ヤマハが「EICMA2026」にて、大人気スポーツスクーター「NMAX」のフル電動モデルとなる「NMAX E」を発表した。MAXシリーズ伝統のアグレッシブな走りとスタイルを受け継ぎつつ、専用設計のEVプラットフォームと新開発のパワーユニット「eAxle」を搭載。1充電で104kmの航続距離を確保した次世代スポーティコミューターだ。

まとめ:八橋秀行
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MAXシリーズ25周年の節目に開く「EVスポーツスクーター」の新章!

画像: YAMAHA NMAX E 2027年モデル 駆動用バッテリー:3.5kWhリチウムイオン 航続距離:104km(WMTCクラス1モード) シート高:770mm

YAMAHA
NMAX E
2027年モデル

駆動用バッテリー:3.5kWhリチウムイオン
航続距離:104km(WMTCクラス1モード)
シート高:770mm

初代「TMAX」の誕生から四半世紀、常にスポーツスクーター界を牽引してきたヤマハの「MAXシリーズ」。その末弟として街乗りからツーリングまで支持されるNMAXに、ついに本格的なフル電動モデル「NMAX E」が仲間入りした。

位置づけは欧州A1ライセンス(日本の原付二種に相当)に適合する125ccクラス相当の電動スポーツスクーター。環境規制が一段と厳しくなる欧州都市部の低排出ゾーンへの乗り入れを見据え、ゼロエミッションのクリーンさと、ガソリン車譲りのエキサイティングなスポーツライディングを高次元で融合させている。

わずか500rpmで最大トルク33.3Nm! 新開発パワーユニット「eAxle」

画像1: わずか500rpmで最大トルク33.3Nm! 新開発パワーユニット「eAxle」

心臓部には、高回転型空冷IPMSM(磁石埋込型同期モーター)に、MCU(モーターコントロールユニット)、減速ギアを一体化した新開発の小型軽量ユニット「eAxle(イーアクスル)」を搭載。

特筆すべきは、発進直後の500rpmという極低回転から33.3Nmもの太いトルクを立ち上げる点だ。遠心クラッチを介さないクラッチレス構造により、スロットルを開けた瞬間からダイレクトかつ途切れのない加速を実現。駆動には静粛性の高いベルトドライブを採用し、無音かつ低振動で滑らかな走りを実現している。

画像2: わずか500rpmで最大トルク33.3Nm! 新開発パワーユニット「eAxle」

走行モードは、俊敏なダッシュ力を誇る「モードS」、スムーズなレスポンスの「モードT」、航続距離を最大化する「モードE」の3種類から選択可能。

さらに後輪スリップを抑えるトラクションコントロール(TCS)や、手応えを緻密にフィードバックする電子制御スロットル(APSG)も備える。

航続距離104kmを実現! 欧州用公共充電スタンド&家庭用コンセントに対応

画像1: 航続距離104kmを実現! 欧州用公共充電スタンド&家庭用コンセントに対応

フロアボード下からシート前方にかけて低く配置された新開発3.5kWhリチウムイオンバッテリーは、IP67の防塵防水規格をクリア。アンダーガードプレートを装備し飛び石等の衝撃から保護、高度なBMS(バッテリーマネジメントシステム)が電圧・電流・温度を精密にモニタリングする。

画像2: 航続距離104kmを実現! 欧州用公共充電スタンド&家庭用コンセントに対応

フロントポケット内には給電用のオンボードチャージャーポートとUSB Type-Cソケットを装備。欧州の公共普通充電スタンド(AC Type 2)に対応するほか、専用ケーブルによる家庭用コンセントでの充電も可能。

ファンレス設計の800W車載充電器により充電時の駆動音はほぼ無音で、住宅街でも気兼ねなく充電できる。

画像3: 航続距離104kmを実現! 欧州用公共充電スタンド&家庭用コンセントに対応

充電時間は専用車載充電器を使用し、200V・バッテリー温度25度環境で約5.5時間。航続距離は104kmを実現している(WMTCクラス1モード)。

さらに欧州では、主要充電ネットワークと提携したサブスクリプション型サービス「YOU Charge」も展開予定とのことだ。

エンジンレスだからこそ実現した「前後50:50」の理想的ハンドリング

画像1: エンジンレスだからこそ実現した「前後50:50」の理想的ハンドリング

車体設計もEV専用ならではの革新が詰まっている。新設計のバックボーンフレームにバッテリーとモーターをセンターに集中配置し、前後約50:50の重量配分を達成。

画像2: エンジンレスだからこそ実現した「前後50:50」の理想的ハンドリング

スクーターに多く用いられるエンジン一体型ユニットスイングアームとは異なり、一般的なバイクと同様の独立スイングアームを採用。従来のスクーターに比べバネ下重量が約3分の1に軽量化され、荒れた路面でもしなやかに路面を追従する。

フロントには33mm径インナーチューブ採用のテレスコピックフォーク、リヤにはライダーの腰下直下にツインショックを配置。

画像3: エンジンレスだからこそ実現した「前後50:50」の理想的ハンドリング

ブレーキは前後245mmディスクにABSを組み合わせ、アクセルオフ時には各走行モードに応じた自然なエンジンブレーキ感覚をもたらす「回生ブレーキ」が作動。タイヤは前後に専用13インチホイールを履く。

5インチTFTやリバース機能など、先進ユーティリティが満載!

画像1: 5インチTFTやリバース機能など、先進ユーティリティが満載!

日常の使い勝手を高めるギミックも徹底的に盛り込まれている。搭載されている5インチフルカラーTFTメーターには、画面右側にパワー出力や回生状態を針の動きで表す「パワービジュアライザー」を配置。

専用アプリ 「Yamaha Motor On」を介したターンバイターン式ナビゲーションや通話・音楽通知にも対応する。

画像2: 5インチTFTやリバース機能など、先進ユーティリティが満載!

また、ハンドルのボタン操作で、跨ったまま歩行速度以下で後退できるリバース機能を装備。狭い駐輪スペースや傾斜地での切り返し時に重宝しそうだ。

画像3: 5インチTFTやリバース機能など、先進ユーティリティが満載!

シート高は足つき性に優れた770mm。ステップボードは前後にゆとりがあり、体型に合わせたポジション変更が可能だ。

ステッチ入りシート下にはLED照明付きのトランクを備え、フェイスヘルメットが1個収納可能(形状による)。

画像: スマートキーも標準装備される。

スマートキーも標準装備される。

欧州市場では2027年春よりデリバリーが開始される予定とのこと。これまでのコミューターEVの枠を超え、走りの楽しさと利便性を高次元で両立した「NMAX E」。カーボンニュートラル時代における原二スクーターの決定版として、今後の日本導入にも期待せずにはいられない!

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ヤマハ「NMAX E」の主要スペック

駆動用バッテリー3.5kWh リチウムイオン(IP67相当)
航続距離104km(WMTCクラス1モード)
最高出力約10.2PS/3500rpm
最大トルク33.3Nm/500rpm
充電時間(0-100%)約5.5時間(200V / 800W車載充電器)
シート高770mm
軸間距離(ホイールベース)1425mm
タイヤサイズ(前/後)110/70-13・130/70-13
ブレーキ形式(前・後)ディスク・ディスク

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