2026年2月27日から3月1日にタイのチャン・インターナショナル・サーキットでMotoGP2026年シーズンの開幕戦であるタイGPが行われた。今シーズンは現行のレギュレーションが最後の年となる。現行のレギュレーションが始まった2023年から4年目を迎え、各陣営のマシンも成熟してきたタイミングでもあることから、戦力差は縮まることが予想される。そんな2026年のオープニングレースは昨年とは違った結果となった。

劇的なレースを制したアコスタがスプリント初優勝

土曜日の予選では今季最初の予選でポールポジションを獲得したのは、マルコ・ベッツェッキ(Aprilia Racing)。現チャンピオンのマルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)が2番手、3番手にはラウル・フェルナンデス(Trackhouse MotoGP Team)が続いた。

また、ホルヘ・マルティン(Aprilia Racing)が5番手、小椋藍(Trackhouse MotoGP Team)は8番手に入り、アプリリア陣営が速さを見せた。

年間で最も暑い時期でもある2月のタイ。予選後に行われたスプリントレースの開始時には気温33度、路面温度52度まで上昇し厳しいコンディションとなった。

13周のスプリントレースではマルク・マルケスがホールショットを奪うと、ベッツェッキと熾烈なトップ争いを演じていく。

マルク・マルケスとベッツェッキの優勝争いになると思われた矢先、2周目のターン8でベッツェッキがまさかの転倒。各セッションで速さを見せながらも転倒もあったベッツェッキだったが、スプリントでも同じ展開になってしまった。

最大のライバルが消えたマルク・マルケスだったが、その背後にはペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Factory Racing)が迫ってきた。

両者は0.5秒以内で走るもこう着状態に。しかし、マルク・マルケスのマシンが暴れる場面もあり、アコスタが0.1秒差にまで迫る。

マルク・マルケスの背後についたアコスタは、そこから何度もオーバーテイクを仕掛けていく。残り2周というところでアコスタが前に出るも、最終コーナーでマルク・マルケスがアコスタのインに飛び込み、アコスタが弾き出される形でコースオフ。マルク・マルケスがトップでファイナルラップに突入した。

画像: レースの勝敗を分けたラスト2周の攻防。

レースの勝敗を分けたラスト2周の攻防。

そんななか、マルク・マルケスの追い抜きが審議の対象となり、1ポジションダウンのペナルティが化されてしまう。そのため最後はペースを落とし、アコスタにポジションを譲る結果となった。

これによりアコスタがスプリントで初の優勝を獲得。マルク・マルケスが2位、3位にはフェルナンデスが入った。

そして4位には、ジョアン・ミル(Honda HRC Castrol)やマルティンといったチャンピオン経験者たちとのバトルを制した小椋が入った。昨年の同地で鮮烈なデビューを飾った小椋だったが、今年のスプリントで4位に入る好走を見せている。

2026 MotoGP 開幕戦タイGP スプリント結果

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ベッツェッキが年を跨いで3連勝達成!トップ5にアプリリアが4台食い込む

日曜日の決勝レースは気温35度、路面温度55度と熱帯ならではのコンディションのなか、26周で行われた。

昨日はマルク・マルケスにホールショットを奪われたベッツェッキだったが、今回はスタートを決めトップでターン1に進入。また、フェルナンデスとマルティンのアプリリア勢が次々にマルク・マルケスを抜き、アプリリアがトップ3を占める格好になった。

画像: スタートを決め、マルク・マルケスに競り勝ったベッツェッキ。

スタートを決め、マルク・マルケスに競り勝ったベッツェッキ。

リズムに乗れていないマルク・マルケスはアコスタにも先行を許してしまうが、8周目に入るとタイムが回復。アコスタ、マルティンと3番手争いを演じていく。

バトルを展開した3台は、アコスタとマルク・マルケスがマルティンに先行。スプリントで優勝したアコスタはその後、マルク・マルケスを引き離し2番手のフェルナンデスに迫っていった。

優勝は厳しい状況ながらも表彰台の可能性を残していたマルク・マルケスだったが、残り6周でリアタイヤがパンクするというアクシデントが発生。ターン4でコースオフした際、リアタイヤのホイールが破損してしまったのだ。転倒は回避できたが、まさかのノーポイントに終わってしまった。

その直後には弟のアレックス・マルケス(BK8 Gresini Racing MotoGP)も単独で転倒。昨年シリーズを席巻したマルケス兄弟は揃ってリタイアという波乱の開幕となった。

2番手に迫っていたアコスタは残り4周のターン4でフェルナンデスをオーバーテイク。見事な追い上げを見せ、2番手に浮上した。

先頭のベッツェッキは一度も首位の座を明け渡すことなくトップチェッカー。6秒ものマージンを築き、開幕戦を制した。

画像: 2026年開幕戦を制したマルコ・ベッツェッキ。

2026年開幕戦を制したマルコ・ベッツェッキ。

2位はアコスタが入り、ランキング首位に浮上。3位にはフェルナンデスが入った。4位にはマルティン、5位には小椋が入り、アプリリアがトップ5に4台が入るという強さを見せている。

今年の開幕戦はアプリリアとKTMが表彰台に上がり、そこには昨年まで栄華を極めたドゥカティの姿はなかった。ドゥカティがトップ3フィニッシュを逃したのは、2021年のイギリスGPまで遡らなければならない。4年半続いたドゥカティによる表彰台登壇もついに途絶えてしまった。

次戦は実に22年ぶりの開催となるブラジルが舞台。誰にとっても初のレースとなるだけに、ルーキーを含め全員にチャンスがある大会だ。モータースポーツが人気の熱狂の地ブラジルでの戦いは3月20日から22日にかけて行われる。

2026 MotoGP 開幕戦タイGP 決勝結果

画像: ドゥカティ勢のいない表彰台は実に1645日ぶり!

ドゥカティ勢のいない表彰台は実に1645日ぶり!

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