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<試乗インプレ>BMW RnineT URBAN G/S(2017年)
ビンテージスタイルと使い勝手を両立させた魅力あふれる1台
BMWのヘリテイジモデル、RnineTシリーズに新しいバリエーションが加わった。GSの創世期の面影をイメージしたフォルムの「アーバンG/S」だ。その姿は80年代のR80/100GSの雰囲気だ。
フレームやエンジンはRnineTシリーズで共通。タンク、ハンドル、シート、ステップ配置などをアレンジする事で「変身」している、ほぼ生粋のストリートモデルだ。
ほぼ」というのは…例えば、兄弟モデルの「レーサー」はそれらしいポジションとサスセッティング変更で、スポーツネイキッドやSSほどではないが、ちょっとしたスポーツテイストを味わえる。同じよ...
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史上最強GSX-Rのここがスゴい‼ その① 宮崎敬一郎が乗って乗って乗りまくって分析! SUZUKI GSX-R1000R ABS
本誌テスター『K-16』こと宮崎敬一郎がサーキット走行を中心に徹底分析
GSX-Rはスズキのスポーツモデルのトッププランド。中でもレースベースになるリッターモデルはスズキの最新技術の結晶だ。8年ぶりに全面改良した6代目GSX-R 1000は、歴代モデルで初めての国内仕様が発売され話題沸騰中! 海外仕様も試乗した本誌テスター宮崎敬一郎が「史上最強のGSX-R」のスゴさを徹底分析する‼
最強のスペックを驚くほど扱いやすく!
このGSX-R1000Rは、今年2月にオーストラリアで国際試乗会が催されたGSX-R1000Rの日本国内仕様。構成は先のワールドモデルとパワースペックから外観まで同じ。た...
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<試乗インプレ>DUCATI SUPERSPORT S(2017年)
扱いやすく懐も深いがスポーツ性能は一級品
何年ぶりだろうか。空冷DSエンジン搭載車以来の「SS」ブランドの復活である。このシリーズは、敷居の高いスーパーバイクのトップモデル…今でいう「パニガーレ」シリーズなどよりずっと気楽に操れるスポーツ性能と快適さを魅力としている。
スリムで美しい、パニガーレの流れを汲むデザインのフルカウルなど、見た目にはかなり尖った走りをしそうな姿だが、その車体構成はかなりのストリート指向。フレームはモンスター、エンジンはハイパーモタード系のテスタストレッタ°11がベース。つまり、モンスターの、スポーツNK的なハンドリングに、ハイパーモタードの瞬発力をスパイスにした...
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<試乗インプレ>BMW S1000RR(2017年)
たゆまぬ進化を続ける最先端SSの魅力に迫る!
2009年のデビュー以降、最強のスーパースポーツとして世界中で高い評価を得ているBMWの旗艦・S1000RR。電子制御デバイスの進歩とともに進化と熟成を重ね、最新の2017年モデルに至るまで、常にクラスの最先端を行く1台として確固たる地位を築く、このマシンの魅力に迫っていこう。
豪快さと紳士的な扱いやすさを兼備する「円熟のRR」!
S1000RRの2017年モデルのルックスは大きくは変わっていない。パワースペックも199PSだし、走行モード切り換え機能「ライディングモードPRO」も継承する。これはトラクションコントロール、ABS、パワーモード...
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<試乗インプレ>BMW RnineT RACER(2017年)
走行フィールだけでなく走る姿も味わい深い1台
オマージュしたのは、60年代終わり頃のレーシングマシンだろうか? 70年代の耐久レーサーのニオイもする…。RnineT「レーサー」は、そんなクラシカルなレーサーテイストをみなぎらせている。
圧巻なのは、大きなヘッドライトのロケットカウル。実用性はあまりなく、べったりとバイクに伏せて、一生懸命にスクリーンに潜れば、きっと最高速が少し変わる程度。でも、この強い前傾姿勢のレーサーに跨がり、コーナリングしている姿は、まさしく、子供の頃にバイク雑誌に出ていた写真に心踊らせた「耐久レーサー」の姿だった。
ライディングポジションは古い欧州のスーパースポーツ...
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<試乗インプレ>HONDA X-ADV(2017年)
流してヨシ、飛ばしてヨシの守備範囲の広さも魅力!
X-ADVはNC750シリーズのインテグラから派生したアドベンチャーテイストのモデル。DCT仕様のみのラインアップで、レイアウトはインテグラに近いが、シート下には大きなスペースがあるし、フォルムはスポーティでアグレッシブ。ただ、この「テイスト」というのが微妙だ。見た目はタフなアドベンチャーっぽいが、アドベンチャーらしい走りをしてはいけないのか? ホンダは「やってみろ」とは一言も言っていない。
確かに、そのタフさや頑丈さを求めたスタイリングは本気の「冒険スペック」ではない。スタンディングを意識していないライポジだったり、たぶん、立ちゴケすれ...
