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<試乗インプレ>カフェテイストの走りを楽しめる1台! ホンダCB1100RS
新たな走りの世界を広げるスポーティなフットワークをプラス!
RSのカフェレーサーテイストを演出している「主役」は、前後17インチのキャストホイールとゴールドフィニッシュの前後サス。ボリューム感あるタイヤと足回りをアクセントにして、かなり勇ましく見える。跨がっても、少し硬めに感じるタックの入ってないシートや低めのハンドルなどが、乗り手のスポーツ心を刺激する。
ちょっと飛ばし気味でも、よく踏ん張る接地感
このシリーズのコンセプトで柱になっているもののひとつに「気負わず使いこなせる等身大の性能」というのがある。RSは言わばスポーツバージョンだが、その「柱」は先代からずっと変わっていない。
ホイ...
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<試乗インプレ>クラシカルで上質!「TRIUMPH ボンネビル・ボバー」
ライフスタイルまで変える魅力を持ったカスタム
ボバーは、アメリカで1940年代から始まったカスタムスタイルを徹底的に再現したモダンクラシックシリーズの最新作。バイクを抑え込みやすいようにムダを省き、スリムに低く造られた往年のマシンをイメージしている。このボバー、他のボンネビルシリーズとは違い、短い前後サスで車高を落とし、リジット風に見えるスイングアームを採用して、サドル型のシングルシートでリア回りを強調している。
このフォルムから受けるインパクトは強烈のひと言! 一見すると、ホンモノの古いバイクに見えるほどだ。しかも、走り出すと、タイヤにぴったりとフィットしたフェンダーが、テールランプや...
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<試乗インプレ>高い走破性と快適性を持つ見事なオールラウンダー HONDA VFR800X
オンロード型アドベンチャーと互角の快速性!
VFR800Xは、オンロードツーリングスポーツのVFR800Fとフレームやエンジンを共用するアドベンチャーモデル。その初代モデルは足回りまでほとんどFと違いがなく、アップライトなライポジによる扱いやすさを魅力とした、完全なオンロード指向のアドベンチャーツアラーだった。
だが、現行型モデルになって、サスストロークをアップ。路面の悪い舗装路からちょっとしたダートくらいまでなら車体に余裕を持って走られるようになり、旅の自由度は随分と広がった。そして今回、そんなXがさらなる熟成を受けた。ちょっとしたオフまで走れるオンロードツアラーと言うキャラクターは基...
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<試乗インプレ>BMW R1200R
ベースモデルの「R」は万能スポーツネイキッド!
BMWのアイデンティティといってもいい「ボクサーエンジン」を搭載するスタンダードスポーツがR1200R。この「R」はハーフカウルを装備する「RS」や、アドベンチャーのGSシリーズと並んで、最新の空水冷DOHCエンジンを搭載。トルキーでフラットな性格だが、高回転域に伸びもあり、扱いやすいだけでなく、スポーティなライディングでの面白み、使いやすさもある。また、このバイクが登場するまでBMWの主流だった前輪懸架方式テレレバーを一般的なフォーク懸架にしており、それによるクセのないハンドリングも魅力にしている。
低重心でフットワークは車重から連想する...
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<試乗インプレ>BMW F800GS アドベンチャー
GSの魅力をミドルクラスに凝縮させたアドベンチャー!
このバイクは本気で林道に入っていけるタフなアドベンチャー。ちょっとしたダートなら、というバイクではない。本当によく走るのだ。いろいろ装備が付いているから重く、ホイールベースが長いから、オフ車と比べれば取り回しや林道の小道での方向転換などは厳しいだろうが、走りは互角なのだ。
従順でステージを選ばないタフな「冒険」の相棒
搭載しているエンジンはアーバンスポーツのF800Rと同系列のトルキーなツイン。低振動で快適、サイズもスリムで、多少大柄な単気筒くらいにしか見えない。ベースモデルのF800GSもそうだが、このシリーズの走破性を支える優秀な...
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“1290SUPER DUKE R”これがKTMの回答だ!
獰猛なパワーマシンだが格別ともいえる扱いやすさ!
これは14年に登場した「1290スーパーデュークR」の発展モデル。KTMマシンが採用している17年型のアイコンになってる、エッジの効いたLEDヘッドライトの採用など、いろいろと外観が変っている。だが、デザイン的には旧来からのイメージを踏襲している。慎ましやかなデザイン変更だ。1301㏄のLC8型エンジンやフレーム、フォークなどには外観的な違いはほとんどない。
しかし内面に秘めた部分は大きく違う。エンジンでは燃焼室形状を少し変更して圧縮比をアップ。さらに、フリクションロス低減などを目的に、ピストンやバルブ、クランクシャフトなどの軽量化や形状...
