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ドゥカティ スクランブラー アイコン(2015年)
走る楽しさを教えてくれる空冷ドゥカティ
登場して以来、世界中で大ヒット中のドゥカティの意欲作がスクランブラー。この「アイコン」は、全部で4つあるグレードの中でもスタンダード的な位置づけで、軽快なフットワークが身上のカジュアルスポーツ。まずはその実力をチェックしていこう。
スタイリッシュで飽きの来ないカジュアルスポーツ
本格的なオフロード車が登場するまで、ダートロードの主役だったのが『スクランブラー』と呼ばれるモデル。ロードスポーツの車体やエンジンはそのままに、幅の広いハンドルやアップマフラー、ブロックタイヤといったダート走行に適したパーツを装着した各メーカーのスクランブラー達は、1950...
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ヤマハ MT-25(2015年)
ついに登場! シャープな走りのストリート・スプリンター!
先行して実車がお披露目され、期待が高まっていたMTシリーズのクオーター版、MT-25がついにデビューを果たした。ベースは言わずと知れたYZF-R25だが、その走りはRシリーズとは違った「MTの血統」を継ぐものだという。早速その実力をチェックしていこう。
気負わずにスイスイ走れる軽快なハンドリング!
ヤマハは共通のエンジンと車体を使ってバリエーションモデルを作る「プラットフォーム」展開を進めている。手始めはMT-09をベースとしたアドベンチャーツアラーのトレーサー。そして、第2弾となるがフルカウルスポーツであるYZF-R25ベースの...
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<スタッフ愛車レポート>テストライダー太田安治 カワサキ ニンジャ1000ABS【慣らし運転編2】
「慣らし」はエンジン回転だけにあらず!
慣らしというとエンジン回転数の上限にこだわりがちだけど、「慣らし編1」に書いたように神経質にならず、雨や未舗装路などの滑りやすい路面をイメージして丁寧に操作するだけでいい。具体的には低いギアでの急な加減速を避けることと、逆に無理に回転を抑えるために高いギアで粘らせて、ドライブチェーンがガシャガシャ踊るような扱い方を控えること。
オートバイを「慣らす」というより、ブレーキのフィーリングやハンドリング、振動や音を頭と体で覚えてオートバイに「慣れる」期間だと思えばいい。異性との付き合いはじめと同じかもね。で、今回は前後サスペンションとミッションの慣らしに...
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<スタッフ愛車レポート>テストライダー太田安治 カワサキ ニンジャ1000ABS【慣らし運転編1】
『慣らし運転って、本当に必要なの?』
新車を買うと「まだ慣らし中?」と聞かれることが多い。でもこの「慣らし」という話題は面倒な展開になりがち。「今のオートバイには必要ない!」という人も「間違いなく違いが出る」という人もいて、必要派と不要派で喧々諤々の議論に……。そこで僕の経験と、新車販売経験の豊富なショップが行っている慣らしについてレポートしましょう。
「慣らし運転」の意味は?
エンジンの中ではピストンやバルブがどえらい勢いで上下し、クランクやカム、ミッションなどのシャフト類は1分間に何千回転という速度でグルグル回り、ミッションの歯車はシフト操作のたびにガッチャンコと噛み合いを変える。
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<スタッフ愛車レポート>テストライダー太田安治 KAWASAKI NINJA1000ABS 【納車整備編】
『新車の納車整備』って何すんの?
前回は購入時の契約から納車までの流れをザラッと紹介したけど、この中には『納車整備』という項目があって、当然のように費用を請求される。
だけど「新車なんだから整備なんて必要ないだろ?」とか「何に費用が掛かるんだ?」とスッキリしない人も多いんじゃないだろうか。そこで今回は「納車整備」をテーマにレポートしましょう。
そもそも「納車整備」って何だ?
オートバイを購入すると、ほとんどの場合は『納車整備料』というものが加算される。この「納車整備」は法律で定められたものじゃなく、内容も費用も店によって異なる。
新車の場合、以前はエンジンオイルや冷却水、バッテリー液など...
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<スタッフ愛車レポート>テストライダー太田安治 KAWASAKI NINJA1000ABS 【購入編】
テスター太田のニンジャ1000ABS新車購入レポート!
大学生時代にアルバイト感覚で始めたオートバイレポーター稼業もいつの間にか35年目。いつまでたっても『重鎮』にはなれず、『業界の古ダヌキ』呼ばわりされている太田安治です(笑)。
さて、WebオートバイにVTR1000Fのスタッフ愛車レポートをアップしてから早2年が経ち、つい最近2012年型ニンジャ1000ABSを購入。今後はニンジャ1000のインプレやカスタマイズ、周辺用品などのレポートを散発的にアップしていく予定。初回は当たり前に心ウキウキのファーストインプレッションかな、と考えていたら、担当の福助から「ちょうどオートバイシーズン突...
