まとめ:Heritage&Legends編集部
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製作の段階をひとつ増してベース車からの良化を狙う
ブラックをベースに構成し、ゴールドラインでスマートでビシッと決まった仕上がりを得たZ1000Mk.II。ACサンクチュアリーのコンプリートカスタム、RCM(Radical Construction Manufacture)でシリアルナンバー(通算製作番号)は653が与えられている。

前19/後18インチのMk.IIを前後17インチ化して現代ラジアルタイヤを履けるように車体を加工。エンジンも同店内燃機加工部門のDiNxによるヘッドからクランクに至る精密内燃機加工や1105cc化など今のRCMフルメニューが施される。でも……、と同店・中村さんは言う。
「まさに今、ベースとなるZ系エンジンの状態は悪くなる一方です。それでもたまたま走れている、まあこれはZのいいところとも言えますが、いずれ壊れる。この車両のベース状態では圧縮が落ちていたりケースのクラックなど、バラすと多くの状態不良がありました。クランクケースのベアリングストッパーピンも動いたり。そうなると普通はまたエンジンを探す……となるのですが、幸いにも当店では内燃機加工部門のDiNxがあり、その設備や蓄積した技術力でそうした不良からの“復元”に対応できます。今まではエンジンをまずオーバーホールして、その上でアップデートやチューニングという2段階の作業だったのが、これからはオーバーホールの手前に悪い状態を直す“復元”を加えた3段階になり、その比重が大きくなりそうです。もちろんお客さんにも相談した上でとなりますが、これはやった方がより良いものになります」

オーバーホールは劣化や消耗に対する処置だったが、その前の壊れに近いところからの復元が要る。中村さんの言うように、これをやればいい状態からのスタートになる。こうしたコンプリート車製作に限らず、早めの措置がいいということだ。
それらを経て仕上がったこのMk.II。九州在住のオーナーは完成後の姿と内容を楽しみ、今後はサンクチュアリー本店と同じ目で作業できるサンクチュアリー福岡店でメンテナンスする予定。こうしたバックアップ体制も嬉しい。
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Detailed Description 詳細説明

スカルプチャーSPステムキットTYPE-1でフォークオフセットは60から35mmに変わる。デイトナRCMコンセプトハンドルバー上にヨシムラ・PRO-GRESS2メーターを置き、純正ベースのメーターは右のエンジン回転計をスタックST200に置き換えるというシンプルながら充実した構成。左右マスターはブレンボRCSだ。

ブラック&ゴールドのカラーリングはオーナーのオーダーによるもので、引き締まった全体感を持たせる。

シートはデイトナRCMコンセプトシートを使い、ウインカーは純正の位置に小型のものをマウントする。フロントも同様だ。

ステップとTYPE-2スプロケットカバーはナイトロレーシング。フレーム側には外側オフセットしたドライブチェーン軌道に対応する加工や各部補強もしっかり行われる。

1015から1105cc化されたエンジンは、DiNxコンロッドによるクランクフルリビルドやDiNx・5.5mmステムビッグバルブにSMB(サンクチュアリーメカニックブランド)トロコイドオイルポンプなどフルメニューでの構成。出力軸を長くし、その支持をクランクケース外側に追加するカバーでも行い、出力軸をより安定させるNEW6速クロスミッションEVOシステムも備える。カムはヨシムラST-1だ。

キャブレターはTMR-MJNΦ38mm・ヨシムラデュアルスタックファンネル仕様でドレンボルトはゴールドカラーとした。

排気系はナイトロレーシング・ウエルドクラフトチタン3DEXマフラー+ナイトロレーシンググレネードチタンV-IIIサイレンサーだ。

フロントサスにはノーブレストE×MパッケージでオーリンズRWUフォークを組み、フロントブレーキはブレンボ484 Cafe RacerキャリパーにサンスターRCMコンセプトディスクΦ320を組み合わせる。

リヤブレーキはブレンボGP2-SS CNCキャリパーにサンスター・プレミアムレーシングディスクΦ250。ホイールはアルミ鍛造のO・ZレーシングGASS RS-Aで、3.50-17/6.00-17サイズを履く。

リヤサスまわりはスカルプチャーR.C.M.専用ワイドスイングアームにオーリンズ・ブラックラインを組み合わせる。
取材協力:ACサンクチュアリー
レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部






