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<試乗インプレ>YAMAHA MT-09(2017年)基本テイストはそのままに更なる戦闘力を増強!
シャープなルックスに変身したがスパイスの効いた面白さは健在!
この新型MT-09は良くも悪くもと言っていいのか、初期型から連綿と続くアクの強い走りのDNAをそのまま受け継いでいる。外観デザインはLEDのツインライトになったり、サイクルリアフェンダーなどを採用して、ルックスはずっとシャープになった。
また、ライディングアシスト系も変更。スリッパークラッチや、アップ側のオートシフターなども搭載。それに何より、フロントフォークの変更が嬉しい。峠道をふつうのライダーが楽しむのには、これまでのMT-09の足回りはソフト過ぎたが、今回からフォークに圧側減衰の調整が追加されたのだ。
これを調整すれば、...
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ブリヂストン製品が揃い踏み! 販売店向け試乗会に初参加!
スポーツタイヤからツーリングタイヤまでを満喫!
3月8〜9日、伊豆は修善寺のサイクルスポーツセンターでブリヂストンのディーラー向けタイヤ試乗会が開催された。その参加の様子と、今回試乗車に装着されていたタイヤを紹介していこう。
BATTLAX RACING STREET RS10/R
高性能スポーツタイヤとして多くのハイパワースーパースポーツモデルにOEM装着されている「RS10」のハイグレードバージョン「タイプR」。これは内部構造がレーシングタイヤに準ずるレイアウトになっており、タイヤ自体での衝撃吸収力、接地性そのものがスタンダードを越える性能になっているもの。スポーツ走行などでの過酷な...
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<試乗インプレ>伝統と歴史に裏打ちされた“正統派”スクランブラー! TRIUMPH STREET SCRAMBLER(2017年)
見る者を惹きつけるスタイルと想像以上に楽しい走りが光る
ストリートスクランブラーはストリートツインファミリーの新メンバー。フレームはこれまでのものからセッティングを変更した新作。前後サスも専用品で、多少のダートまで走れるほど、しなやかさと奥までストロークしてからの踏ん張りが増したように感じる。フロントタイヤは、他のモデルの18インチに対して19インチを採用。さらにスクランブラーらしいアップマフラーがかなりのワイルドさを発散している。
シリーズの中では小排気量とはいえ、1リッター近い排気量のバイクだ。ボリューム感もあるし、重厚感も勇ましさも感じるが、スクランブラーは、バイクに興味がない人を...
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<試乗インプレ>SUZUKI GSX-R1000R(2017年)
これほどライン変更が自在なバイクを経験した事がない!
外観はもちろんフレーム、サス、エンジンを完全新設計! ようやく登場した第6世代になるオールニューのGSX-R1000。その上級スポーツバーションGSX-R1000Rに試乗してきた。
GSX-Rは、ライバルたちがこの3~4年前を境に大変更を受けて更新される中、09年に登場した第5世代モデルをベースに更新されてきた。レースでタイトルは取ってきたものの、実際の市場ではやはり戦闘力も鈍ってきていた。そんな状況下でのオールニューモデルだ。スズキの屋台骨になるブランドであって、ステータスシンボルでもある。開発にかけるスズキの意気込み、ファンの期待...
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<試乗インプレ>“鷹揚”コンセプトを受け継ぐ上質テイストを極めた進化! ホンダCB1100EX!
豪華なルックスだけでなくサウンドも大きな魅力
悔しいが、乗っている本人よりも周りで聞いている人たちのほうが、かつてのCB750Fourのような低音域が響く、ドロドロした少し濁った大型マルチエンジンの排気音を楽しめる。それを回せば「咆哮」といった感じになる。乗っていても「いい音してるな」と思ってはいたが、他人が走っている音を聞いたとき、改めてそう思った。
当然の事ながら、煩かったり、迷惑になるような音質音量ではない。かつての音を知る者でなくても、思わずもう一度聴き直したくなるようなサウンド。この音は、新型CB1100共通の魅力。どれに乗っても、また、どれが目の前を走っていても楽しめる。
R...
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<試乗インプレ>カフェテイストの走りを楽しめる1台! ホンダCB1100RS
新たな走りの世界を広げるスポーティなフットワークをプラス!
RSのカフェレーサーテイストを演出している「主役」は、前後17インチのキャストホイールとゴールドフィニッシュの前後サス。ボリューム感あるタイヤと足回りをアクセントにして、かなり勇ましく見える。跨がっても、少し硬めに感じるタックの入ってないシートや低めのハンドルなどが、乗り手のスポーツ心を刺激する。
ちょっと飛ばし気味でも、よく踏ん張る接地感
このシリーズのコンセプトで柱になっているもののひとつに「気負わず使いこなせる等身大の性能」というのがある。RSは言わばスポーツバージョンだが、その「柱」は先代からずっと変わっていない。
ホイ...
