2026年10月9日から11日にかけて、インドネシアのプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットでMotoGP2026年シーズン第17戦インドネシアGPが開催された。

アプリリア優勢のなか、マルク・マルケスがスプリントを制す

公式予選では、この週末絶好調のラウル・フェルナンデス(SuperFile Trackhouse MotoGP Team)が最高峰クラス95戦目にして自身初のポールポジションを獲得。2番手にはマルコ・ベッツェッキ(Aprilia Racing)が続き、3番手にはこの日28歳の誕生日を迎えたファビオ・ディ・ジャナントニオ(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)が入った。

熾烈なタイトル争いを繰り繰り広げるランキング2位のマルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)は4番手、ポイントリーダーのホルヘ・マルティン(Aprilia Racing)は5番手からのスタート。日本人ライダーの小椋藍(SuperFile Trackhouse MotoGP Team)は、フリー走行での転倒に見舞われながらも執念でQ2へ進出し、7番手グリッドを確保した。

13ラップで争われたスプリントレースは、気温29度、路面温度63度という灼熱のコンディションでスタート。タイヤ選択はヨハン・ザルコ(Castrol Honda LCR)を除く全車が前後ソフトタイヤを装着した。

画像1: © 2026 MotoGP Sports Entertainment Group
© 2026 MotoGP Sports Entertainment Group

レースはスタート直後の1コーナーでいきなり波乱が起きる。上位陣が4ワイドで進入する激しいポジション争いの中、行き場を失ったフェルナンデスとベッツェッキが接触し、共に転倒リタイア。フェルナンデスはこのアクシデントで右手人差し指にヒビが入る負傷を負ってしまった。

この混乱をすり抜けてトップに躍り出たのはマルティン。2番手にマルク・マルケスが続き、3番手には7番グリッドから絶妙なスタートを切った小椋が一気にジャンプアップする。

序盤はタイトルを争う2人による直接対決の様相を呈したが、2周目から一気にペースを上げたマルティンが4周目にはマルケスに対し1秒以上のリードを築き、独走状態に持ち込んだ。一方、3番手を走る小椋の背後には、ディ・ジャナントニオとペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Factory Racing)が0.3秒差でピタリとつけ、緊迫した僅差の攻防が続く。

勝負が決したかに見えたトップ争いだったが、残り5周で急展開を迎える。独走していたマルティンが、タイヤの内圧トラブルにより突如ペースダウン。この隙を逃さずマルク・マルケスが一気に抜き去り、首位が入れ替わった。マルティンはすぐさまペースを立て直したものの、残り2周のターン15で痛恨のコースオフを喫し、4番手まで後退してしまう。

トップに立ったマルク・マルケスはそのまま順調に周回を重ね、トップでチェッカー。ライバルのトラブルも味方につけ、2戦連続となるスプリント今季8勝目をマークした。小椋藍は後続の追撃を振り切って見事2位表彰台を獲得。3位にはディ・ジャナントニオが入った。

画像2: © 2026 MotoGP Sports Entertainment Group
© 2026 MotoGP Sports Entertainment Group

マルティンが4位で終わったことにより、スプリント終了時点のランキングではマルク・マルケスが逆転し、4ポイント差で首位に浮上した。

2026 MotoGP 第17戦インドネシアGP スプリント結果

画像1: resources.motogp.com
resources.motogp.com

ベッツェッキが今季5勝目! 5月のイタリアGP以来の復活勝利

27周の長丁場で行われた決勝レースは、スプリントの混乱とは打って変わり、クリーンなスタートとなった。ホールショットを奪ったのは、右手指の負傷により中指でブレーキを操作するという痛みを抱えながら強行出場したフェルナンデス。1周目からハイペースで後続を1秒引き離す力走を見せその後方にベッツェッキ、マルク・マルケスが続いた。

序盤の3ラップ目、マルティンがマルク・マルケスを捉えて3番手に浮上。さらに7ラップ目にはアコスタもマルケスをパスしていく。

レース中盤にかけては、逃げるフェルナンデスと追うベッツェッキによる、息を呑む一騎打ちとなった。ベッツェッキは少しずつギャップを削り取り、15周目には0.2秒差まで肉薄。そして迎えた19周目のターン1、ベッツェッキがついにフェルナンデスをオーバーテイクして首位に躍り出た。

トップに立ったベッツェッキはそこからさらにペースを上げ、最終的に後続へ3.5秒の大差をつけて5月のイタリアGP以来となる今季5勝目を飾った。満身創痍のフェルナンデスも最後まで崩れることなく2位を守り切り、3位にはマルティンが入った。

一方、中団グループでは小椋が終盤に向けて怒涛の追い上げを展開していた。一時は後退したものの、中盤以降に驚異的なペースで順位を戻すと、一気に上位集団へ接近。終盤にはアコスタやマルク・マルケスらと激しい4位争いを繰り広げた。レース後半の強さに定評がある小椋はこの死闘を制し、見事に4位でフィニッシュラインを駆け抜けた。

画像: press.piaggiogroup.com
press.piaggiogroup.com

この結果、1位ベッツェッキ、2位フェルナンデス、3位マルティン、4位小椋となり、アプリリア勢が最高峰クラス史上初となるトップ4独占という歴史的な快挙を達成。また、ドゥカティ勢最上位の6位に終わったマルク・マルケスを逆転し、3位表彰台を獲得したマルティンが再び2ポイント差でポイントリーダーの座を奪還している。

2026 MotoGP 第17戦インドネシアGP 決勝結果

画像3: © 2026 MotoGP Sports Entertainment Group
© 2026 MotoGP Sports Entertainment Group
画像2: resources.motogp.com
resources.motogp.com

おすすめ関連記事

This article is a sponsored article by
''.