2024年にプロトタイプが初公開され、昨年には市販型も公開されたBMWの新世代ミドルGS・F450GSの国際試乗会がイタリアのシチリア島で開催された。2気筒エンジンを搭載するコンパクトなミドルGSの実力やいかに? 今回は2モデルに試乗してきたので、まずは日本向けの標準仕様となりそうな「EXCLUSIVE」グレードのインプレからお届けしよう!
写真:BMW MOTORRAD、丸山 浩 レポート:丸山 浩
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BMW「F450GS」インプレ(丸山 浩)

画像: BMW F4540GS 総排気量:420cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:845mm 車両重量:178kg 価格、発売時期未定

BMW
F4540GS
総排気量:420cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:845mm
車両重量:178kg

価格、発売時期未定

BMWが誇る“GSクオリティ”を現実的なサイズで楽しめる

アドベンチャーバイクの代名詞、BMWのGSシリーズにまた新たな仲間が登場した。その名もF450GS。排気量は420ccで最高出力48PSは欧州だと、日本で言うところの普通二輪免許にあたるA2ライセンスをメインターゲットに据えたモデルだ。

BMWとしては既にこのクラスに向けたモデルとしてG310GSがあるが、インドや東南アジア圏など新興国でのシェア拡大を狙ったモデルであり、足まわりやエンジンのフィールもそれなりであったが、このF450GSはクランクの爆発タイミングが360度、180度、270度でもない“135度”という今までなかった独特の位相爆発のほか、自動遠心クラッチによる“ERC=イージーライドクラッチ”といった新要素も盛り込んできた完全新設計。

足まわりをはじめ、各部に使用されているパーツのクオリティも高く、スタイルはR1300GSに通じるシルエットでまとめられ、走りの上でも見た目でもBMW GSシリーズとして相応な質感が与えられている。

私としては、このマシンには大きな期待を寄せていた。

と言うのも、そもそも最近のビッグアドベンチャーは大きくなりすぎたと思っているからだ。ちょっとした林道でも常に緊張感を持って突入していかざるを得ず、ひとつひとつのセクションが過度なチャレンジになってしまっていないだろうか。

「巨大な乗り物を俺は乗れたぜ」という満足感を得られる楽しみは否定しないものの、もっと日本人に合うサイズ+フラッグシップ並みの装備で林道を楽しめたらいいんじゃないか、と思っていたが、F450GSはまさにこの部分で現実的なサイズだし、BMWのGSらしいクオリティが得られるマシンになっているのだ。

今回BMWが各国メディアを試乗に呼んだのは地中海に浮かぶシチリア島。ここで市街地のオンロードからオフロードまでひと通り走らせるという日程だ。

試乗車は2バージョンが用意され、1台はおそらく日本でスタンダード扱いになる「EXCLUSIVE」と呼ばれるグレードにスポーツサスがプラスされた赤い車両。もう1台は「GS TROPHY」となるグレードにフラットシートやワイヤードスポークホイール、ブロックパターンタイヤといったオプションを装着した車両で、注目のイージーライドクラッチはこのGS TROPHYに標準装備される模様。オフロードセクションは、こちらの車両で試乗した。

スリムで軽く、ホールド性も十分。シートはやや高め

早速ライディングポジションから見ていこう。ホイールベースはG310Sの1420mmより6.5cm長い1465mmとなるが、R1300GSに比べるとはるかにコンパクト。扱いやすさとチープ感の無さが同居する絶妙なサイズ感。車体はそれなりの存在感を保ちつつも腿があたる部分はスリムに絞られてホールドしやすく、ハンドル幅も拳1個分外側という感じで広すぎないから、Uターンで腕が伸びきる感じも少ないのだ。

シート高は845mmで身長167cmの私だと、両足つま先がギリギリと言ったところ。ただ車重がG310GSからわずか3kg増の178kgに抑えられているため、引き起こしは軽い。

まずは「EXCLUSIVE」グレードに試乗。楽しさは予想以上!

画像1: BMW「F450GS」インプレ(丸山 浩)

最初はオンロードで「EXCLUSIVE」グレードに試乗。実際に走り出してみると、楽しさは予想以上だった。

まずエンジン。これまでの並列2気筒というと、その爆発タイミングは多様だ。鼓動感多めでバーチカルツインに代表される360度に始まり、高回転まで止めどなくスムーズに回る180度、そして近頃ほとんどのメーカーがVツインと同じ鼓動感を演出する270度を採用してきたが、このF450GSは特徴的な135度を採用している。

画像2: BMW「F450GS」インプレ(丸山 浩)

その鼓動感は270度に近いが、どこか180度爆発のギュンギュン回るような感触とその鼓動感を取り混ぜたような感じがあり、走っているうちに音色が移り変わっていくようなフィーリングがある。トルクだけを重視するよりも、トルクと綺麗な高回転を混ぜ合わせた感を狙っているのかのようだ。やはりただのエントリーモデルではない。

3000~5000rpmあたりの高速道路を使わない街乗り領域では270度と同様に鼓動感と共にツーリングを楽しむ感覚だ。ちなみに120km/h以上でもパワー的には余裕で走れるが、6速で7000rpm以上となってくるとさすがに微振動は出始める。このあたりは48PS・A2ライセンス枠の宿命だろうか。

車体もエンジンに負けずしっかりしていた。街乗り・高速に次いでワインディングもかなりいいペースで走れたが、KYB製のスポーツサスの乗り心地が非常にいい。前後ともストローク感がかなりあるにも関わらず、特にリアを受け持つダンパーがしっかりしたギャップを受け止め、上質な乗り心地を提供してくれる。

画像3: BMW「F450GS」インプレ(丸山 浩)

この排気量に対して1ランクか2ランク上の乗り心地で、トップグレードのGSにも見劣りしない走りを感じさせる。しかも178kgとかなり抑えた車重なので、ビッグアドベンチャーと比べると気軽で軽快な走りが際立っていた。

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  • 画像1: 【世界初試乗!】BMW「F450GS」インプレ(前編)135度クランクが生み出す独特のフィールと軽快なフットワーク!
    コスミックブラック
  • 画像2: 【世界初試乗!】BMW「F450GS」インプレ(前編)135度クランクが生み出す独特のフィールと軽快なフットワーク!
    レーシングレッド
  • 画像3: 【世界初試乗!】BMW「F450GS」インプレ(前編)135度クランクが生み出す独特のフィールと軽快なフットワーク!
    レーシングブルーメタリック
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    コスミックブラック
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    レーシングレッド
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  • 画像6: 【世界初試乗!】BMW「F450GS」インプレ(前編)135度クランクが生み出す独特のフィールと軽快なフットワーク!
    レーシングブルーメタリック
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