして高く評価され、1977年まで販売された。このGT750、1972年の実写ドラマ版ワイルド7に登場したことでも知られる。
《INDEX》
●「THE ART GALLERY」
~カラー生原画で愉...
ライター
<ワイルド7>紅一点、ユキの愛機 その2 DUCATI 750SPORT
250TRの次に多く搭乗し、ハンドル中央に対戦車ライフルを装備したドゥカティ750スポルトも印象的なオートバイのひとつだ。
1971年に市販されたドゥカティ初の量産Lツインスポーツ・750GTをべースに、さらにスポーツ性を高めたモデルとして1972年に姿を現したのが750Sだ。オーソドックスなGTのスタイルを、シングルシートなどでカフェレーサー的にアレンジ。それだけでなく、空冷Lツインデスモエンジンも圧縮比アップなどの改良を施され、GTの60PSから64PSにまで最高出力が向上され、よりスポーティな走りが可能になった。この750Sもユキが作中で対戦車ライフルを搭載するなど多く使用したマシ...
ライター
<ワイルド7>紅一点、ユキの愛機 その1 KAWASAKI 250TR BISON
家族を殺され復讐に燃えるゲリラハンターから、ワイルド7のメンバーとなったユキ。作品中でもっとも多く搭乗したのはカワサキのトレールバイク、250TRバイソンだ。
カワサキ250TRがデビューしたのは1970年6月。350TR、125TRなどが揃っていた当時のカワサキのデュアルパーパスモデル・TRシリーズの250ccバージョンだった。デビュー当初は「バイソン」というペットネームがついていたが、商標の問題で71年以降はその名が消える。メカニズム的に見ると、兄貴分である350TRがベース。エンジンは350の2スト空冷ロータリーディスクバルブ単気筒という基本構造は踏襲し、シリンダーのボアを縮小して...
ライター
<ワイルド7/FAN BOOK発売記念>多彩な魅力を放ったワイルド7の登場マシンたち HARLEY-DAVIDSON FLH Series
ヘボピーの超絶トライク
ハーレーの車名は、複数のアルファベットを並べたものに排気量やローライダー、スポーツスターといったシリーズ名を組み合わせたものが多いが、そのアルファベットにはそれぞれちゃんと意味がある。ワイルド7の中でヘボピーの駆っている個性的なトライク風マシンのベースとなっているFLHの場合はF=ビッグツインエンジン(年代によって排気量は異なる)、L=ハイコンプレッション、H=ハイパフォーマンスをそれぞれが意味していて(時代によって意味が変わる場合もある)、組み合わせるとおおよそ「高性能ビッグツイン」という意味になる。このFLHが最初に姿を現したのは1955年。それまでのFLに搭...
ライター
<ワイルド7/FAN BOOK発売記念>多彩な魅力を放ったワイルド7の登場マシンたち SUZUKI TS250 Hustler
オヤブンが乗るスペシャルオフローダー
1960年代以前はオフロード専用のオートバイは存在せず、ロードスポーツをベースにオフロード向けの改良を加えた、いわゆるスクランブラーと呼ばれたモデルしか存在しなかったが、本格的なオフロードバイクの嚆矢として、1968年にヤマハ250DT―1がデビューし、モトクロスで培われた技術を市販車に取り入れて実現した高性能により大ヒット。そしてDT―1に対抗して、スズキが1969年に投入したのがハスラー250だ。やはりハスラー250も、スズキが1965年から挑戦していたモトクロス世界GPで、1968年に投入されたワークスマシン・RH68のノウハウをフィードバック...
ライター
<ワイルド7/FAN BOOK発売記念>多彩な魅力を放ったワイルド7の登場マシンたち NORTON COMMAND0 750 FASTBACK
両国のサイドカー付きマシン
両国がワイルド7の中で乗っているサイドカー付のマシンの正体は諸説あり、その中でもカワサキ・マッハⅢ説が根強かった。しかしカウルから見えるエンジンのシリンダーヘッド形状や、2本出しな上にマッハとは明らかに違うマフラー形状など、マッハⅢとは大きく異る部分が多い。省略、デフォルメはあるものの、ワイルド7の作中に登場するオートバイは、必ずその車種の特徴をしっかり描いてあることから考えて、さらに細部をチェック。するとフロントフェンダーのステー、チェーンカバーのデザイン、クランクケースの形状、テールランプの雰囲気、そしてテールカウルの特徴的なデザインなどから、ノートン・コ...
ライター
<ワイルド7/FAN BOOK発売記念>多彩な魅力を放ったワイルド7の登場マシンたち NORTON COMMAND0 750S
車輪までも追加された八百の搭乗車
イギリスのオートバイメーカーであるノートン。1898年の創業当初は自転車メーカーだったが、1902年にはエンジンを搭載したオートバイの製造を手掛けるようになる。戦前からマン島TTなどのさまざまなレースで活躍し、第二次世界大戦中には軍用オートバイを大量に供給するなど、その技術は古くから高く評価されていた。戦後もノートン・マンクスに代表される、フェザーベッドフレームによる優れたハンドリングを備えたレーシングマシンや、そのイメージを引き継いだカフェレーサーが人気を集める。しかし経営は安定せず、1950年代から会社としての体制が二転三転することになる。
そんな中...