KTMのバイクが持つ魅力を気軽に楽しめるモデルとして高い人気を誇るのが390シリーズ。2024年式の390 DUKEから新設計のLC4cエンジンを搭載、以降、現在ラインアップされている390シリーズはすべてLC4cエンジンを搭載している。今回はそんな390シリーズの5機種を一挙紹介、その魅力を検証していこう。

文:横田和彦 写真:南 孝幸、関野 温
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KTM「390 ADVENTURE X」解説

画像: KTM 390 ADVENTURE X 総排気量:389.7cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 シート高:825mm 車両重量:176kg 発売日:2026年6月 税込価格:79万9000円

KTM
390 ADVENTURE X

総排気量:389.7cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
シート高:825mm
車両重量:176kg

発売日:2026年6月
税込価格:79万9000円

アスファルト路面に重点を置いた新型アーバン・アドベンチャー

本格ミドルアドベンチャーとして評価が高い390 ADVENTURE Rをベースに、ホイールサイズの変更などによりオンロードでの走行性能と扱いやすさを向上した兄弟モデル。LC4cエンジンやフレームなどはRと共通ながら、前19/後17インチのキャストホイールと専用セッティングのWP APEXサスペンションを採用。

シート高はRよりも45mm低く足つき性が向上している。ラリーマシンを思わせる縦目2灯や14Lの燃料タンク、電子制御システムなどの装備は継承。中速域の豊かなトルクとしなやかな足まわりにより、市街地からワインディングまで楽しめる。大型スクリーンによる防風性も高く、高速道路を使ったロングツーリングにも対応。

舗装路を中心に走りつつ、ときにはダートに入るというライダーに適した、身近なアドベンチャーモデルだ。

画像1: KTM「390 ADVENTURE X」解説

アドベンチャーモデル向けに専用設計されたフレームに、LC4cエンジンを搭載。ストリップにすると、ショートサイレンサーを逃がすスイングアームの湾曲や、オフセットされたリアショックユニットなどの配置がよくわかる。キャストホイールにロード主体のタイヤを装着する。

画像2: KTM「390 ADVENTURE X」解説

KTM「390 ADVENTURE X」主なスペック・価格

ホイールベース1464mm
シート高825mm
車両重量約165kg(燃料除く)
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量389.7cc
最高出力45PS
最大トルク39N・m(3.97kgf・m)
燃料タンク容量約14L
変速機形式6速リターン
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ(前・後)2.50-19・3.50-17
メーカー希望小売価格79万9000円(消費税10%込)

KTM「390 DUKE」解説

画像: KTM 390 DUKE 総排気量:389.7cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 シート高:820mm 車両重量:165kg 発売日:2025年9月 税込価格:82万9000円

KTM
390 DUKE

総排気量:389.7cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
シート高:820mm
車両重量:165kg

発売日:2025年9月
税込価格:82万9000円

軽快な走りが身上のスポーツネイキッド

現行の390 DUKEは、軽さを活かしたシャープな走りを継承しつつ、扱いやすさを煮詰めてきた。水冷単気筒エンジンは軽快な吹け上がり感とパワフルさを備えつつ、トルクの立ち上がりがさらに滑らかになっているのだ。特にパンチがあるのは中回転域から。そこから高回転域まで一気に吹け上がっていく感覚は、DUKEならではの持ち味である。

ハンドリングも個性的。フロントタイヤがライダーの近くにあるように感じられ、接地感が明確に伝わってくる。前後のWP製サスペンションはスポーティな特性で、加減速時のピッチングを抑えながら、路面からの衝撃をしっかり吸収。スポーツライドと乗り心地の両方を考慮した設定であることが体感できる。

ハンドリングは鋭いが神経質ではなく、ねらったラインにのせやすい特性。コーナーの進入時にハードブレーキをかけても車体は安定し、荷重移動すると即座に旋回へ移行する。バンク角の調整もしやすく、出口でアクセルを開ければ、後輪にトラクションがかかることを感じながら鋭く加速。

進入、旋回、立ち上がりを思い通りにつなげられる爽快感は、まさにコーナーリング・ロケット。刺激あるライディングフィールと扱いやすさを両立した1台だ。

KTM「390 DUKE」ライディングポジション・足つき性

シート高:820mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

着座位置が低くシートがスリムなので足つき性は良好。ハンドルは積極的に入力しやすい高さだ。ステップ位置はやや後ろで高め。スポーツライディング時に荷重しやすい。

KTM「390 DUKE」各部装備・ディテール解説

画像: KTM「390 DUKE」各部装備・ディテール解説
画像: LEDヘッドライトは左右にLEDデイライトを装備。ウインカーにはハザードもある。ブレーキとクラッチレバーには調整機能が付く。

LEDヘッドライトは左右にLEDデイライトを装備。ウインカーにはハザードもある。ブレーキとクラッチレバーには調整機能が付く。

画像: ガソリンタンクは絞り込まれていて太ももにフィットしやすい形状。シートは適度な硬さでスポーツ性と座り心地を両立している。

ガソリンタンクは絞り込まれていて太ももにフィットしやすい形状。シートは適度な硬さでスポーツ性と座り心地を両立している。

画像: コンパクトなLC4cエンジンはスリッパークラッチを装備。車体の右側にオフセットされたWP製リアショックにも調整機能を備える。

コンパクトなLC4cエンジンはスリッパークラッチを装備。車体の右側にオフセットされたWP製リアショックにも調整機能を備える。

画像: フロントブレーキは320mmローターと4POTラジアルマウントキャリパーの組み合わせ。リアABSのみカットするスーパーモトモードを搭載。

フロントブレーキは320mmローターと4POTラジアルマウントキャリパーの組み合わせ。リアABSのみカットするスーパーモトモードを搭載。

KTM「390 DUKE」主なスペック・生産国・価格

ホイールベース1357mm
シート高820mm
車両重量165kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量398.7cc
最高出力33kW(45PS)/8500rpm
最大トルク39N・m/7000rpm
燃料タンク容量約15L
変速機形式6速リターン
ブレーキ形式(前・後)Φ320mmシングルディスク・Φ240mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)110/70R17・150/60R17
製造国インド
メーカー希望小売価格82万9000円(消費税10%込)

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