写真:鶴身 健、カワサキ 文:沼尾宏明、オートバイ編集部 協力:バイカーズステーション(遊風社)
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カワサキ「1000クラシック」(1980)解説

KAWASAKI
1000 Classic
1980年
FIでアメリカンなZというレアな1台
燃料噴射を搭載したZ1000Hの北米向けとして、少数生産されたクルーザーが1000クラシック。Z1クラシックとも呼ばれ、他のLTD系よりZ1の優美な面影を残しているのが特徴だ。
プルバックハンドルやフロント19&リア16インチキャストホイール、ソファーシートは他のLTD系と同様ながら、燃料タンクほか各部にクロームメッキをあしらうのも独特。FI仕様のアメリカンZという独特な存在で、流通数も少なく、実にレアな1台だ。
各部解説

ティアドロップタンクと分厚いシート、米国ジャーディン製2本出しメガホンマフラーが際立つリアビュー。Z1系と違い、テールカウルを持たないのも独特だ。

Z1000Mk-IIなどと同様、当時のZ系に採用された80マイルメーター。中央にニュートラルやハイビームのインジケーターランプを集約しているのも同様だ。

Mk-IIをベースとするZ1000H由来のエンジンだけに、角シリンダーヘッドを踏襲。一方で車体は角基調ではなく、Z1系の曲線デザインという異色の組み合わせがユニークだ。駆動方式はチェーン。

Z1000Hと並んで世界初採用のフューエルインジェクションはボッシュ製。四輪車向けに開発したLジェトロニックを二輪車用にしている。

サイドカバーには誇らしげにZ1 Classicの立体エンブレムが。アメリカ向けらしいイーグル風の意匠で、FUEL INJECTIONの文字もあしらわれている。
●主なスペック
エンジン形式:空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒
総排気量:1015cc
ボア×ストローク:69.4×66.0mm
圧縮比:8.7
最高出力:約76PS/8000rpm(Z1 Classicと同系)
最大トルク:約5.4kgf・m/7000rpm(52.5Nm換算値)
燃料供給方式:ボッシュ電子燃料噴射(EFI)
燃料タンク容量:11.3L
車両重量:256kg
変速機形式:5速リターン
ブレーキ形式 前・後:Φ296mmダブルディスク・Φ278mmディスク
タイヤサイズ 前・後:100/90-19・130/90-16
カワサキ「KZ1100スペクター」(1982)解説

Kawasaki
KZ1100 Spectre
1982年
“亡霊”の如き妖艶なゴージャス仕様
キャブ仕様のZ1100系エンジンをシャフトドライブ化したスペクターシリーズ。ハイテクなエアサスに加え、足まわりやシリンダーヘッド&クランクケースを金色とするなど豪華な外観を持つ。ヤマハのアメリカン=ミッドナイトスペシャルより薄いゴールドなのがポイントだ。
なお、スポークホイールを装着した「CSR」仕様も存在した。国内にはZ750FXのエンジンを搭載した750cc版が発売されている。キャブ仕様のZ1100系エンジンをシャフトドライブ化したスペクターシリーズ。ハイテクなエアサスに加え、足まわりやシリンダーヘッド&クランクケースを金色とするなど豪華な外観を持つ。

●主なスペック
エンジン形式:空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒
総排気量:1089cc
ボア×ストローク:69.4×66.0mm
圧縮比:約9.2
最高出力:108PS/8500rpm
変速機形式:5速リターン
駆動方式:シャフトドライブ
ブレーキ形式 前・後:ダブルディスク・ディスク
タイヤサイズ 前・後:3.25-19・130/90-16