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<1週間インプレッション>SUZUKI BANDIT1250F 太田安治 7日目
最後に厳しくアラ探し
ソロとタンデムでのツーリングユース検証はしっかりできたけど、何かまだ気付いていないこともありそう。そこで最終日は重箱の隅をつつくようなインプレを取るべく、通勤や撮影で走り慣れている道を適当に走り回った。
特に自宅からオートバイ編集部までの首都高5号、6号線と湾岸線はインプレ取りで走っているから、比較対象は100台以上。 もちろんCB1300SF/SB/STやCB1100、ZRX1200ダエグ、VFR1200F、FZ-1、K1300GT、1400GTR、FJR1300ほかのネイキッドやスポーツツアラー系バイクでも走行済み。
すっかり体に馴染んだバンディットだけど、最後...
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<1週間インプレッション>SUZUKI BANDIT1250F 太田安治 6日目
タンデムデート。(その2)
6日目は他の取材があって乗れなかった。考えてみりゃ一週間毎日乗るなんて、通勤や仕事で乗る人じゃなきゃありえない。この企画、大丈夫か? もともと担当の福助の「思い付き」で始まったからなあ……と心配しながら、タンデムデートの続き。逆タンデムのち峠道、のち豪雨!
タンデム適性をパッセンジャーとして体感
タンデム走行でもライダーの負担がまったく増えないことは分かったけど、パッセンジャーの快適さも体感してみたい。『え……。止まるとき、大丈夫かな……』とビビるメグミの後ろに乗ってみたら、僕が前寄りに座れば両足が着くことが判明。メグミと合わせて4本足で支えられりゃ、坂道でも...
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<1週間インプレッション>SUZUKI BANDIT1250F 太田安治 5日目
タンデムデート。(その1)
それにしてもクルージングの楽なバンディット1250F。ヨーロッパではケース類に荷物満載+タンデムで高速道路をバビューン! と走ってるんだろうなあ。 ……そうだ! タンデム適性もチェックしなきゃ!!
オヤジ同士ってのも面白いんだけど、絵ヅラが汚い。さ、本誌の誇るアラサー・モデルズの中で『雨でも何でもバイク乗ってれば最高です!』と若干ウソっぽく宣言した古澤メグミさん、出番ですよ~!!
ソロよりタンデムのほうが快適?
高速クルージングの快適さはタンデムでもまったく変わらない。ソロだと前後サスペンションのバネが若干硬めに感じるけど、タンデムにはジャストマッチ。専用セッ...
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<1週間インプレッション>SUZUKI BANDIT1250F 太田安治 4日目
安定感にスポーツ性をブレンドしたハンドリング
正直に言いましょう。4日目は走ってません。つーか、触ってもいません。だって朝からず~っと雨だったんだよ。しかもシールドやスクリー ンに細か~な水滴が付いて見えなくなるタイプのシトシト鬱陶しい降り方。ああ、もう何とでも言えばいいさ。修行じゃないんだから、楽しさ のカケラさえ感じられない状況でなんか乗るもんか!
と開き直ったところで、前日のソロツーリングで感じたハンドリングの話を。
“3日目”に書いたように、低中回転域で超フレキシブルなエンジン特性はゆったりツーリングに理想的。だけど、それだけで快適さや楽しさ が決まるわけじゃない。操縦性を抜きに...
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<1週間インプレッション>SUZUKI BANDIT1250F 太田安治 3日目
高速道路でクルージング性能チェック!
3日目は休日。1000円高速が使えるので気兼ねなく足を延ばせる。(初日に担当の福助が囁いた『潤沢な取材費もお預けします』の真実は、『食パン一斤で一日持ちます。お飲み物はお家で作った麦茶を水筒に。高速道路は休日か深夜が走りやすうございます』という悪魔も落涙する内容)
しゃーない。しがないフリーの身だ。でもどうせツーリングに出るなら峠も走っておきたい。100円ショップで買った関東地図を広げてルーティング。旅はこの時間が楽しいね。
一気に600km以上走ってやろうと、東北道を使って日光から尾瀬を抜けて奥只見を回り、関越道で戻ってくる大ざっぱな計画を立て、小...
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<1週間インプレッション>SUZUKI BANDIT1250F 太田安治 2日目
トップケース/サイドケースの実用度をチェック!
初日は渋滞の一般路で帰宅したから、「低速でも扱いやすいエンジン特性と安定志向のハンドリング」程度のインプレしか取れていない。ということで2日目はオプションのケース類チェックから。
僕は普段ナイロン製のタンクバッグとシートバッグを使っているんだけど、雨に弱いのが難点。ハードケースは素材自体が完全防水だし、蓋もピッチリ閉じるから豪雨の中でも浸水しない。しかもロック機構がしっかりしているのでケースごと盗まれる可能性もごく低い。
なるほど、これなら多くのツーリングライダーが箱モノを付けるわけだよね。さらにスズキ純正だけに、着脱がどえらく簡単なのだ。...