ヨシムラ「M450R」各部装備・ディテール解説
上掲の車両とこのプロト車は2002年型を元とするが、実際に市販される車両は2003年モデルにモディファイを施したものだ。




またDR-Zには、競技専用で保安部品なしのDR-Z400Eと、その公道仕様のDR-Z400Sがあるが、無論、DR-Z400Sがベース車となる。なお当時のDR-Z400Sの新車価格は64万8000円であった。
下の写真は2002年4月の東京モーターサイクルショーのときのもので、フロントブレーキのディスクが一般的な形状である点を除けば、外装パーツや前後足まわりの装備などはそのままM450Rに受け継がれている。

頑丈そうなブリッジを装着するアルミハンドルはアファム製で、ブレーキ用マスターシリンダーもリザーバータンク別体式へと換装される。

カーボン製のナックルガードは、デジタルディスプレイに多くの情報を表示、小型軽量なトレイルテック社のメーター(生産車はヨシムラGTメーターとなった)が各スペックに、油温と水温をモニターできるヨシムラ・デジタルデュアルテンプメーターがスペック2とRに与えられる。

フロントフォークはオーリンズ、上下三ツ叉はアルミ削り出しとされるが、これはRモデルのみの装備だ。

燃料供給をヨシムラミクニTMR-MJN(Φ40mm)に、排気系をチタンエキパイ+カーボンサイレンサーのトライコーンサイクロンに換装するのは全仕様に共通だが、スペック2とRではエンジン本体に手が入る。

STDのΦ90mmより2mm大径のΦ92mmピストンと、ストロークを62.6mmから5mm延長するクランクで、排気量を398.2→449.4cc(Φ92×67.6mm)に拡大。

さらに、カムシャフトをステージRに、バルブコッターをステンレス削り出しに置き換えている。またCDIも、レブリミットを11000rpmに高めるオリジナルへと換装される。
TMR-MJNに組み合わされるエアクリーナーは、BMCのΦ130mm。Rのみ、リヤショックはオーリンズのフルアジャスタブルとされる。

トライコーンサイクロンはM450R専用。

またスペックRでは、スイングアームに西村コーティングのダイヤモンドコート塗装を施す。アファムの前後スプロケットでチェーンラインを4mm本体左側に移動するのに加え、STDより1インチ小径な、同じくアファムのスーパーモトホイール(4.25-17)でタイヤセンターを右側に5mmずらして幅広タイヤの装着を可能にする。

取材車は純正の120/90-18に対して160/60ZR17(ダンロップD208)だったが、テストの結果、同GPR-80の150/60R17へ変更された。
取材車の前輪は、STDの21インチに対し17インチと小径なホイールに、D208の120/70ZR17を組むが、量産時にはGPR-80の120/60R17とされる予定だった。

Φ43mm倒立フロントフォークは、オーリンズのスーパーモタード専用。ディスクはブレーキングのΦ320mmウェーブタイプ、キャリパーは同銘柄の対向4ピストンである。
取材車は試作品のディスクを使うが、生産車ではキャリパーともどもSTDとされる。ブレーキホースは前後ともヨシムラスピードフローに、パッドはカーボンロレーヌへと換装された。

車体前方から後方まで一体のワンピースカウルのうち、ガンメタリックに見える部分はカーボンの地色を生かした仕上げ。リヤの保安部品も初期と形状が異なる。

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