文:太田安治 写真:南 孝幸
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CFLITE「250NK」インプレ(太田安治)

CFLITE
250NK
2026年モデル
総排気量:249cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
シート高:795mm
車両重量:151kg
価格:49万5000円
発売:2026年6月
問い合わせ:CF MOTOモーターサイクルジャパン(03-6809-4457)
ストリートで自由自在に楽しめ、日本の道にピッタリ
コストパフォーマンスの高さ、Moto2やMoto3クラスでの大活躍によって、ヨーロッパを中心に支持者が急増しているのが、1989年創業のCF MOTO。国内には125ccのミニバイクから1000ccのアドベンチャーモデルまで約15機種が正規導入されている。
『CFLITE』は、装備を簡略化して低価格を実現した同社のセカンドブランド。今回登場した、軽二輪区分のネイキッドである250NKは注目の1台だ。

前後17インチの車体は250ccロードスポーツとして標準的なサイズ。車重は151kgで、シート高は795mm。高めにセットされたハンドルバー、正立フロントフォークがもたらすハンドル左右切れ角の大きさで、取り回しのしやすさは文句なし。これは普段使いでの重要なポイントだ。
エンジンは水冷の4バルブDOHC単気筒で約26馬力を発生する。CF MOTOブランドでリリースされている本格スポーツモデルの250SR-Sと基本的に同じユニットだが、吸排気系の変更により、公道で常用する中回転域での扱いやすさを高めている。

最終減速比がショート(加速型)設定なのでゼロ発進が実にたやすく、半クラッチ操作を意識することがないし、加速感も小気味いい。クラッチも拍子抜けするほど軽く、急激なエンジンブレーキ時にリアタイヤのロックを防ぐスリッパー機構も備えている。

6速・100㎞/h時のエンジン回転数は約7000rpm。120㎞/h時では約8500回転で、メカノイズも大きくなってくるので高速道路クルージングではせわしない感じもあるが、どの回転域であってもフリクションを感じさせず、軽やかなフィーリングなので不快感はなく、リミッターが介入する1万500回転まで一直線に伸びる特性で、スポーツモデルらしい爽快さを感じる。
個人的には、高速走行の快適性よりも街乗りの気楽さを優先した設計思想に潔さを感じるし、CFLITEが想定するエントリーモデルとしての使い方や普段使いの需要には最適な1台だと思う。

車体デザインはストリートファイター的だが、実際の乗り心地はしなやかで、ギャップ通過時の突き上げが少ない。この車体の剛性バランスと前後サスペンションの巧みな設定に加え、ライダーの操作に遅れることなくヒラリと向きを変えるハンドリングで、渋滞路から流れの速い幹線道路、峠道まで自由自在に駆け抜けられる。
「このキャラクターは何かに似ている…」と思い出したのがKTMの250 DUKE。Moto3などのレースからも判るように、CF MOTOとKTMの関係は密接で、技術提携も盛んだが、市販車の操縦性やキャラクターが似ているのも面白い。
このクラスのモデルは足つき性の向上を狙って、シート座面のスリム化や前下がり形状といった手法を採ることが多いが、250NKの座面は面積が大きくてフラット。腰の落ち着きが良くて優しい座り心地だから、長時間走行でも尻の痛みに悩まされることはないだろう。
日本メーカーの250ccロードスポーツは2気筒エンジン車が主流になっているが、街乗りやショートツーリングといった普段使いでは単気筒エンジンならではの車重の軽さ、燃費の良さ、価格の安さが大きなメリットになる。
今回試乗した250NKの価格は税込で50万円を切る設定。CF MOTOのマシンは、すでにヨーロッパやアジアの市場で上々のセールスになっているそうだが、日本国内でも、この250NKの導入でCF MOTOの知名度、存在感がますます高まるのは間違いないだろう。
