約40年前、400でどこまでレーシングテクノロジーを極限まで追い詰めたCBR400RRの時代から、令和の今、ホンダは新開発の直4・400とEクラッチを組み合わせたCBR400R Fourで、かつての“フォア”の血統を継ぎつつ400直4スポーツの価値観を書き換え、新章を拓こうとしている。
文:沼尾宏明、オートバイ編集部 写真:赤松 孝、松川 忍、南 孝幸、渕本智信
▶▶▶写真はこちら|ホンダ「CBR400RR」「CBR400R FOUR」
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ホンダ「CBR400RR」(1988、1990、1993)各部装備解説
1988エンジン
カムギア駆動が際立つ高回転型399cc直4エンジン

カムギアトレインで回転伝達精度と高回転信頼性を高めた399cc水冷DOHC4気筒。直打式ヘッドと大径・細径バルブで吸気効率を向上し、4連キャブと4-2-1排気を採用。水冷式オイルクーラーも備え、59PSを維持しつつトルクを4.0kgf・mへ強化。

1988フレーム
LCGフレームが生む「曲がる400RR」の核心

1990年、400レプリカ戦争の只中で登場したCBR400RR(NC29)は、初代NC23の延長線に留まらない飛躍を遂げた。開発テーマは「低重心化」と「マス集中」。新設計LCGツインチューブフレームとコンパクト化されたカムギア直4により、従来のハイパワー志向から一歩踏み込み、“いかに速く曲がるか”という本質へ到達した一台である。

アルミツインチューブのLCG(Low Center of Gravity)フレームにより、エンジンを低重心かつ中央寄せに配置。前後重量配分とロール特性を最適化し、軽快な切り返しと旋回安定性を両立。エンジンを応力メンバー化した剛性バランスと車体一体設計で、「曲がる400RR」を実現した。
1993
コンパクトなフルカウルと鋭いデュアルヘッドライトが特徴で、前傾を強調するウエッジシルエットとガルアーム形状が一体となり、当時のレーサーレプリカらしい攻撃的な造形を纏っていた。


