2026年、スーパーファイル トラックハウス MotoGPチームからアプリリアRS-GPを駆ってMotoGPクラス参戦2年目を迎えた小椋藍選手は、ランキング2位でシーズンを折り返した。それでもサマーブレイクに「休暇」はない。桶川スポーツランドで黙々と走り、子どもたちや若い世代と自然に言葉を交わし、自分の走りは「理想には程遠い」と語る。

サマーブレイク中もバイクに乗りまくる理由とは?

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欧州の選手がバカンス風景をSNSにアップする一方で、日本では小椋選手が各サーキットに出没する様子がSNSを賑わせている。それを見た海外のメディアが「アイはサマーブレイク中も休んでいない」と報じる。

しかし、小椋選手にとってそれは特別なことではない。

画像: 「バイクを使ったトレーニングを中心に年間スケジュールを考えた結果、日本を拠点にすることが最も効率的だったんです」

「バイクを使ったトレーニングを中心に年間スケジュールを考えた結果、日本を拠点にすることが最も効率的だったんです」

「日本を拠点にしているのはバイクに乗るため。それが一番の理由ですね。バイクに乗ることが一番のトレーニングですから。また、現役の走りを若い世代、多くの人たちに見せることも目的の一つ。次の世代が自分を使って学んでいてくれたらいいなって思っています」

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「聞いてくれれば、アドバイスもします。若い世代からのそういう声を待っているという気持ちもあります。キッズの走りを見ていて思うところがあれば声をかけます。これは彼らのためでもありますが、自分のためでもあるんです。やはり新しいライディングスタイルは若い世代から生まれますし、それに乗り遅れないようにしたい。逆に若い世代から盗ってやろうとも思っています(笑)」

「世界のトップで居続けることが自分にできること。日本だけでなく、アジアの若い世代が活躍してくれると嬉しいですね。アジア全体で頑張っていく時期だと思っていますから」と小椋選手。

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子どもたちの走りからも学ぼうとする。その柔軟さこそ、小椋選手が進化を続けられる理由なのかもしれない。その視線は、自分の次の一勝だけではなく、その先に続く世代へも向けられていた。

達成感のためにレースに挑み、自分を進化させ続ける

画像: 達成感のためにレースに挑み、自分を進化させ続ける

今回トレーニングに使っていたCBR250RRや、筑波、もてぎ、菅生で走らせているCBR1000RR-RやCBR600RRなど、小椋選手のロード用トレーニングバイクはすべてピレリを履いている。これは、来シーズンを見据えた動きだ。

「トレーニングは純粋に楽しいです。オフロードは趣味の要素が強く、ロードは練習という感覚が強いかもしれません。一方でレースに楽しさはありません。自分一人のものじゃないですから。プレッシャーもありますし、純粋に楽しめるものではないですね。だから、達成感のためにやっています」

画像: 「かつてはどこかのクラスでチャンピオンになりたいという夢がありました。今は夢はなく、行けるところまで行ってどうかな、という気持ちですね」

「かつてはどこかのクラスでチャンピオンになりたいという夢がありました。今は夢はなく、行けるところまで行ってどうかな、という気持ちですね」

「ピレリを履いてトレーニングしているのは、今それが自分にできることだからです。トレーニング用のピレリもMoto2で使っていたピレリも大きなメーカーの特徴というのは似ています」と小椋選手。

世界最高峰のMotoGPの舞台には、チーム、メーカー、スポンサー、そして応援してくれる多くの人たちの思いがある。練習で良いタイムが出ても、それは自分一人の結果だ。しかし、レースで得られる達成感は違う。多くの人と積み重ねた時間や努力を、結果という形で共有できる。その瞬間のために、小椋選手は世界最高峰で戦い続けている。

画像3: www.motogp.com
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「MotoGPの表彰台から見る景色は本当に特別でした。Moto2&3の表彰台は『あー、これからのライダーだね』という雰囲気ですが、MotoGPは『自分たちを観に来たんだ』という雰囲気が伝わってきます」と小椋選手。

いよいよMotoGPも2026年シーズンの後半戦がスタートする。日本のファンがこんな気持ちでMotoGP後半戦に期待感を抱くのは初めてのこと。"完成"を口にすることのない小椋 藍選手の走りをしっかりと目に焼き付けたい。

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