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<試乗インプレ>KAWASAKI Z1000 ABS(2017年)
豪快な走りとスタイルを国内仕様で堪能できる
Z1000にも国内仕様が登場した。速度リミッターなどを除けば基本的には輸出仕様と同様で、突進しようと身構える猛獣のような、迫力あるスタイルもそのままである。
このモデルの特徴は兄弟モデルの「ニンジャ1000」と違い、ABS以外の電制ライディングアシスト機構をあえて搭載していないこと。パワーモード切り換えやトラコンなどもない。その分プライスは抑えられているが、決して廉価版ではなく、アシスト群を排して、あえてダイレクト感を演出しているのだ。アシスト群がないといっても扱いにくさなどは全く感じさせないし、むしろ優れたドライバビリティが魅力といっていいほ...
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<試乗インプレ>YAMAHA SCR950(2017年)
鼓動とゆとりを楽しむワイルドなスクランブラー!
SCR950は、クルーザーのボルトをベースとしたスクランブラー風のストリートモデル。フレームからエンジンまでボルトとほぼ共通で、車格はかなりの大柄だ。またタイヤサイズが変わって最低地上高が上がり、フロントのアライメントなどはクルーザーというより一般的なロードスポーツタイプ。
そんな手直しをされて生まれ変わったSCRのことを「クルーザーのような、のんびりとした走りだろう」と思う人もいるだろう。それはきっと間違いではない。だが、このSCR、ボルトよりいろいろ面白く変化した、なかなか個性的なキャラクターなのだ。
クルーザーのようなパルス感を楽しみ...
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<試乗インプレ>YAMAHA YZF-R6(2017年)
新しい足回りと熟成エンジンで格段の扱いやすさも手に入れた
多くのメーカーが600クラスのスーパースポーツから撤退する中、YZF-R6は今年モデルチェンジした数少ない最新モデル。これまでのR6の特徴と言えば、ミドルスーパースポーツの中でも特にスパルタンな走り。まずエンジンは1万6000回転まで常用できる超高回転型。そのパワーバンドの中心も1万2000回転以上。回すと非常にパワフルで、その時のエンジン音はまるで金切り声のようなエキサイティングさで、直4の高回転サウンド好きにはたまらないものだ。
だが、さすがにそんな高回転域を扱うのは難しい。峠道はもちろん、タイトなサーキットでもパワーバンドを...
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<試乗インプレ>YAMAHA MT-10/SP(2017年)
雨中の試乗でも楽しめてしまう素性の良さと電子制御の恩恵
試乗当日、ヤマハはこのMT-10を「YZF-R1からカウルを外しただけのモデルではない!」と紹介していた。嘘つきめ。ロボットに変身しそうな個性的なルックスはたしかに別物だが、骨格はどう見てもR1だ…。
確かに性格はずっと穏やかだ。ライディングポジションだってアップライトだし、ピークパワーも40馬力近くダウンし、発生回転も2000回転ほど落ちている。エンジンはピークパワーより低中回転域に目を向けた味つけだ。フレームだって剛性バランスを変更して、ストリートへの適応力をプラスしている。しかもクルーズコントロールまで標準装備。コレはツーリン...
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<試乗インプレ>SUZUKI GSX-S750 ABS(2017年)
さまざまな使い方と走りに適応できる魅惑の1台!
GSX-S750は、スポーティな走りまでこなせるスポーツネイキッド、GSR750の後継モデル。エンジンはGSX-R750ベースだが、最高出力を112馬力まで抑えて、その分低中域でのトルクをアップ。フレームはGSRのスチール製を踏襲することでコストを抑えた設計になっている。
GSR同様、このGSX-Sはベテランでも満足できるスポーツライディングが可能なモデルとして造られている。ただ、前後ショックはプリロード調整機構くらいしかついていないシンプルなもの。高いスポーツポテンシャルを、というより、そんな走りもできます…という感じと思っていいだろう。...
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<試乗インプレ>KAWASAKI VERSYS-X 250 ABS(2017年)
抜群の安定性と快適性はミドルクラスに迫るレベル!!
今年になって、にわかに活気づいている250㏄の「アドベンチャー」バイクたち。つい先日に登場したCRF250ラリーもそんな一台だし、先駆け的な存在としては林道スタンダードモデルのセローをベースとしたツーリングセローもある。また、この後にはV-ストローム250も控えているのだ。
今回初試乗したヴェルシス-X250は、言わずと知れたニンジャ250譲りのパラツインエンジンを搭載するモデル。フレームは新設計で、そのルックスはベースモデルがわからないほど違っている。アップライトなカウルにスクリーン、ハンドルなどで車格を大きく見せているが、前後のサス...