まとめ:Heritage&Legends編集部
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原点のRCM-001に近い芯を持った記念車となった

画像1: 原点のRCM-001に近い芯を持った記念車となった

「RCM-689」の通算製作番号が付けられたZ1-R。RCM(Radical Construction Manufacture)とはACサンクチュアリーのコンプリートカスタムで、’99年に最初の車両となるRCM-001・Z1-Rが製作・発表された。今回はそれをモチーフとして25年後の今(’26年)のRCM製作技術とセンス、部品で作るとどうなるかをコンセプトに製作したと同店・中村さん。実際のところどうだったのかも気になる。

「RCMクラフトマンシップ(フルオーダーRCMに対してサンクチュアリーで在庫しているRCM。新規で作り置くものやデモ車、委託販売車等が該当し、コンプリートカスタム車がすぐほしいという向きに対応する)の位置づけで、ショップ主導で好きにやって製作したんです。するとRCM-001自体がシックな仕上がりを目指していたのが、しっかり継承されている。当時のカスタムは豪華さや派手なデコレートを狙ったものも多かったので、RCM-001は実力や機能をきちんと作り込むという方向に振っていたんです」(中村さん)

画像2: 原点のRCM-001に近い芯を持った記念車となった

「このRCM-689でもそうなっていて、ホイールは当時ドゥオーモを履いていたのがO・Zレーシングの新作GP-8Rにそれ近い色があったので使ったり、マフラーもRCM-001の手曲げに準じた手曲げ管にナイトロレーシングのストレイトサイレンサー。当時のイメージを引き継ぎつつ、高い機能を持ったもので機能も継承する感じです。アルミの燃料タンクもタンクキャップ周辺の盛り上がりを抑えて、元のZ1-Rらしいスリムさを壊さないなどに配慮してます。
その中に角度がフル調整可能なビレットカウルステーや、1~2度とほんの少しですけどシートレールを上げて全体のシャープさを出し、でもそうすると合わなくなってしまうシートを新たにシートベースから作るなどの手も入れています。もちろんエンジンは加工ともに今のRCMフルメニュー。スイングアームもモノブロックタイプスタビライザーブラケットを備えた新型を使うなど、新しくなったところも多くあります。でも芯になる部分、理念は変わりなしでした」(中村さん)

きちんとした考えでパッケージ化されたからこその不変に、使い勝手や質を高める変化。両者がバランスされた1台だった。なおこのRCM-689、製作後にオーナーが付き、今後は夏までなら福岡市の量販店で見られるかもとのこと。コンプリートカスタムの最新を見るという意味でも機会があれば一見を勧めたい、そんな1台でもある。

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アッパーカウルの高さ、前後位置、左右・上下向きをフル調整可能でヘッドライトのみの前後位置も調整可能なサンクチュアリーメカニックブランド(SMB)・Z1-RフレームマウントカウルステーKITでカウルを装着。その内側にはツーピースのワンオフパネルに3連でスタックメーターを置きノーブレスト・オーリンズステダンE×Mパッケージを加え、デイトナ・セパレートハンドルの左右にブレンボCNCマスターをマウントする。ミラーにはマジカルレーシング・NK-1ミラーのタイプ2ヘッドを装着。

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燃料タンクはアルミとしたが、タンクキャップ周辺部の上への張り出しを抑えるように追加工してZ1-Rのスリムな印象を損なわないようにした。全体のカラーリングもRCM-001に準じたものだ。

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シートはわずかにテールを上げるように角度を付けて加工したシートレールにぴったり合わせるように、シートベースをアルミでワンオフ製作し、それにシート本体を合体した。

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ステップやクラッチレリーズプレートはナイトロレーシング。フレームは前後17インチの最新ラジアルタイヤからの入力を受け止めるように12カ所補強し、リヤショックのワイドレイダウン加工なども行われる。リヤタイヤのワイド化でドライブチェーンが外にオフセットするのに対してはチェーンラインの軌道確保やインライン処理も行われた上でブラスト処理後にパウダーコーティングされている。

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エンジンはサンクチュアリー内燃機加工部門のDiNxでフルオーバーホールしてチューニング。DiNxΦ75mm鍛造ピストンで1166cc化、クランクはDiNxコンロッドコンバートフルリビルド+フルポリッシュ。DiNxスリーブにボーリング&精密ホーニング、アウトプットシャフトの支持剛性を上げるSMB・New6速EvoシステムやZ1000Rヘッド+ツインプラグ化等フルメニューの仕立てだ。オイルクーラーにもきちんとオイルを送れるSMBトロコイドオイルポンプキット、急加速時や深いバンク時にもエア噛みなくオイルを吸える深底オイルパンも合わせて使う。

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吸気はTMR-MJNΦ38mmキャブレター・ヨシムラデュアルスタックファンネル仕様で点火にはRCMコンセプトPE3・IG2を使う。キャブ右上に見えるTPSはPE3・IG2のために追加工したものだ。

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排気系はナイトロレーシング・4in1手曲げチタンEXマフラー。ヒートポリッシュに同ストレイトチタンV-1サイレンサー、ヒートポリッシュの組み合わせでRCM-001の仕様を現代的に再現した。

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スカルプチャーΦ43SPステムTYPE-3+ノーブレスト・オーリンズE×Mパッケージで800mm長のRWUフォークを組んだフロントサス。フロントブレーキはブレンボ484 cafe racer CNC 4ピストンキャリパーにサンスター・RCMコンセプトオメガΦ320ディスクの組み合わせ。

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前後ホイールはO・Zレーシングの'26年新作、8本スポークのアルミ鍛造GP-8Rで3.50-17/6.00-17サイズを履く。リヤブレーキはブレンボGP2-CR CNC 2Pキャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスクΦ250。

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リヤサスはスカルプチャー・17インチ専用ワイドスイングアームにモノブロックタイプスタビライザーブラケットを備えた新型が使われ、ここでは下側スタビを選択。エキセントリック式アジャスタブルリヤマウントを介してオーリンズ・ブラックラインがセットされる。

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エキセントリック式アジャスタブルリヤサスペンションマウントはアジャスターが50度動き、リヤショック取り付け角度を調整できる。これはスイングアームオーダー時に指定して装着されるものだ。ドライブチェーンは薄型プレートのEK530RCMを使う。

取材協力:ACサンクチュアリー

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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