ホンダは2026年10月20日、欧州向け「CBR600RR」の2027年モデルを発表した。599ccの直列4気筒エンジンを搭載するミドルスーパースポーツが、空力性能を維持しながらフロントマスクを刷新。上位モデル譲りのフロントブレーキキャリパーや選択式のABSモード、5インチTFTメーターを採用し、走りと使い勝手に磨きをかけている。

まとめ:松本正雅
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ウイングレットをカウルに一体化! 空力性能を維持して表情を一新

画像: HONDA CBR600RR 2027年モデル(欧州仕様) 総排気量:599cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:820mm 車両重量:194kg

HONDA
CBR600RR
2027年モデル(欧州仕様)

総排気量:599cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:820mm
車両重量:194kg

世界のレースシーンで数々の実績を残してきたホンダのミドルスーパースポーツ「CBR600RR」。欧州では2024年モデルでラインアップに復帰し、高回転型の直列4気筒エンジンと、MotoGPマシンの技術を反映した電子制御や空力設計を特徴としている。

2027年モデルでは、フロントまわりのデザインを変更。従来のウイングレットを見直し、ヘッドライト下のカウルと一体化したフロントスポイラーを採用した。すっきりとしたシルエットに仕上げながら、ダウンフォースを維持し、空気抵抗にも悪影響を与えていないという。

このスポイラーは、ライダーや腕に当たる気流をそらし、疲労や走行風による揺さぶりを軽減する役割も担う。ライディングポジションは従来から変更せず、シート高は820mm。高速走行時に伏せやすい燃料タンク形状や、空力効率を考慮したスクリーンも継承している。

CBR1000RR-R譲りのキャリパーを採用! ABSは3モードから選択可能

画像1: CBR1000RR-R譲りのキャリパーを採用! ABSは3モードから選択可能

走行性能にかかわる大きな変更点が、ブレーキシステムのアップデートだ。

画像2: CBR1000RR-R譲りのキャリパーを採用! ABSは3モードから選択可能

フロントには「CBR1000RR-R FIREBLADE」由来のニッシン製ラジアルマウント4ピストンキャリパーを採用。耐熱性を高め、サーキットで求められる制動力と安定したコントロール性を追求している。組み合わされるディスクは直径310mmのフローティングタイプで、ラジアルピストン式マスターシリンダーも標準装備する。

ABSモジュールもFIREBLADE由来のものへと更新され、「Standard」「Track」「Race」の3モードを選択できるようになった。

Standardは安定性を重視し、ウエット路面を含む幅広い状況に対応。Trackはリアリフトコントロールを解除するサーキット向けの設定だ。さらにRaceではリアABSも解除し、前輪のスリップのみを制御することで、より積極的なブレーキングに対応する。

車体はアルミ製ツインスパーフレームとアルミ製スイングアームを採用。フロントにショーワ製の41mm径倒立ビッグピストンフォーク、リアにユニットプロリンク式のショーワ製ショックを備える。前後ともフルアジャスタブル仕様で、ホンダ電子制御ステアリングダンパー「HESD」も搭載する。

最高出力121PSの直4エンジンを継承、クイックシフターも標準装備

画像: 最高出力121PSの直4エンジンを継承、クイックシフターも標準装備

エンジンは排気量599ccの水冷DOHC4バルブ直列4気筒。最高出力89kW(約121PS)を14250rpmで、最大トルク63N・m(約6.4kgf-m)を11500rpmで発揮する。アシスト&スリッパークラッチと、操作フィーリングを3段階に調整できるクイックシフターも標準装備だ。

スロットル・バイ・ワイヤとボッシュ製の6軸IMUを活用した電子制御も充実。トラクション制御のHSTCは9段階とオフから選択でき、ウイリーコントロールやコーナリングABS、リアリフトコントロールも備える。

ライディングモードは3種類のプリセットに加え、2種類のユーザーモードを用意。ユーザーモードでは、出力特性やエンジンブレーキ、HSTC、ウイリーコントロールを好みに合わせて設定できる。

5インチTFTメーターを搭載! 車体色はトリコロールとマットブラック

メーターは5インチのフルカラーTFTへと大型化し、走行情報の視認性を向上。ラップタイムや周回数、ベストラップも表示できる。ディスプレイ上方には5個の白色LEDによるシフトアップインジケーターを備え、設定した回転数で点灯・点滅する。

画像1: 5インチTFTメーターを搭載! 車体色はトリコロールとマットブラック

車体色は、HRCを象徴する「イグニッションレッド」のトリコロールと、「マットバリスティックブラックメタリック」の2色を設定する。

画像2: 5インチTFTメーターを搭載! 車体色はトリコロールとマットブラック

また、サーキット専用のHRCレースキットを3種類用意。スーパースポーツ世界選手権やサーキット走行会での使用を想定し、用途に応じたチューニングに対応する。キットの構成部品は個別購入も可能だ。

現時点では、日本での発売時期や価格は発表されていないが、国内導入の可能性も高そうなので、今後の展開に期待したいところだ。

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    イグニッションレッド
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    マットバリスティックブラックメタリック
  • 画像16: ホンダ「CBR600RR」2027年モデル欧州で発表! フロントマスク刷新&3種類のABSモード採用、ブレーキも進化
    イグニッションレッド
    59
    111
  • 画像17: ホンダ「CBR600RR」2027年モデル欧州で発表! フロントマスク刷新&3種類のABSモード採用、ブレーキも進化
    マットバリスティックブラックメタリック
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ホンダ「CBR600RR」2027年モデルの主なスペック(※欧州仕様)

全長×全幅×全高2030×685×1140mm
ホイールベース1370mm
最低地上高125mm
シート高820mm
車両重量194kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
総排気量599cc
ボア×ストローク67.0×42.5mm
圧縮比12.2
最高出力89kW(約121PS)/14250rpm
最大トルク63N・m(約6.4kgf・m)/11500rpm
燃料タンク容量18L
変速機形式6速リターン
燃料供給方式PGM-FI
フレーム形式アルミ製ツインスパー
ブレーキ形式(前・後)Φ310mmダブルディスク・Φ220mmディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C・180/55ZR17M/C

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