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<試乗インプレ>クラシカルで上質!「TRIUMPH ボンネビル・ボバー」
ライフスタイルまで変える魅力を持ったカスタム
ボバーは、アメリカで1940年代から始まったカスタムスタイルを徹底的に再現したモダンクラシックシリーズの最新作。バイクを抑え込みやすいようにムダを省き、スリムに低く造られた往年のマシンをイメージしている。このボバー、他のボンネビルシリーズとは違い、短い前後サスで車高を落とし、リジット風に見えるスイングアームを採用して、サドル型のシングルシートでリア回りを強調している。
このフォルムから受けるインパクトは強烈のひと言! 一見すると、ホンモノの古いバイクに見えるほどだ。しかも、走り出すと、タイヤにぴったりとフィットしたフェンダーが、テールランプや...
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<試乗インプレ>高い走破性と快適性を持つ見事なオールラウンダー HONDA VFR800X
オンロード型アドベンチャーと互角の快速性!
VFR800Xは、オンロードツーリングスポーツのVFR800Fとフレームやエンジンを共用するアドベンチャーモデル。その初代モデルは足回りまでほとんどFと違いがなく、アップライトなライポジによる扱いやすさを魅力とした、完全なオンロード指向のアドベンチャーツアラーだった。
だが、現行型モデルになって、サスストロークをアップ。路面の悪い舗装路からちょっとしたダートくらいまでなら車体に余裕を持って走られるようになり、旅の自由度は随分と広がった。そして今回、そんなXがさらなる熟成を受けた。ちょっとしたオフまで走れるオンロードツアラーと言うキャラクターは基...
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<試乗インプレ>BMW R1200R
ベースモデルの「R」は万能スポーツネイキッド!
BMWのアイデンティティといってもいい「ボクサーエンジン」を搭載するスタンダードスポーツがR1200R。この「R」はハーフカウルを装備する「RS」や、アドベンチャーのGSシリーズと並んで、最新の空水冷DOHCエンジンを搭載。トルキーでフラットな性格だが、高回転域に伸びもあり、扱いやすいだけでなく、スポーティなライディングでの面白み、使いやすさもある。また、このバイクが登場するまでBMWの主流だった前輪懸架方式テレレバーを一般的なフォーク懸架にしており、それによるクセのないハンドリングも魅力にしている。
低重心でフットワークは車重から連想する...
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<試乗インプレ>BMW F800GS アドベンチャー
GSの魅力をミドルクラスに凝縮させたアドベンチャー!
このバイクは本気で林道に入っていけるタフなアドベンチャー。ちょっとしたダートなら、というバイクではない。本当によく走るのだ。いろいろ装備が付いているから重く、ホイールベースが長いから、オフ車と比べれば取り回しや林道の小道での方向転換などは厳しいだろうが、走りは互角なのだ。
従順でステージを選ばないタフな「冒険」の相棒
搭載しているエンジンはアーバンスポーツのF800Rと同系列のトルキーなツイン。低振動で快適、サイズもスリムで、多少大柄な単気筒くらいにしか見えない。ベースモデルのF800GSもそうだが、このシリーズの走破性を支える優秀な...
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“1290SUPER DUKE R”これがKTMの回答だ!
獰猛なパワーマシンだが格別ともいえる扱いやすさ!
これは14年に登場した「1290スーパーデュークR」の発展モデル。KTMマシンが採用している17年型のアイコンになってる、エッジの効いたLEDヘッドライトの採用など、いろいろと外観が変っている。だが、デザイン的には旧来からのイメージを踏襲している。慎ましやかなデザイン変更だ。1301㏄のLC8型エンジンやフレーム、フォークなどには外観的な違いはほとんどない。
しかし内面に秘めた部分は大きく違う。エンジンでは燃焼室形状を少し変更して圧縮比をアップ。さらに、フリクションロス低減などを目的に、ピストンやバルブ、クランクシャフトなどの軽量化や形状...
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<試乗インプレ>KTM 1290 SuperDUKE R(その2)
「スポーツモード」ではピックアップが激変!
ドーハのストリートを駆け回った程度の試乗でも、スロットルワークに対するエンジンの滑らかな応答性など、その扱いやすさが一段とレベルアップしているのがよくわかる。ただし、エンジンのピックアップそのものはかなり鋭く、リニアになっている。
その応答性、パワーの立ち上がりを活かした「割り切り」だろうか、パワーモード切り換えによるそのピックアップの可変率が変わっているようだ。これまでのスーパーデュークRではライディングモード切り換えをストリートではなく、スポーツにしていても十分に穏やかな応答性で、街中でラフにスロットルを使っても何不自由なく滑らかな操作がで...