レーサーレプリカ全盛の終盤、突如として現れた“アンチレプリカ”という価値観。ゼファーの登場は、速さ至上主義に一石を投じ、ネイキッドという新たな潮流を一気に拡大させていった。

スズキ「KATANA」シリーズ解説

スズキ「GSX1100S KATANA」

画像: SUZUKI GSX1100S KATANA 1983年 逆輸入車

SUZUKI
GSX1100S KATANA
1983年
逆輸入車

1990年の限定再販が証明した“伝説級”の人気モデル

日本刀をモチーフにした鋭いラインのフルカウルと、空冷DOHC4気筒1074㏄の力強さで“直線番長”の代名詞となったGSX1100S KATANAは、1980年代のカウル付き市販車の概念を変えた伝説的モデルだ。

生産終了後も熱狂的な支持が続き、スズキ創立70周年となる1990年には111PSのフルパワー仕様のまま、日本市場を事実上ターゲットにした限定1000台の記念モデルとして再販され、瞬時に完売。

その後も再々販やファイナルエディションが企画され続けた事実が、いかに根強い人気と象徴性を持つ一台だったかを物語っている。「バイク・オブ・ザ・イヤー」の名車部門で1990年、1991年と連覇している。

主なスペック
●エンジン形式:空冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒●排気量:1074cc
●111PS/8500rpm●9.8kgf・m/6500rpm●車両重量:232kg(乾燥)●燃料タンク容量:22L
●変速機形式:5速リターン●タイヤサイズ前・後:3.50-19・4.50-17


スズキ「GSX400S」

画像: スズキ「GSX400S」

バンディット系の水冷4気筒をベースにした398ccネイキッドで、GSX1100Sカタナのスタイルを400クラスで忠実再現した派生モデル。1991年の「バイク・オブ・ザ・イヤー」400ccクラスで1991年を制したバイク。

主なスペック
●エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒●排気量:399cc
●最高出力:53PS/10500rpm●最大トルク:3.8kgf・m/9500rpm●車両重量:182kg(乾燥重量)
●燃料タンク容量:17L●変速機形式:6速リターン●タイヤサイズ前・後:100/80-18・140/70-17


スズキ「GSX250S」

画像: スズキ「GSX250S」

GSX1100S譲りの角張った造形を250ccで再現したモデル。水冷4気筒エンジンは40PSを発揮、軽快さよりも高回転の伸びと存在感で魅せる一台だった。

主なスペック
●エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒●排気量:248cc
●最高出力:40PS/13500rpm●最大トルク:2.7kgf・m/1000rpm●車両重量:160kg(乾燥重量)
●燃料タンク容量:17L●変速機形式:6速リターン●タイヤサイズ前・後:110/70-17・140/70-17

横田和彦のMemories

GSX1100S KATANA

画像1: 「アンチ・レプリカ」の申し子、カワサキ「ゼファー」誕生/スズキ「KATANA」シリーズ(1986-1990年代初頭)【BOTY・青春バイク・カルチャー伝】

名車に乗って世界が広がった!

初めてGSX1100S刀の存在を知ったのは中学生のとき。模型店でプラモデルを見て「この世にこんなカッコいいバイクがあるんだ」と感動。バイクにまったく興味がなかった人間にそう思わせるだけの魅力が刀にはあったんだよね。

そして5年後、750刀のオーナーになった。それはもう嬉しくて毎日のように乗り回した。その後GSX1000S、GSX1100Sと乗り継ぐが、最大のターニングポイントはオーナーズクラブに入って副会長になったこと。そこで多くの貴重な人脈ができ、夢だったレースデビューを果たし、今の仕事につながった。1台のバイクがボクの人生を大きく変えたのだ。

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