BMW伝統のグランドツアラー・RTシリーズの最新作がR1300RT。クラッチ操作不要のASAやACCなど、先進技術を満載した最先端のツアラーだ。その快適性をツーリングルートでじっくり試乗検証してきたぞ!
文:太田安治、オートバイ編集部 写真:南 孝幸
▶▶▶写真はこちら|BMW「R1300RT」の全体・各部・走行シーン

BMW「R1300RT」インプレ(太田安治)

画像: BMW R1300RT 2026年モデル 総排気量:1300cc エンジン形式:空水冷4ストDOHC4バルブ水平対向2気筒 シート高:825/845mm 車両重量:296kg 価格:369万1000円~407万1000円 発売日:2025年8月

BMW
R1300RT
2026年モデル

総排気量:1300cc
エンジン形式:空水冷4ストDOHC4バルブ水平対向2気筒
シート高:825/845mm
車両重量:296kg

価格:369万1000円~407万1000円
発売日:2025年8月

魔法の絨毯のようなスムーズで快適な走り

「BMWの大型モデル」と聞けば、R1300GSとR1300GSアドベンチャーを想起するライダーが多いはず。余裕たっぷりのパワーとライディングポジション、抜群の乗り心地でツーリング適性が高く、一日に1000km以上を走るライダーも珍しくない。だが、そうした超長距離ツーリングなら、上記2機種の上を行くモデルがある。これぞグランドツアラーとも言うべき、R1300RTだ。

今回試乗したのはBMWがASA(オートメイテッド・シフト・アシスタント)と呼ぶ、クラッチもシフト操作も不要のオートマチック仕様。トップケースとサイドパニアケースも標準装備で、大きめのウインドスクリーンと併せて威風堂々とした存在感を漂わせる。

画像1: BMW「R1300RT」インプレ(太田安治)

フル装備での重量は296kgと見た目よりも軽量だが、サイドスタンド状態からの引き起こしと取り回しこそ相応の手応えがあるものの、走り出してしまえば手強さはまったくない。Dモード(自動変速モード)に入れておけばゼロ発進もシフトアップ/ダウンも実にスムーズで、変速時のメカノイズやショックもほとんどない。既存の自動変速は極低速時にクラッチが完全に切れて滑走することが気になるが、ASAは違和感なし。微速で加減速するUターンもやりやすい。

高速道路で実感するのがウインドプロテクション性能の高さ。試乗時は外気温12℃ほどだったが、冬用ジャケットだと暑過ぎて、途中でインナージャケットを脱いだほど。電動スクリーンを下げた状態では走行風がヘルメット上部をかすめ、いっぱいに上げると上半身は一切の風圧から解放されて風切音もなくなり、インカム通話、音楽やナビなどの音声ガイドも聞きやすい。可変式ディフレクターを引き上げると膝から太股上側に当たる風圧も減るし、強力な加温力のグリップヒーターとシートヒーターを使えば真冬の連続走行でも寒さに震えることなどないだろう。

画像2: BMW「R1300RT」インプレ(太田安治)

車体関係でユニークなのがDCA(ダイナミック・シャシー・アダプション)。前後サスペンションのスプリングとダンピングが可変し、市街地やクルージングでは乗り心地優先、ワインディングではハンドリング優先に設定できる。加えて走行モードを「ダイナミックPRO」に設定するとリアダンパーが伸びて車体姿勢が前下がりになり、よりシャープなハンドリングに変化。タイトターンの続く峠道をスポーツモデルなみのペースで駆け回れてしまう。

ツーリングで絶大な威力を発揮するのが30~160㎞/hの間で設定できるACC(追従型クルーズコントロール)だ。ASAとの組み合わせで、シフト操作を含めた加減速とブレーキアシストまで自動的に行うから、ライダーは魔法の絨毯に乗っているような感覚で、クルージングを優雅に楽しめる。

先進装備満載で快適な「至高の1台」がR1300RT。オンロードツーリング適性はGS系より間違いなく優れていると感じた。

This article is a sponsored article by
''.