CFMOTO「450MT」は、舗装路からダートまで幅広いシーンに対応するミドルクラスのアドベンチャーモデルだ。449cc水冷並列2気筒エンジンを搭載し、21インチフロントホイールやロングストロークサスペンションを採用することで高い走破性を実現。軽量な車体と扱いやすい出力特性を兼ね備え、ツーリングから本格的なオフロード走行まで幅広く楽しめる1台となっている。早速その魅力を試乗検証してみよう。

文:太田安治 写真:赤松 孝
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CFMOTO「450MT」インプレ(太田安治)

画像: CFMOTO 450MT 2026年モデル 総排気量:449cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:820mm 車両重量:185kg 価格:99万9900円

CFMOTO
450MT
2026年モデル

総排気量:449cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:820mm
車両重量:185kg

価格:99万9900円

扱いやすさに優れロングツーリングも快適!

躍進著しいCFMOTOのラインアップを見ると、ジャンルによって必要な要素をユーザー視点で捉えた造り込みの潔さを感じる。450MTがミドルサイズのアドベンチャーモデルとして注目度と人気が急上昇しているのは、基本性能と装備、価格の好バランスが評価されているからだ。

画像1: CFMOTO「450MT」インプレ(太田安治)

エンジンは並列2気筒で最高出力42.1PS。排気量が449ccなので日本では大型二輪免許が必要になるが、主要輸出先の欧州ではA2免許(日本の普通二輪免許相当)で乗れ、扱いやすさと車両価格を重視するエントリーユーザーから違いの判るベテランまで、幅広い層のユーザーを満足させる仕上がりで人気となっている。正規輸入元のCFMOTOモーターサイクルジャパンによると、日本国内でも想定を大きく超えるセールスが続いているという。

前21インチ/後18インチのブロックパターンタイヤを履いていることもあり、ルックスは頑強なラリーレイドマシン的で、ミドルクラスらしからぬ堂々とした存在感がある。そうなると気になるのは足つき性だが、シート高が820mmに抑えられているうえ、ライダー乗車時の前後サスペンションの沈み込み量が大きめなので、身長176cmのテスターだと両足の踵がべったりと接地する。しかもリアサスのリンク位置を変えるとさらにシート高が20mm低くなる構造も見逃せない。

画像2: CFMOTO「450MT」インプレ(太田安治)

車重は185kgと軽く、大型アドベンチャーモデルのように取り回しに苦労することもない。小柄なライダーでも臆さず乗れる本格アドベンチャーは世界的に見ても希有な存在だ。

幅広のハンドルバーが高め、ステップ位置が低めにセットされているからライディングポジションは実にゆったりしていて、スタンディングポジションも取りやすい。座面の広いシートによる優しい座り心地、高さを素早く調整できるウインドスクリーンと合わせ、長時間連続走行でも体に掛かる負担は少ない。

画像3: CFMOTO「450MT」インプレ(太田安治)

走り出してすぐに感心させられるのが、徹底的に扱いやすいパワー特性。最大トルク42Nm/6500rpmというカタログスペックからイメージする以上に常用回転域で力強い。意地悪く、高めのギアのまま低回転からスロットルを開けても、270度クランクらしい鼓動と歯切れのいい排気音を伴ってスムーズに加速する。

エンジン回転数によるトルク変動が少なく、どの回転からでもライダーの意図に忠実に応えるが、加減速感が最も自然なのは5000回転から7500回転。市街地走行や峠道の走りやすさは文句なし。

6速・100km/h時は6000回転で、タンデム、登り勾配、向かい風といった負荷が複数重ならない限りは120km/h巡航も楽々とこなす。2軸バランサー採用で不快な振動が出ないのと、独自開発のスリッパークラッチを採用していることも高いツーリング適性に貢献している。

画像4: CFMOTO「450MT」インプレ(太田安治)

特筆すべきはハンドリングの素直さ。前後とも200mmというゆとりあるストローク量を確保したKYB製のフルアジャスタブルサスペンション、チューブレスタイヤに対応するクロススポークホイールにブロックパターンタイヤという装備はオフロード走破性を重視した本格的な構成だ。

しかしそれが舗装路でのしなやかな乗り心地を生み、大径ホイールで出がちな寝かし始めと切り返し時の前輪舵角の遅れも気にならないレベルに収まっている。装着タイヤはCST製の『ライドアンブロ』というチューブレス・ラジアルだが、オフロードタイヤ特有のゴロゴロ感やブロックのヨジレ感がなく、ロードノイズも静か。舗装路のグリップレベルにも不足はない。

画像5: CFMOTO「450MT」インプレ(太田安治)

ヨーロッパやアジア諸国では、この450MTの本格的なオフロード性能が高く評価されているそうだが、市街地から高速道路まで舗装路走行の比率が圧倒的に高い日本のアドベンチャーユーザーにとっても、乗り心地の良さと素直なハンドリング、何より足つき性の良さは大きな魅力となるはず。現実的なシーンでの扱いやすさが光る1台だ。

CFMOTO「450MT」ライディングポジション・足つき性

シート高:820mm
ライダーの身長・体重:176cm・63kg

高めのハンドル位置で上体は直立状態となり、腕や腰に負担が掛からないので長時間連続走行が快適。特筆すべきは足着き性の良さで、身長170cm台のライダーなら両足が完全に接地する。150cm台でも両つま先が着くはずだ。

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