文:沼尾宏明 まとめ:オートバイ編集部
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スズキ「GSX-R750」(1986-1987)解説

GSX-R750(GR71G/G)
1986年
ヨシムラを象徴する赤×黒のボディカラーは、青白系とは印象が大きく異なり、レース直系ならではの存在感で高い人気を博した。

GSX-R750(GR71G/H)
1987年
精悍なブラックにゴールドラインを合わせた重厚な配色で、落ち着いた“大人のレーサー”感が支持された1987年式を象徴するカラー。
即サーキットを走れる入魂ヨシムラレプリカ!
1985年はR750旋風が吹き荒れた。前述のとおり、いきなり栄光のルマン24時間耐久を制覇。さらにヨシムラGSX-R750と辻本聡のタッグが、国内最高峰である全日本TT-F1の年間王座を獲得したのだ。
翌年、これを記念した限定車、GSX-R750Rが登場。ステアリングダンパーやフローティングマウントのΦ310mmディスク、FRPシングルシートカウル、タンク別体式リアショック、ラジアルタイヤなどを標準で備え、保安部品を外せば即レースに参戦できる仕様だった。中でも話題を呼んだのが「乾式クラッチ」。レーサー御用達の装備を市販車として初採用した。
これら豪華装備に加え、レッド×ガンメタのヨシムラカラーとイエローバルブのヘッドライトも採用。より耐久レーサーに近いルックスに皆がシビれた。
ヨシムラからは数々のキットパーツも市販化。外観のみならず最高出力もレーサー並みの130PSまで引き上げ可能だった。
価格は国産車で初めて100万円の大台を突破したが、夢が詰まった1台である。

SUZUKI
GSX-R750R(GR71G/G)
1986年
TT-F1制覇を記念した500台限定モデル
TT-F1制覇を記念して登場した500台限定の特別仕様。749cc油冷直4エンジンは、エンジンオイルを燃焼室まわりへ高圧噴射して熱を奪う独自方式を採用し、水冷より軽く、空冷より冷える発想で、耐久レースで勝てる軽量高出力を狙って開発され、77PSを実現した。
そのほかに乾式クラッチ、ステアリングダンパー、FRP製シートカウル、別体ガス室式リアショックなどを備え、当時の国産車としては異例の本格レーサーレプリカだった。
市販バイク初採用
GSX-R750Rに初採用された乾式クラッチは、レース志向の装備。オイル抵抗がなく、駆動ロス低減とダイレクトな操作感を得られるのが特長 。

●エンジン形式:油冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒●総排気量:749cc
●最高出力:77PS/9500rpm●最大トルク:6.4kgf・m/8000rpm●車両重量:181kg(乾燥)
●シート高:770mm●燃料タンク容量:19L●変速機形式:6速リターン
●タイヤサイズ 前・後:110/80R18・150/70R18
