XフォーミュラクラスをGSX1300Rハヤブサを基に作り上げたレーサーで戦うことで得られた技術を
ユーザーに反映させるとの考えから2000年に100台限定で生まれたスペシャルマシンが“ハヤブサX-1”だ。外装を自社製に換装しエンジンをチューンナップ、前後ショックをリセッティングするなどのメニューが盛り込まれているこの車両はそのプロトタイプだが、オプションのクロスミッションを装着する以外は量産型とほぼ同じである。

ヨシムラ「HAYABUSA X-1」各部装備・ディテール解説

心臓部の増強や前後ショックの仕様変更もさることながら、STDに対し隼X-1が走りにおいて優位に立つ理由として、まず車重の削減があげられる。

画像1: ヨシムラ「HAYABUSA X-1」各部装備・ディテール解説
画像2: ヨシムラ「HAYABUSA X-1」各部装備・ディテール解説
画像4: ヨシムラ「HAYABUSA X-1」|Xフォーミュラレーサーからのフィードバックで誕生した最速ストリートモデル【ヨシムラ伝】
画像5: ヨシムラ「HAYABUSA X-1」|Xフォーミュラレーサーからのフィードバックで誕生した最速ストリートモデル【ヨシムラ伝】

車重の削減に貢献しているのは以下の自社製外装パーツ群だ。

画像: アッパーカウル、実測重量は3.6kg

アッパーカウル、実測重量は3.6kg

画像: シングルシートカウル、実測重量は3.6kg

シングルシートカウル、実測重量は3.6kg

画像: アンダーカウルなどはFRP製で実測重量1.8kg

アンダーカウルなどはFRP製で実測重量1.8kg

画像: 容量を22→24Lへと拡大したアルミタンクは、キャップとコック付きで5.7kg(単体では、STDの6.6kgから-2.1kgの4.5kgとの数値をヨシムラが公表)だった。

容量を22→24Lへと拡大したアルミタンクは、キャップとコック付きで5.7kg(単体では、STDの6.6kgから-2.1kgの4.5kgとの数値をヨシムラが公表)だった。

これに排気系の交換などが加わり、実測値でSTDに対してガソリンなしで23.5kg、満タンで22kgの大幅な減量を果たしている。


さらにこの実測値に注目してみると、興味深い事象が判明する。前後ショックのセッティング変更によるのであろう、軸距は1485→1475mmへと10mm短縮。

キャスターは24.5→23.5度へと1度立てられており、これらと先述の外装の変更とが関連して前後の重量分担は、ガソリンなしで50.9:49.1→53.9:46.1、満タンで50.8:49.2→53.4:46.6と変化、それぞれ約3%ずつ前輪側が重たく、つまり後輪側が軽くされている。

以上の要素により、STDとはまったく別物と言わしめた隼X-1ならではの走りが具現化されたといえるだろう。


水温と油温を同時に表示し、ストップウォッチ、シフトインジケーター付きタコメーター、電圧計などを備えるデジタルデュアルテンプメーターを置く以外は、STD然としたコクピット。11000rpmからがレッドゾーンの回転計、340km/hが上限の速度計やそのパネルはハヤブサ純正品で、乗り手に振動を伝えないように、トップブリッジにラバーを介してボルト4本で2段重ね式に結束されるハンドルホルダーや、それに装着されるハンドル、レバー、スイッチなどもSTDだ。

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左のロービームをHIDバルブ、右のポジションライトを内蔵するるハイビームをハロゲン球とする2段式ヘッドライトは、自社製作のプレートにヘラ(Hella)の製品を並べたもの。これを支持するステーはアルミ製で、写真のプロトでは黒塗装だが、量産型はブラックアルマイトだ。

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STDと同様ラムエアシステムを使うが、カウル前面にある吸入口とエアクリーナーボックスとを連結するダクトは、膨脹室を持たないオリジナルのFRP製(片側140gと軽量)。

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