SBKレギュレーション変更を契機に進化を加速したGSX-R1000は、2年ごとの刷新でパワーとコンパクトさをさらに追求。K3で熟成を深め、K5で頂点へ、K7で電子制御を導入し、総合性能をさらに高めて黄金期を築いた。

文:沼尾宏明、オートバイ編集部
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スズキ「GSX-R1000」(2003-2008)解説

2003年型GSX-R1000(写真左)は、2001年型(同右)と比べて軽量化と出力向上を果たし、フレームやブレーキも熟成。速さだけでなく、操縦性と扱いやすさを高めている。

画像: スズキ「GSX-R1000」(2003-2008)解説

2年ごとにパワー増強とコンパクト化で無双継続

2003年、スーパーバイク世界選手権(SBK)の規則変更により4気筒車の上限が750→1000ccにアップ。それまでR750が担っていたレースベース車の役割を、R1000が継承することになった。

そこで2003年型でフレームを新設計し、乾燥重量を2kg減の168kgに。エンジンも熟成され、初期型で指摘された低回転域のドンツキを解消しつつ、4PS増の164PSをマークした。

ライバルが170PSを突破してきたのに対抗し、2005年型は排気量アップなどでクラス最高の178PSをマーク。車体は徹底的にコンパクト化され、シート高まで低くなった。

同年のSBKではT・コーサーが圧倒的な強さで年間王座を獲得。世界選手権のスプリントでスズキの年間タイトルは1981年のGS1000+クロスビー以来。GSX-Rでは初の快挙だ。

なお、2005年モデル=K5由来のエンジンは今なお名機の誉れが高く、現行GSX-S1000系のストリートモデルに継承され、好評を博している。

2007年型では185PSに増強し、車体を熟成。出力特性を選べるS-DMSも採用した。初代以来、2年ごとの進化でパワー増とコンパクト化を実現。トータルバランスが年々高まり、一段と広く支持された。

車重は2007年型で増加したものの、レースでの成績は輝かしく、世界耐久、全日本、AMAで年間王者、鈴鹿8耐でも優勝を飾り、黄金期の継続を予感させた。

ちなみにR750は続投され、レース規則に縛られない高バランス車としてファンを喜ばせた

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