まとめ:オートバイ編集部
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スズキ「GSX-R1000R」(2026)エンジン概要解説
これからも世界耐久で鍛え抜かれる
ヨシムラ「GSX-R1000R EWC RACER」
「EWC」世界耐久ロードレース選手権シリーズ(FIM Endurance World Championship)出場車

GSX-R1000Rの優勝回数は最多

ヨシムラ SERT MotulのGSX-R1000R系EWCレーサーは、2021年に参戦開始後すぐに年間王者を獲得し、2022・2023年は2位、2024年はル・マン優勝、スパ2位、鈴鹿3位、ボルドール優勝の全戦表彰台で王座を奪還した。

職人による努力の結晶。歴代最高のバランスへ
新型GSX-R1000Rのエンジンのハイライトは、最新の排ガス規制ユーロ5+への適応はもちろん「耐久性アップ」「実質的な速さの向上」にある。
耐久性に関しては、ピストンとクランクシャフトの強化、新型カムチェーンや浸炭コンロッドなどで向上。執拗に細部までこだわり「クランクジャーナルボルト締付方法の変更」「ピストン裏面のリブ形状変更で3g軽量化」「排気バルブ径1mm拡大」など例を挙げるとキリがない。
製造時の部品加工技術も向上。歴代で最も精度が高く、レーシングエンジンに近い仕上がりとなった。最高出力こそ7PS減の190PS(国内仕様)となったものの、4000rpm以下のトルクを向上。それ以上の回転数では従来型以上にダイレクトな加速力を実現した。
結果、最高速までの到達時間を短縮。世界耐久のレース車を製作した場合も明らかに新型の方がポテンシャルが高いという。革新的なメカではなく、職人による地道な積み重ねの成果で実質的な速さを手に入れたのだ。
電脳は統合制御のS.I.R.S.を熟成しつつ、後輪のスライドを抑制して最適な加速をもたらすロールトルクコントロールなどを新追加。全体的に怖さを感じさせない自然な挙動を目指した。
フレームは素性の優れた従来型を踏襲。もちろんエンジンとのバランスを見た結果、敢えて手を加えなかった。車重は、これだけ改良しながら従来と同じ203kgに抑えている。
GSX-Rが42年にわたって追い求めてきた「走る、曲がる、止まる」。派手さはなくとも、42年の集大成にして究極のバランスがここに誕生した。しかも価格は他社のSSより抑えめ。これもまたスズキらしい粋な計らいだ。GSX-Rが再び黄金期を迎える土壌は既に整っている。
