シックな雰囲気を作るマット仕上げドライカーボン外装
大型の2輪用品店として身近な存在のナップス。実に多彩なバイク関連パーツやウェアからさまざまなものを吟味し扱う一方で、NAPs Sportsブランドでオリジナルの高質パーツを開発・展開しているのは周知の通りだ。
そのブランド立ち上げ時にファーストモデルとして作られたのが、Hayabusa用ドライカーボン外装キットだった。発表自体は’22年10月のことで本HPでも装着車両のインプレを2023年 4月 04日に掲載しているが(当時の記事はコチラから)、改めて車両を見る機会が得られたので、現況を含めて紹介していこう。
用意されたのは2タイプのキット。ここで紹介するフルドライカーボンボディ・Hayabusaマット塗装キット(217万8000円、税込み/以下同)と、クリア塗装キット(209万円)。写真で見ても分かるように、カーボンの織り目を前面に出しながら、つや消しのマット調とつやありのクリアを塗装仕上げで用意する。

素材はこのキットの名が示す通りにドライカーボン。国産最高級のカーボンプリプレグを成形し高温高圧で製品化される。MotoGPやF1など世界最高峰のレースでも使われることも広く知られ、高い強度を持ち軽量で、寸法安定性に優れて高精度という利点がある。
通常の樹脂/FRPパーツのように雌型雄型を作って繊維(クロスまたはファイバー)と樹脂を積層含浸貼り込みして製品化するのではなく、対象物(ここではHayabusa)を3Dスキャンし、そのCADデータをモディファイした型によって製品化される。これは型データの精度を保ち品質も保証したいからの採用だった。
実際にデータ採りをしてみると、Hayabusa純正の外装パーツの出来や作りの良さが読み取れた。また、Hayabusaのようなハイクオリティモデルをカスタムする際は、ノーマルの良さや存在感が崩れてしまいがちだという点にも配慮する。もちろん個性という意味ではオリジナリティを強めたくもなってくるが、あえてそこを抑え、空力性能も含めたノーマルの良さとシルエットを活用する。それでも純正では本体に別体のアクセントカラーパーツが付く構成のサイドカウル部を、このキットではダクトフィンデザインを含め変更。同じくサイドの隼ロゴ部分も立体のレリーフ処理にするなど、ディテールにオリジナルデザインを絶妙に織り込んでいく。

全体を見れば間違いなくHayabusa。でも細部を見ればカスタム感も漂う。そのバランスをうまく取ったという仕上げだ。その細部、例えばパーツごとの合わせ目やフレームなどへのマウント部もきっちりした造形がなされ、こうした部分でも純正を強く意識していることが分かる。キットはナップスで装着し、1か月後に同社で点検を行う(キット価格にはこの装着と初回点検費用が含まれている)。純正より4kgの軽量化というが、外殻でのこの軽量効果は思うよりも高い。それだけでも注目に値するのだ。なお、キット価格を先に紹介したがこのドライカーボン外装キットを装着して販売されるコンプリートも乗り出し価格447万8000円(諸経費、法定価格込み)で用意される。
▶▶▶ヘリテイジ&レジェンズが取材した最新のカスタム・バイクはこちら!
Detailed Description 詳細説明

Hayabusaの純正形状に合わせたフロントカウルは走行強度を上げるためにマウント方法も強化。同強度なら部材を薄く設計できるからだ。

フロントカウルはスクリーンやダクト、内側に配されるドライカーボン製インナーパネルとの合わせも精緻だ。なお、KITは'21~年型Hayabusaに適合する。

燃料タンク部は機能部品でもあるため純正形状を踏襲。センターにはアルミによる立体のアクセントラインが入る。

サイドカウルには“隼”ロゴをレリーフで入れ、サイドカバーのベゼル(ダクトの縁部分)を一体化。サイドダクトのインナーフィン形状もオリジナル化した。

テールカウルもこのように純正シート/ナンバーホルダー部にジャストフィットするものだ。

スイングアームピボット下のフレームの段差部分にも純正同様にカウルがきっちり収まり、エンジンカバーとのクリアランスも純正に準じた感じで、KITの精度の高さが分かる。

フロントフェンダーもキットに含まれる。純正の強度や剛性、空力特性が高いことからスズキ純正の安全基準も尊重して形状、またマウント方法も含めて純正を踏襲している。