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<試乗インプレ>KTM 1290 SuperDUKE R(その2)
「スポーツモード」ではピックアップが激変!
ドーハのストリートを駆け回った程度の試乗でも、スロットルワークに対するエンジンの滑らかな応答性など、その扱いやすさが一段とレベルアップしているのがよくわかる。ただし、エンジンのピックアップそのものはかなり鋭く、リニアになっている。
その応答性、パワーの立ち上がりを活かした「割り切り」だろうか、パワーモード切り換えによるそのピックアップの可変率が変わっているようだ。これまでのスーパーデュークRではライディングモード切り換えをストリートではなく、スポーツにしていても十分に穏やかな応答性で、街中でラフにスロットルを使っても何不自由なく滑らかな操作がで...
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<試乗インプレ>KTM 1290 SuperDUKE R(その1)
「切れ味鋭いオールマイティスポーツ」として熟成
この1290SUPER DUKE RはKTMを代表するスポーツネイキッドシリーズのフラッグシップ。
車両重量195kgほどの車体に最高出力177PS/9750rpmという非常にパワフルなエンジンを搭載。スペックだけで比べると世の中で最強レベルのスパルタンな走りを魅力としているように思われがちだが、それだけではない。
そのエンジンの応答は信じられないほど人に優しく、自由自在の「使い切りやすさ」を生んでいる。凸凹に強い足回りはヘタなアドベンチャーモデルなどより、ずっと優れた衝撃吸収性を発揮するし、ハイペースでスポーティな走り方をした際に、上質な...
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KAWASAKI NINJA ZX-14R ABSハイグレード
オーリンズ&ブレンボで完成度を高めた円熟メガスポーツ!
カワサキのフラッグシップ、ZX-14Rの上級バージョンとして登場したのがハイグレード。オーリンズ、ブレンボという一流パーツの標準装備だけでなく、ハンドル位置なども見直して、一層の快適性を追求した円熟の1台である。ここで、ニューカラーで登場した2017年モデルに試乗しながら、改めてその魅力を検証してみよう。
バイク界最強の適応力を持つ懐の深いフラッグシップ!
ZX-14Rは、現在、世の中でもっとも幅広い速度レンジでオールマイティに使えるツーリングスポーツだ。日本の渋滞路から、欧州の速度無制限の高速道路まで、ライダーの技量に関係なく、従...
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TRIUMPH SPEED TRIPLE R
洗練度を大幅に高めて堂々の凱旋! 魅惑の元祖ストリートファイター!
ストリートファイターというジャンルを確立したモデルである、トライアンフのスピードトリプル。久々のアップデートを受けた新型は、想像以上のタフさとしなやかさを併せ持った、充実の1台に仕上がっている。その魅力、走りのキャラクターを早速試乗チェックしていこう。
本来の上質さを活かしながらトップクラスの運動性能を発揮
近年、トライアンフのトリプルシリーズの中心は675のミドルクラスが中心だったように思うが、こちらのスピードトリプルも、しっかりと進化し続けている。
このスピードトリプルR、エンジンや基本的なフレームレイアウトを同じく...
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<タイヤ・インプレ!>METZELER ロードテック01
ウエットからドライまでマルチに対応!
この「ロードテック01」はZ8Mの後継モデルになるのだが、まずは、そのトレッドデザインの激変ぶりにびっくり。多数のレイングルーブは物理的に水を排水して接地力を確保するためのものだが、それだけではない。これだけグルーブが多いと、トレッド面が変形しやすくなって柔軟性が増す。それを考慮したトレッド剛性をバランスさせると、コンパウンドだけでなくタイヤ全体で路面を捉えるハイグリップ性能と耐水能力、硬いコンパウンド採用による耐久性の向上などが得られるわけだ。さらにグルーブが細かく、まんべんなく配置されてる事から回転する接地面での接地面積増減が少なくて済む。ざっく...
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<タイヤ・インプレ!>PIRELLI ディアブロ ロッソ3
進化したトータル性能、ロードからサーキットまで対応!
今回セパンで試乗をしてきた『ディアブロ・ロッソ3』は、『ディアプロ・ロッソ2』の後継にあたるモデルで、実用性の高い汎用ハイグリップタイヤというキャラクターを与えられている。普段はストリート、峠道で使っていて、たまにサーキットをスポーツ走行するようなイベントに、そのまま行っても十分なグリップ力を発揮するというものだ。
汎用性が強化されているスポーツタイヤだが、ロッソ2に対して全ての使用状況下での性能が向上しているというのがセールスポイント。ライフが伸び、ウェット性能が上がり、高速安定性やスポーツハンドリング(旋回性とか軽快さと説明してい...